今年もあと残すところ2週間弱。ブログの更新も滞っているし、さぞかし忙しい日々を送っているのだろうと思われているかもしれない。が、実はこの2ヶ月フィールドに行くのもままならない状況にある。

 バングラデシュは5年に一度の総選挙を来年初めに控え、与野党の駆け引きがずっと続いている。91年エルシャドによる軍事政権が終わり、現在与党のアワミリーグ(以下AL)と、最大野党バングラデシュ民族主義党(以下BNP)が、選挙の度に交互に政権の座を争ってきた。

今の政権では国民を守れないという印象をつけようと

野党がホルタル(ゼネスト)を断続的に行い、与党にゆさぶりをかけ政権の座から引きずり下ろすのが常なのだ。

 今の状況はというと、中立的な選挙管理内閣下での総選挙実施を求めるBNPに対し、ALは憲法を改正し現首相シェイク・ハシナを首長とした全政党内閣(All-party cabinet)での実施を強行しようとしている。

 この状況での選挙をなんとしても阻止したいBNPは11月からホルタルを集中して行なっている。ちなみに11月は全国規模のホルタル、もしくはオボロド(交通封鎖)が11日間、12月は既に13日間実施、明日から4日間行われることが決まっている。

 ホルタル、オボロドが布かれている日は、リキシャや徒歩で移動できる近距離を除いてスタッフの外出は基本的に禁じている。走行中のバスや乗用車に火炎瓶が投げられ、死傷者が出る事件が続いているからだ。

 幸いこのような状況下でも、パートナー団体が実施する各事業に大きな影響は出ていない。しかし、中間評価のような大事な仕事がずるずると後ろ倒しになっていることが気にかかるし、そろそろ来年度の計画や予算を協議を始めなくてはいけないのだが、お互いに顔を合わせるすら適わない。

 国連やインド、アメリカなどによる仲介が試みられているが、大きな成果は出ていない。来年1月5日(日)に予定されているこの選挙が行われたとしても、野党は選挙の無効を主張し、今と同じような状況が継続する可能性が高い。もしALとBNPが歩み寄りをみせたとしても、既に立候補登録も済ませた状況で新しい選挙日程を示すことができるのかという不安材料もたくさんある。

 こんな混沌とした状況のため安全第一、仕事はその次、というスタンスでまだしばらくは行くしかない。

DSC_0326.jpg<写真:外に出られず暇をもてあましているザキール(運転手)を事務所の美化係に任命>