【職員インタビュー】国内活動グループ 佐藤緑

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こんにちは。海外活動グループインターンの辻です。

今回は国内活動グループの佐藤緑さんにお話を聞きました。

どんなことも真剣に取り組む緑さんが国際協力に携わる理由を聞くことができました。


【これまでの経歴】

小学生で参加したナイトウォークが国際協力を志すきっかけ。民間企業で夢中になって働きながらも、フェアトレードに携わりたいという気持ちからアメリカへ。

和栗:シャプラニールに入るまでの経歴を教えてください。

佐藤:高校卒業後大学進学のため上京し、国際文化学部に入りました。海外協力を志すきっかけとなったのは、小学5年のときに、近所の教会が企画したWalk For Nepalというナイトウォークに参加したことです。当時はまだ国際協力ということへの意識はありませんでしたが、その時に初めて、世界が自分の暮らす小さな町だけでなく、海の向こうにもっと広がっているということを知ったんです。

和栗:大学では国際協力はされていたのですか?

佐藤:それが、それまで海外に行ったことはなく、外に出る怖さを感じていました。自分が海外で何ができるんだろう、と。もともと英語が好きだったので、英語教師になるコースにいたのですが、3年生のとき日本語教員養成のコースへ変更しました。そして、1年間日本語を教えるボランティアをしていました。

和栗:変更のきっかけはなんだったんですか?

佐藤:大学の授業で「多文化共生」というワードを初めて知ったことと、今自分にできるのは身近に暮らしている人への何かしらのお手伝いではないかと。日本での多文化共生の力になりたいと思いました。

和栗:大学を卒業してからはどうされたのですか?

佐藤:文房具のメーカーに就職しました。将来はフェアトレードに関わりたいという思いがあって、まずは社会人経験を積もうと思って就職したのですが、仕事が面白く、のめりこみました。入社した会社は障害者と健常者がごく自然に一緒に仕事をしている環境でした。最初は製造部で障害のあるスタッフに仕事を覚えてもらう業務に就きました。その後、新しく設置された商品企画部での仕事に取り組みました。毎日が充実していて先輩、上司にも恵まれ7年間夢中で働きました。

和栗:そのあとにアメリカへ行かれたと聞きました。

佐藤:商品企画の仕事はやりがいがあり大好きな会社で充実していたんですけど、海外協力やフェアトレードへの思いが捨てきれなかったんです。会社とも何度か話し合って渡米することにしました。1年半インターンとして出版社で働きながら、終業後や休日にフェアトレードの団体を訪ね勉強させてもらいました。

和栗:アメリカで生活する中で印象に残ったことはありますか?

佐藤:免許を取って車を探して、家を探して、引っ越して…、まず生活することが大変でした。

誰もが自由な生き方をしているなと思いました。20代だからあれをしなきゃいけない、30代だからこうしなきゃいけない、という考えに縛られていないんですね。個人の意思にそれが委ねられていて。聞いてはいましたが、60歳で大学に通っていたり、就職した後に高校に入りなおしていたりする人たちを目の前にして、衝撃を受けました。

また、いろんな家族の形態があったことも新鮮に映りました。結婚という形を選ばずパートナーと長く一緒にいたり、実子がいても孫がいても養子縁組をしている人がいたり。皆自信を持って自由な選択していて、それを周りが当たり前に受け入れていて、ごく自然だったのは衝撃でした。

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【シャプラニールとの出会いと活動】

東日本大震災をきっかけに帰国し、地元の力になりたいとシャプラニール駐在員としていわきに。対話を大切する姿勢はいつだって変わらない。

和栗:アメリカから帰ってきてシャプラニールに入ったのですか?

