ダミ声演説のクリスマス・イブ

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私はバングラデシュの政治家の演説の声(とくに男性の)が苦手です。
日本じゃああいう演説の仕方をする人はほとんどいなくなりましたが、とにかくこちらの政治家たち、ダミ声にドスを利かせ、閻魔大王が猛ってるみたいに興奮してアジるんです。しかもあまり中身のないアジ演説なのに長くて延々続く。マイクは最大音量だから音は割れるし、TVのニュースでもそういう演説が出てくると私は「勘弁してー」と言って切ってしまいます。大臣級から地方のユニオン・チェアマンレベルまで、どうやら演説とはこういう声を出すもんだと思い込んでいる人が多いらしい。
クリスマス・イブの夜、ひとりパソコンに向かって締め切りを延ばしてもらった原稿を書いていましたが、どうにも煮詰まってしまい、よしパッと寝て明日早起きして書くぞ、と決めてベッドに入ったその時...近くのダンモンディのA党拠点と思われるあたりで、政治集会の大演説が始まりました。
窓のサッシをぴっちり閉めていてもうるさくて眠れないほどのダミ声コーフン演説が延々と続き、もう腹が立って「うるさいっ」「静かにしてくれー」と一人でわめきながらベッドでバタバタしていました。だって夜中の1時半までやってるんですよ?いくら選挙前だからって、いくら闘争中だからって、いい加減にしてほしい。しかもクリスマスイブだってのに。数は少ないけどバングラデシュにはクリスチャンだっているんだぞ。
しばらくもがいてから、あ、そうだ、私はいいものを持ってたじゃないか!とハタと思い出し、ノイズキャンセリング・ヘッドホンをして寝ました。いや~助かった。それにしても、だいぶ離れている我が家でさえこんなにうるさいのに、集会会場の近所の人たちはどうやって耐えてたんだろう。それとも慣れちゃって平気なのかしら。
選挙以外にも、12月から2月ぐらいにかけてインド亜大陸は結婚式の季節で、近所でバンドの生演奏入りパーティなどあった日には、夜中の1時、2時まで大音響でうるさいのなんの。「今何時だとおもってるんだ!」なんて言い回しはベンガル語にはないんだろうな。
去年一時帰国したとき、飛行機でゴーッという音がほんとに消えるのか試してみたくて、夫に「高いのにバカみたい」と言われながらフンパツして買ったヘッドホンでしたが、思いがけず冬のダッカでの安眠確保にも威力を発揮したのでした。
それにしても心の安らぎも色気もなんにもない、クリスマス・イブであったなあ...。

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