SIDRから1年

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昨日11月15日は、巨大サイクロンSIDRがバングラデシュを襲って大きな被害が出た日からちょうど1年。この日は各地で追悼行事が行われたようですが、私たちが現地NGOのJJSと協力して復興支援活動を実施中のバゲルハット県ショロンコラ郡サウスカリ・ユニオンでも記念式典が行われました。この式典はSIDRで亡くなった人たちの追悼と被災後この1年を懸命に生きてきた人たちの勇気づけのため、復興支援活動の一環として企画したもの。地域行政との共催です。
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式典冒頭で追悼の祈りをささげる人たち。女性たちは男性の後ろの別の場所で祈っています。会場はサウスカリ・ユニオンのトファルバリ・カレッジの校庭。
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式典では、郡やユニオンなどの地域行政の代表者や会場となったカレッジの先生など数人がスピーチをしましたが、その人たちも家族の誰かを亡くした人が多く、1年前のことを振り返って話しながら声を詰まらせる人も少なくありませんでした。上の写真は最後に話をしたサウスカリ・ユニオンのチェアマン。彼自身、SIDRで18人もの家族・親族を亡くされたとあって、スピーチの後半は振り絞るような涙声でした。参加者の中にも話を聞きながら目元を拭う人たちの姿がありました。
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スピーチに耳を傾ける人たち。
私もステージの上にいてスピーチの順番が回ってきたので、昨年のSIDRのあと、日本でも多くの方々が募金を寄せてくださったこと、今も「SIDRで被災した人たちはどうしていますか」と声をかけてくれる人たちがいることなどを話しました。皆さん頷きながら聞いてくれました。
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午後は一転して文化プログラム。JJSが、クルナ郊外のルプシャで長年育ててきた若者たちによる劇団が、SIDRをテーマにしたオリジナルの歌や劇を披露しました。
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SIDRが通り過ぎた日の翌朝を表現したシーン。SIDRが襲った夜に暴風雨と高潮の水が押し寄せ、人々が逃げ惑うシーンでは、観衆の中に感情を高ぶらせて、「そうだ、あのとき木につかまって生き延びたんだ!」と叫んだ男性もいました。
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劇に見入る人たち。私たちが復興支援活動を実施しているボクルトラ村の子どもたち、若者たちもたくさん参加しました。中央あたりにいるのは最近組織したボクルトラ村の少女グループのメンバーたち。
この後、前日までに行われた高校生の作文コンテストや就学前の子どもたちのお絵かきコンテストの優秀者の表彰と記念品贈呈も行われました。
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会場の一角ではSIDR直後の写真の展示も。
SIDR被災地域の中でももっとも被害が大きかった場所のひとつ、サウスカリ・ユニオン。復興にはまだ時間がかかると思いますが、この日集まって劇に興じていた子どもたち・若者たちの目の輝きに希望を感じました。

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