佐藤:帰国は東日本の震災がきっかけでした。アメリカに残るという選択肢を検討していたのですが、とにかく福島にいる家族に会いたいと思い帰国を選択。帰国して、福島県の物産の促進販売の仕事をしました。でももっと密着して自分の地元をサポートしたいという思いがあって。そういったときにシャプラニールがいわきで活動しているというのを知って職員募集を見て即応募しました。入職してからは、いわきに駐在し、復興支援の活動をしました。

和栗:いわきではどんな仕事をしていたんですか?

佐藤:被災して居場所がなかったり、苦しさを共有できる交流スペースの運営と、自宅から外出することが困難な方への戸別訪問なども行っていました。また、いわき市の復興を共に進めるためのネットワーク会議にでたり、連携ネットワークで一緒に活動し、情報誌を制作したりなど。初めてのことばかりで壁にぶつかることはとても多かったです。でもその分得るものもたくさんありました。外から来ている団体、ということもあって、信頼関係を作ることはとても大変でした。長いときは、コミュニケーションをとれるまでに1年もかかったことがありました。

和栗:いわきの活動が終わった後は、どんな仕事を担当されていたんですか?

佐藤:国内活動グループ内の広報を担当し、会報を作っていました。

和栗:いわきでの仕事とはまた違いますね。

佐藤:もともとフェアトレードに関わりたいと海外協力の道を目指していましたが、いわきの駐在経験や熊本で災害支援の活動に携わる機会があり、また国内活動の仕事をするうちに、新たな目標にも出会うことができたと思います。例えば今私が身に着けいているスカーフもクラフトリンクの商品ですが、自分が直接その活動に携わらなくても、夢や理想に関わる方法はたくさんあるということに気がつきました。

和栗:国内活動グループで働いていて心がけていることはありますか?

佐藤:どんな方とも対話をしたい、相手のことを知りたいと思っています。ステナイ生活のボランティアさんはもちろん、取引先やさまざまに関わりのある方とも積極的にコミュニケーションをとるようにしています。

和栗:シャプラニールで働く上で必要な能力ってなんだと思いますか?

佐藤:健康であること、積極的に思ったことを言うことかな。シャプラニールの良いところは、誰でも意見を言える土壌があることだと思います。どんどん自分の意欲や興味を発信することが大事だと思います。一方で、相手の言うことにしっかり耳を傾けることも重要だと考えます。シャプラニールだけでなく、どんな仕事でもそうですが、日本でコミュニケーションをきちんと取れない人が、海外の活動現場で相手の意見を引き出すことは難しいと思います。

目標はお節介な日本人が増えること。困った人を見過ごさない社会を目指したい。

【私生活】

和栗:仕事以外で興味のあることがあれば教えてください。

佐藤:今年は自分に火をつけていて。昨年いわきのサンシャインマラソンで10km走りました。思い切って膝を手術していろいろなことに積極的になれていると感じます。これまで、膝が悪いからあれもこれもできないと自分自身に言い訳していました。手術以降、恐る恐るではありましたがやりたいことはとりあえずやってみることに決めました。いわきのサンシャインマラソンは私といわきを楽しくつないでくれる大事なイベントです。

【これからの目標】

和栗:最後になりますが、今後の目標を教えてください。

佐藤:シャプラニールが大切にしている「誰も取り残さない」にもつながりますが、日本人にお節介な人が増えたらいいなと思っています。困っている人がいたら、どうしたの、と誰でもいつでも声を掛けられる、そして助けを求められるような社会になればと。私もそうありたいと思っています。誰もが小さな引っ掛かりを見過ごさない社会になれば、生きていくことが少し楽になるのかなあって思います。

和栗:ありがとうございました。


夢に近づくには積極的に自分から動いていく行動力が大切なんだなと考えさせられました。

次回は国内活動グループ上嶋さんのインタビューを掲載予定です。

お楽しみに^^

海外活動グループインターン 辻

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関連情報
・佐藤緑執筆ブログ
https://www.shaplaneer.org/author/sato/
・東日本大震災から6年 -いわきに残ったつながりの形-
https://www.shaplaneer.org/blog/tokyo-office/170311_iwaki/

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