1ヶ月前ぐらいまで、「今年の洪水は例年並で、大きな被害はないだろう」という予測が一般に語られていたのですが、どうもその予測は大きく外れてしまったようです。7月中旬から降り続いた雨のため、バングラデシュ北部を中心に川の水位が危険水位を大きく超えて溢れ出し、洪水の状況が悪化しています。

3日ほど前が満潮だったので、北部ではその後少しずつ水位は下がっているようですが、ポッダ(ガンジス)、ジョムナー、ブラフマプトラといった大河が軒並み溢れ、洪水はだんだん下流に下りてきて、おとといあたりから私たちの活動地のひとつ、マニックゴンジ県周辺もいっきに水が来て、パートナー団体のSTEPから緊急状況報告がきています。

緊急救援を行うかどうか検討するタイミングなのですが、私は今日から一時帰国。正味1週間程度の短い帰国ではありますが、帰るのを遅らそうかどうか洪水の救援経験豊富なスタッフたちに相談したところ、「連絡さえとれれば大丈夫だよアパ、それより早く行って早く戻ってきてもらったほうがいい」とのこと。確かに大洪水になれば長丁場になる可能性もあります。とくに水がなかなか引かなかった2004年の洪水時には、数ヶ月救援・復興活動が続きました。今年もそうなる可能性もないわけではありません。

後ろ髪引かれる思いですが、小嶋駐在員に現場を見にいってもらうよう頼み、救援を行うことになった場合の段取りを確認し、これから出ます。日本に着いてからも電話やメールで毎日ダッカとやりとりすることになるでしょう。途中バンコクでは、つい数日前まで一緒にダッカで会議をしていた中田代表、坂口事務局長、白幡駐在員がネパールから戻ってきて落ち合う予定。バンコクから成田までは同じ飛行機です。キーパーソンは揃っているので、洪水の救援についてバンコクの空港で相談することにしましょう。

11日、シャプラニール東京事務所のそばの早稲田奉仕園で、ダッカで昨年から始めた家事使用人として働く少女の支援活動についての報告をさせていただくことになっています。おいでいただける方とは、そこでお会いしましょう。