そして今日19日。本日の講演は仙台にある高校での授業です。尚絅学院高校の1年生と3年生の皆さんにお話をしました。1年生は特進クラスの生徒さんたち。3年生は国際科の皆さんです。

今回受け入れをしてくださった松宮先生は、6年前にシャプラニールのスタディツアーに参加してくださった社会科の先生です。生徒さんたちにかなり人気の先生とお見受けいたしました。

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なんとなく懐かしい感じのする視聴覚室でお話。

話が終わって、何かご質問は?というところで出てきたのは、まず 「お給料、いくらですか?」「NGOで働くのにはどんな能力が必要ですか?」といったご質問。

そうだよねー、皆さん自分の進路をいろいろと考えるお年頃ですもんね。「シャプラニールに入る前はどんな仕事をしていたんですか?」というご質問もあって、私のやたらと転職の多い経歴を長々とご紹介しましたが、果たして皆さんの参考になったのかなあ。私はバブルの頃に就職したクチだから今とちょっと時代が違うよね。

思えば高校を卒業してすでに四半世紀もたってしまった。高校生の皆さんには、学校を出てたとえすぐ希望の仕事につけなくても、がっかりしないでまずはその場所で全力を尽くしてみてほしい、そうすれば必ず見ていてくれる人はいるし、次の道が開けてくるはず。どんな経験も決して無駄にはならないよ、とオバサンは言いたいです。

さて、高校での授業も無事に終え、松宮先生に教えていただいた道をたどって、せっかくだから、と青葉城へ向かう私とスガハラ職員。途中の道は紅葉しかけた並木と石畳の歩道がすごくいい感じ。

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いかがでしょう、スガハラさんの後姿。

青葉城の上まで上る道はかなり傾斜があっていい運動。ライダーのスガハラさんは「うーん、この道はバイクで来たかったなあ、歩くんじゃなくて...」「お、いいなあ、このヘアピンカーブ」などとつぶやく。一方私は「青葉城恋歌」って歌があったなあ、そういえば...などと思い出しつつ歩く。10歳違うんですよ、スガハラさんと私は。

さらに姫路育ちの彼は、お城の石垣の感じが懐かしい、と言いつつ「城下町ってやっぱりいいですよねえー」と。うん、それには同感です。いいよね、仙台。

お城の上まで上がりきると、どこからか「荒城の月」のメロディーが聞こえてきました。そう、「荒城の月」の舞台はこのお城です。音楽はこの銅像の脇あたりから流れてきたのでした。これは、そう、この有名な歌の作詞者、土井晩翠さんの像です。真新しい花輪が供えられ、「10月19日は晩翠忌です」という言葉が添えられていました。なんと今日はちょうど土井晩翠さんの命日だったんです...。

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ちなみに尚絅学院の校歌も土井晩翠作詞だそうです。

そしてお城の上には馬に乗る伊達政宗の像も。夕空に浮かび上がるシルエット。

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お城の上からは仙台の街が見渡せます。うーん、いいところやねえ。

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こうして夕方のお城散歩を楽しんだ私とスガハラさんは、このあとまたもや昨日とは別の店に牛タン定食を食べに行ったのでした。

明日は山形県鶴岡へ向かいます。