12月23日から恵泉女学園大学の学生さん方がフィールドスタディのためバングラを訪問。引率は同大学教授でシャプラの副代表理事でもある大橋氏です。2日ほどフィールドに同行したのでそのときの様子などお伝えしてみます。

この日はストリートチルドレンの支援活動を行っているAparajeyo・Bangladesh(オポロジェヨ・バングラデシュ、以下AB)の活動現場へ。オポロジェヨとは英語で”Undefeated”という意味。
まず訪問したのは青空学級。野菜市場の一角を借りて運営しています。
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先生が子どもたちに読み書きを教えているところですが、中央で教材を見せながら説明している青年、彼はABの支援を受けていた元ストリートチルドレン。現在はABのスタッフとして働いています。
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見慣れない外国人に興味津々の子どもたち。
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バングラの歌や詩を歌ってくれました。
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次に訪れたのはドロップインセンター。ここではナイトシェルター、食事、シャワー、荷物保管、子ども銀行、インフォーマル教育等々の役割を果たしています。まずはお互いの自己紹介から。
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ここでも珍しいゲストに興味津々。
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ゲストのために一人の女の子が「ハルモニウム」を披露してくれました。
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子どもたちへのインタビューを終えると、急遽表彰式へ。今回訪問する前に子どもたちの絵の”コンテスト”を行っていたようで、その表彰と受賞者への景品授与をしたいとのこと。「せっかくの機会だから是非」とのことで、ゲストから授与することになりました。
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受賞作品のひとつ。なかなか上手です。
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最後は子どもたちと輪になって一緒に遊びます。
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大橋さん持参のシャボン玉が大人気でした。さすが、ツボを心得ておられます。
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興に乗って踊りも披露。青空学級の少年もそうですが、こういうときに何気なく歌や踊りを披露できる人が多いというのは、この国が文化的に非常に「豊か」である一つの証だと思います。

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女子大生も踊ります。
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暗くなってきたのでここでお開き。
実はABに対するシャプラニールからの資金的支援は今年の3月末をもって終了しているため、彼らは厳しい懐事情の中で青空学級やセンター運営をしています。シャプラからの資金的支援で約10年間活動を共にしてきたのですが、当初子どもを厄介者扱いしていた地域の人たちがABの活動のために寄付をしてくれるようになりました。
そこで「外部者」たるシャプラがいつまでも資金提供を行うべきではないとの考え方のもと、ドナー/非ドナーの関係は終了しました。その後は少し違った形で支援を継続しています。例えば子どもたちが新聞紙で作ったリサイクル封筒を購入したり、というもの。
「それは児童労働を助長することになっているのでは?」というご指摘をたまに頂いたりします。確かにそういう側面もありますが、子どもたちも食べていかねばならないため仕事は必要であり、難しいところです。
もし何ヶ月かあとにシャプラからベンガル語新聞のリサイクル封筒が届くことがありましたら、それはこのセンターの子どもたちが作ったものです。受け取ったときにすこし子どもたちの様子に思いを馳せて頂けると嬉しいです。
長くなったのでもう1日村を訪問したときの様子はまた別のブログでお伝えしたいと思います。