続報・国境警備隊発砲事件

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昨日お伝えした発砲事件は、その後も反乱を起こした国境警備隊(BDR)兵士たちが立てこもりを続け、今日は一時かなり緊張が高まり、軍とBDRが衝突する最悪の事態になるかと思われましたが、とりあえずそのシナリオは回避されました。
昨日、首相との会談でいったん事態が収束すると思われたところ、午後からまた激しい銃撃戦が勃発。銃撃は今朝になっても続き、ラッシャヒ、シレット、バンドルボンなど全国各地のBDR拠点でも反乱が起きていることが伝えられました。その後、今日午後2時すぎ、シェイク・ハシナ首相がBDR反乱メンバーと国民に呼びかける形でTV演説を行いました。内容は「あなた方の兄弟たちの血を流すのはおやめなさい。今からでも投降すれば恩赦を与えます。BDRの問題について解決するための委員会もつくりました。平和に解決できるよう政府は努力しています。しかし協力しなければより強硬な行動に出るしかありません」といったもので、かなり情緒的に語りかけるような演説でした。
その後もしばらくBDR反乱グループが投降する様子がなかったため、軍は攻撃に備えた体制を敷き、BDR本部の周囲3キロから一般市民は立ち退くように、という呼びかけもされました。私や内山さんの自宅もその範囲内に入ってしまうので、いったん家に帰り、着替えなどを持って一応モハマドプールの事務所に避難。私たちの自宅の目と鼻の先のダンモンディ27番通りからダンモンディ側は完全に立ち入り禁止になり、私たちがよくリキシャに乗って行き来しているシャート・マスジッド・ロードを戦車が走る、という非常に緊張した状況になりました。ダッカとダッカ外の他県との携帯電話のネットワークも不通になり、地方との連絡も取れない状況になっていました。
このまま内戦状態に突入するのでは…と思っていたところ、夜8時ごろ、BDRの反乱グループが武器を捨てて投降し、BDR本部は完全に警察がコントロール下に置いた、という情報が入りました。今はほぼ事態は落ち着いたようで、ダッカと地方との携帯ネットワークも復活しましたが、地方を含め事件の全貌はまだ明らかになっておらず、いったい合計何人が亡くなったのかもよくわかりません。遺体が確認された死者は8名ということですが、BDR本部内に約150名いた軍の上級オフィサーのうち、いまだに134名が行方不明であり、全員殺されている可能性大、とのことです。現在捜索チームが組織され、BDR本部脇を流れる川などの捜索を行っているそうです。
とりあえず今は最悪の危機は回避したようですが、仲間を殺された軍の兵士たちが「恩赦」におとなしく納得できるのかどうか。これで一件落着というほど簡単にはいかないのではないかと思われます。
まだしばらくは状況を注意深く見守りたいと思います。

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