ダッカで実施している「家事使用人として働く少女たち」支援活動では、ダッカ市内に3つのセンターを設置し、そこで少女たちが読み書き・計算や家事の基本のトレーニング、保健衛生や栄養について、性被害にあわないためにはどうしたらいいか、などについて学び、歌や踊り、お絵描きなども習っています。

今日はその3つのセンター合同の運動会&文化祭で、計約70名の少女たちがパイクパラ・センターに集まり、午前中はパイクパラ公務員住宅内のグラウンドで運動会、午後はセンター内で歌や踊り、ゲームなどの文化祭を楽しみました。

私は残念ながら他の仕事が色々詰まっていて、参加したのは終わりの1時間ぐらいでしたが、普段は別々のセンターに通う少女たちが皆打ち解けて、本当に楽しそうにしているのを見て嬉しく思いました。少女たちが披露した歌や踊りのレベルも予想以上に高くてびっくり。たいしたもんだ。相当練習したんでしょうね。

とくに今回よかったのは、コライル・センターに通う少女たちの雇い主の女性たちが数人少女たちと一緒に参加してくれたこと、そして新聞記者が取材に来てくれたこと。私たちが現地NGOのPhulkiを通じて運営するセンターは今は3つ。ここに通える少女たちの数は限られますが、バングラデシュ全国には何十万人もこういった家事使用人として働く少女たちがいます。なんとか社会にもっと大きなインパクトを与えるために、メディアへの働きかけを行ってきたところ、最近、少しずつ新聞や雑誌に記事を載せてもらえるようになってきました。今日来てくれたベンガル語紙の記者は若い男性でしたが、他にはない活動だとかなり関心を持ってくれ、フィーチャーとして大きく載せられるよう努力する、と言ってくれました。

今度はテレビだな、と思っています。これまで約3年続けてきた活動の中で蓄積してきた経験をもとに、これからどんどん発信していかなければ。

今日は内山駐在員がかなりビデオで動画を撮ってくれたので、そのうち何らかの形でウェブ上でもご紹介できると思います。

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1日のプログラムを楽しんだ少女たち。友だちに囲まれて1人の子どもとして過ごせる、こういう時間をもっともっと増やしてあげたい。