このところ、事務所のスタッフやダッカ事務所を訪れた出張者などにデング熱発症者が続発。事務所の管理運営を預かる者としては頭を抱えております。事務所の周辺を見回って水が溜まっているところがないか調べたり、薬をまいたりしていますが、相変わらず蚊はいるし、なかなか有効な手立てがみつかりません。

今日、休日出勤で午後から事務所に出てきた私のスタイルも、暑い中、長袖のサルワール・カミーズに足は靴下にサンダル履き、自宅から日本製の蚊取り線香とライター持参、一人なのに電気代もったいないけど、部屋は締め切ってエアコンを使う、という完全防備体制です。それでもかかるときはかかるんだろうしなあ。

デング熱って軽ければ風邪かな、と思ってやり過ごしてしまう人もいるらしいんですが、普通は高熱が何日も続いて、食事もとれなくなり、とても消耗する病気です。その上、出血性に移行したり、ショック症状が出たり、と重症となると相当大変です。ダッカ事務所の歴代の日本人駐在員およびその家族は、私が把握しているだけでも6人がデング熱にかかりました。7月に出張してきてデング熱にかかった人も合わせれば、実に日本人8人がかかったことになります。このうち、今の事務所に移ってからかかった人は半数の4人ですが、このほかバングラデシュ人スタッフも数人がかかっています。

多い。多すぎる。やっぱり尋常じゃないですね、これは。

自身も最近デング被害にあった小嶋駐在員は、「シャプラニール(睡蓮の家)」じゃなくて「デングニール(デングの家)」に名前変えたほうがいいんじゃないか、などとブラックなジョークを飛ばすし、先日イフタール・パーティをやったときのスタッフのお祈りも「アッラーよ、私たちをお守りください。とくにデング熱の被害から…」というものでした。なんてこった。

デング熱のウイルスを媒介するシマ蚊の卵は乾燥に強くて、乾季にひからびてもそのまま1年生きながらえて来年の雨季に孵化したりするんだそう。なんてしぶとくっていまいましいんでしょう。デング熱にかかって熱を出している人をシマ蚊が刺すと、その体内で、8-9日のうちにデングウイルスは培養され、その蚊がまた人を刺すと感染するのだそうです。刺されたあと発症するまでの潜伏期間は8-9日。私もイード休み中に熱出すかもしれないなあ。

イード休みが明けたら、また殺虫剤大作戦だ。煙くてもそこら中で蚊取り線香を焚かなくては。旅行などでダッカに見える方もお気をつけくださいね。