18日にマオイストの閣僚が政権離脱を宣言した翌日、7政党の説得に応じ23日から開かれるネパール会議派(NC)の党大会を待つことになったという。党大会の「何」を待つのか、新聞などの報道では良く判らないが、おそらくマオイストがこだわってきた連邦制に関して党としての方針を明らかにするということなのだろう。

一方、昨日20日はタクシー運転手などによる道路封鎖で一時渋滞が発生し混乱した。これは政府がガソリン販売の新しいルールを打ち出したことが引き金となった。これまではガソリン不足が深刻になると、政府が運営するガソリンスタンド(カトマンズ盆地内でおそらく4,5ヶ所)でのみ販売をしていたのが、今後政府関係者など一部の人のみに販売を限定し、それ以外の人は民間のガソリンスタンドで購入をすべしとなったのだ。

少なくともこれまでは、時間はかかっても列に並んで辛抱強く待っていればガソリンはなんとか手に入った。それが新しいルールになると、各スタンドの持分が限られているため並んでも購入できない可能性が高くなる。並んで何時間も費やしてもそれが無駄になるかもしれない。それだけではなく、民間のガソリンスタンドは混ぜ物をして売るとか、ガソリンを横流ししてもうけるとか、普段から不信感が強いことが根底にあるらしい。

本当かどうか分からないが、政府のルール変更の裏には「ガソリンを求めて並ぶ人々の姿が、ネパールの国際社会へのイメージを損ねるから」という理由だったと聞いた。そりゃあ、ネパールの人怒るわな。