【職員インタビュー】ダッカ事務所長 菅原 伸忠

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こんにちは。海外活動グループインターンの辻です。

今回は、ダッカ事務所長の菅原さんに話を聞きました。

お山での修行やバングラデシュ駐在など、刺激的な話を聞くことができました。


【これまでの経歴】

お山での修行のあと、システムエンジニアの職を経て、国際協力の道へ。
いままでの経験全てが今に繋がっている。

林:それではまず経歴について教えてください。
菅原:姫路獨協大学を卒業後、1年半飛騨高山の久々野という山で修行したんです。朝5時半におきて冷たい水で建物を清めて、朝ごはんを薪で焚き、田植えや畑仕事などをしていました。そのときは食事制限もあって。畑仕事をしていても力が入らず、空腹な毎日を過ごしていましたね。

修行が終わってから地元に戻り、翌年から神戸大学大学院の国際協力研究科で開発経済学を学びました。実は国際協力がしたいと思ったのは、学部で勉強していた20歳のころです。授業で紹介された犬養道子さんの「人間の大地」を読んで、こういう仕事がしたい!と心を動かされました。

就職活動では、国際協力団体の新卒試験をうけたものの、選考に落ちてしまいました。そこで、将来国際協力の仕事に就きやすい職に就こうと思い、国際協力の仕事ってどんなことをしているのかを考えました。調べていくうちに、プロジェクト単位で仕事をする業界であれば、スキルを応用できるのではないかと気がついたんです。具体的には、システムエンジニアやコンサルタントが近いかなと思いました。

結果としてITの会社に勤めることになり、最初の3年間はシステムエンジニアとして働きました。エンジニアといってもプログラミングをするのではなく、お客様の要件定義やニーズの可視化、業務プロセスの分析といった仕事をしていました。どちらかというとお客様に近い仕事でしたね。

そのあとは業務改善コンサルタントとして1年半働くことになりました。昇格試験にも受かり、仕事もやりがいがあって非常に面白い時期でしたが、期末面談で当時の上司から今後はチームリーダーとしての役割を期待する、と言われたときに「このまま続けては会社に迷惑をかける」と考え、国際協力業界への転職を決意しました。

国際機関やNGOなどで国際協力の職を探しているときに、シャプラニールの職員募集の告知が目に止まりました。それまでシャプラニールのことは知りませんでしたが、シャプラニールの価値観や仕事の進め方に共感し、求人に応募しました。

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林:前職での経験がいまの仕事につながっているということですね。
菅原:そうですね、いろいろな面でつながっていると思います。例えば仕事の進め方。前職ではプロジェクト単位で仕事をしました。そのときに学んだプロジェクトマネジメントのノウハウがそのまま役立っています。実は、2008年にシャプラニールに入って初めて携わった仕事は、プロジェクトマネジメントプロセスの標準化です。IT業界にはPMBOK(ピンボック)というプロジェクトマネジメントにおける国際的な標準規格があるのですが、これを社会開発向け、シャプラニール向けにカスタマイズして導入したらどうかと。プロジェクトの設計段階から事業実施中のモニタリング、評価、クロージングに至るプロセスや意思決定の方法などを一貫した考え方に基づいて統一しました。

あと、業務改善コンサルタントとしてお客様の立場で物事を考えていたということも、現場の視点で本当に必要なものは何かを考えるのに役立っています。なので、回り道してよかったなと思っています。いままでの経験はなにひとつ無駄なく生かせています。

【駐在について】

人と人との距離が近いバングラデシュ。駐在して初めて、自然な人間の営みを感じ、考え方が変わった。

槙:実際に駐在にいってみてどうでしたか?
菅原:一言でいうと「面白かった!」です。そもそも発展途上国といわれるところにいったことがなく、想像しようがなかったので、ギャップに苦しむということはありませんでした。むしろお山での修行に比べれば、快適でしたね。(笑)

槙:お山の修行も大きい経験だったんですね。
菅原:そうですね、自分の人生の価値観に非常に大きな影響を与えました。やってみたら、何度も「もう無理」と思うほどきつかったですが。(笑)それでも、あのときのことを思えば、大抵のことは乗り切れるようになったと思います。

駐在が終わって、自分自身の大きな変化だと感じたのは、システムエンジニアとして働く中で、ドライで合理的な考え方だったのが変わったことです。例えば、現地でのスナックやコーヒーなどを会議費として認めている。一体これはどういうことだと。自分が駐在にいったら聞いてみようと思っていました。しかし、自分が2年半駐在してみると、180度考え方が変わっていました(笑)。バングラデシュにいって、あれは純粋なもてなしの気持ちを形に表したものだということに気がついたわけです。実際自分が移動すると、何時間も車で揺られてへとへとになったところにバナナやお茶を出してもらえると、すごくありがたいんですね。今は逆に、人間的でごく自然な行為なのではないかと思っています。

バングラデシュでは人と人との距離が近いんですよ。一人でいると、寂しくないか?一緒に寝てやろうか?と声をかけてくれるおじちゃんがいたり(笑)日本から来た、というと、地震大丈夫?と道行く人が声をかけてくれたりします。以前ブログにも書きましたが、ラマダン中、自分はイスラム教徒でないのに、イスラム教徒の方に日が沈んだあとのご飯に誘ってもらって、一緒に食べたこともあります。

バングラデシュでの生活はすごく人間味がありました。自然な人間の営みというものに触れることができ、学びになりましたね。日本にいたらわからなかった、バングラデシュで暮らしたからこそ得ることのできた感覚だと思います。

これからはいままでの経験を生かしつつ、専門性を高めることで、更なるスキルアップを目指したい。

【休日の過ごし方】
林:仕事以外で今興味のあることを教えてください。
菅原:いまは娘ですね。本当にかわいいです。子どもができて視点が変わりました。親としての視点が持てたのは娘のおかげです。仕事の捕らえ方も変わりました。いままでは自己実現や自分のやりたいことをやることが1番大切でしたが、いまは自己実現より、家族のための仕事という考え方になりました。大好きなサーキットは子どもができてからは一度もいっていません。バイクは置いたままです。(笑)

【今後について】
林:今後の目標や目指していることがあれば教えてください。
菅原:現場の経験ができたので、それを一層役立てたいと思っています。個人としては、経営に関する勉強をして、専門性を高めていきたいという気持ちがあります。情報システム、業務分析、海外事務所長、海外活動グループ統括などいろんな経験をしてきましたが、これを経営的な視点から体系的に整理していくことで、業務に役立てたいと考えています。

林:ありがとうございました。


常に向上心を持ちつつ、目の前のことに全力で取り組む姿勢を感じました。

次回は国内活動グループ佐藤緑さんのインタビューを掲載予定です。

お楽しみに^^

海外活動グループインターン 辻

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関連情報
・ダッカ駐在員ブログ
https://www.shaplaneer.org/category/blog/dakka-office/

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