前々回のこのブログ「信じる者は裏切られるのか?」で、あるNGOの専務理事に「アワミ連盟のマニフェストなんて信じちゃだめよ」と言われたことを書きましたが、この件についてクルナへの出張に同行していたダッカ事務所スタッフに話したところ、こんなことを言ってました。

*以下スタッフ談*

なんでだろ、シニア世代の人たちのほうがすごく悲観的なんだよね。ぼくの知ってる人でも過去に政治活動に関わってた人で、「絶対そんなにうまくいくわけがない」「前と同じようになってしまうに決まってる」みたいなことを言う人、多いよね。これまでずーっと酷すぎる政治状況を見続けてきたから、疑い深くなっちゃったんだろうけど(笑)。

ぼくは割と楽観的だけどね。きっと変わると思うよ、今回は。だって今回、新しい政府が立ち上がってほんの数日で、公約で言ってたとおり、肥料の値段をほとんど半分まで下げたんだからね!(→関連英字新聞記事はコチラ 注:バングラデシュではまさに今が乾期の灌漑稲作の田植えシーズン。今肥料の値段が下がることは農民にとって大きな助け)。今までじゃ全くあり得ないことでしょ。

マニフェストねー、確かに原文をちゃんと読んでる人は少ないかもしれないけど、新聞やテレビのトークショーでずいぶん話題になったからね。正確でなくても、マニフェストに主にどんなことが書いてあるのか、たいていの人は知ってるよね。これまでの選挙とは全然違ったよ。前は政党が選挙の前に公約で何を言ったかなんて、ほんとーに誰も気にしてなかったんだから。僕自身も今回はマニフェストを冊子にして道端で売ってたやつを買ったもんね。これまで一度も買ったことなかったんだけど(笑)

今回は投票者の30%以上が初めて投票する若い世代だったってことも選挙文化が変わってきた理由のひとつだろうね。メディアの役割も大きかったと思うよ。とくにパネル・ディスカッション形式のトークショーね。選挙直前のBNPの集会でカレダ・ジアが「メディアが偏向している」って不満を言ってたけど、確かにトークショーのパネリストたちの論調はアワミに有利なものが多かったね。

*スタッフ談ここまで*

・・・ということで、世代によっても受け止め方はだいぶ違うのかもしれません。

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新年、牛シリーズこれで最終。普通、バングラデシュの牛はこういう感じ。前に写真をご紹介した面白い顔の牛ちゃんは、「ビデシ・ゴルー(外国種の牛)」だそうです。オーストラリアかどこかの子ですと。