ポリモール、現地へ

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サイクロンの被害の状況が日に日に明らかになり、そのダメージの大きさに皆ショックを受けています。死者数は万単位になるだろうと言われていますが、海に押し流されたり、土砂に埋まって行方不明のままになってしまう人も多いと思われます。嵐の夜に行方不明になったまま帰らぬ家族を探している人があちこちにいるはずです。今日の段階の情報では、家の破損27万件、沿岸部で被害にあった人々は270万人とのこと。洪水の際も同じことが起こるのですが、まわりは水に囲まれているのに、安全な飲み水が得られず水をもとめてさまよっている人が大勢います。バングラデシュでもこれからはだんだん気温が下がってくる時期なので、着るものもないと大変です。生き残った人たちも、これから生きていくための闘いの中にいます。
昨夜、東京とのやりとりの中でJJSという団体との初動段階の協働を決め、ダッカ事務所のプログラム・オフィサー、ポリモール・クマール・ライを今日クルナへ送り出しました。ポリモールはシャプラニールのダッカ事務所に勤めてほぼ10年のベテラン、その前にも様々なNGOで働いており、緊急救援の現場も何度も経験しています。日本にもシャプラニールの「キャラバン」で各地を講演して回ったことがあるので、会われた方もあるかもしれません。
JJSはクルナに本部があり、今回のサイクロンでもっとも大きな被害が出ているバゲルハット、モレルゴンジなどの地域でも以前から活動している、スタッフ200人強の中規模NGOで、とくに女性や子ども、社会的に差別を受けている人々の支援を人権的見地から行っています。HIV/AIDS感染者、少数民族、危険な労働をさせられている子ども、セックスワーカーなど、社会の中で差別されたり弱い立場にある人々の支援を日ごろから行っている団体なので、緊急救援の中でも、社会の中で見逃されがちな、より大変な状況にいる人たちに届く支援を行ってくれることを期待しています。
ポリモールはそろそろクルナに着いているはず。JJSのスタッフたちは今日1日バゲルハットなどの現場に出ていて被害や救援の状況を目にしているので、今夜、ポリモールがクルナのJJSの事務所で打ち合わせをしてその情報を聞き、その上で明日以降の救援の場所や内容を決定することにしています。
今回のポリモールの派遣は第一段階としての小規模な救援実施と共に、被害状況、他の援助機関の動きなど、現場での情報収集も大きな目的です。状況によって、同じ場所でできるだけ早く第二段階の支援を、ということになるかもしれないし、あるいは被害の大きかったバゲルハットに大きな援助団体が続々と詰めかけるようであれば、後々私たちはもっとどこか取り残されたところを探して行ったほうがいい、ということになるかもしれません。そういったことも刻々と変わる状況を見ながら、東京事務所とも相談の上で決めていきます。

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