インドのCSRとNGO

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情報収集のためインドのNGOのウェブサイトを時々ネットサーフィンして見てるんですが、いやーインドのNGOの状況もだいぶ変わってきたもんだなーとつくづく。とくに変化を感じるのはインドのCSR(企業の社会的責任)とNGOを結びつけようという動きが出てきていること。
私は1998年から2001年までニューデリーに住んでいたんですが、その後既にほぼ10年が経ちました。その頃からすでにバンガロールのIT産業などは脚光を浴び始めていましたが、当時はまだ多国籍企業にしろ、国内企業にしろ、インドの国内に拠点を置く企業が社会貢献の一環としてNGOに寄付する、といったことは(小規模なレベルではあったかもしれませんが)ほとんど耳にしませんでした。
でも、今はインド国内のいろんな大企業がCSRの一環としてNGOに寄付したり、独自に社会貢献活動をする時代なんですね。インドのNGO-JICAジャパンデスクのウェブサイトでも紹介されていましたが、イギリスに本部を置くCAF(Charities Aid Foundation)Indiaのサイトを久しぶりに見たら、活動が10年前とすっかり様変わりしていました。ウェブサイトにはドナー向け、企業向け、NGO向け(チャリティ団体、という言葉が使われてますが)のページがあり、社会貢献のために寄付先を探している企業の相談に乗ったり、教育、医療、生計向上などテーマごとにCAFがファンドをつくって、そこに寄付を募り、CAFが選んだNGOに配分する、といったこともしています。ウェブサイトに載っている「CAFの企業パートナー」のリストを見たら、マイクロソフト、コカ・コーラIndia、ベネトンなどの多国籍企業や、TATA、Bajajなどインドの大企業がずらり。うーん、こういう動きはバングラデシュではまだまだだけど、これから必要だよなあ。
ムンバイベースのKarmayogという団体のサイトには、インドの大企業500社のCSR番付、などというリストも掲載されていて、日本とインドの合弁と思われる企業の名前もちらほら。
バングラデシュでも食品や生活用品を扱う多国籍企業はもちろん、衣料メーカーの縫製工場もたくさんできています。これからバングラデシュ国内で活動する企業セクターとNGOセクターを結び付ける仕事も必要になっていくでしょう。この分野ではだいぶ先を走っているインドの状況から学べることもいろいろありそうです。

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2件のコメント

  1. j、フォキール on

    バングラデシュ人は、国のことより自分や家族のことを先に考える人が多いですよね?!
    その点インドは、今まで多民族をなんとかまとめてやってきた歴史があるし、これから先、
    国際社会をリードしていこうと、中国と張り合い、アメリカ、EUと同等にやっていくのが目標でしょうから、国内外で、社会貢献を兼ねた“戦略”としてやるのではないでしょうか!国家も企業も!
    負けじとここ10年、中国が世界中で援助を増やしていますね。アフリカにも!
    バングラデシュでは、独立(1971年)したすぐ後は日本が最も援助していましたが、90年頃からは韓国、今は中国。
    バングラデシュは援助を貰う(受けるではなく!)ことに馴れてしまっているから、社会貢献はなかなかきびしいのではないでしょうか?個人ではいるし、気持ちもあるのでしょうが、なんか、「喜捨」の域を出ないような気がするのですが、どう考えますか?
    (祈りの記事の引っ掛けています)
    翻って日本はどうでしょう。。
    景気が悪くなって、予算から最初に削るのはODAや福祉関係費。
    個人では、「自分の生活もままならないのに他人など・・ましてや他国など!」と考える人が多くなりましたね。
    こんな日本や世界、バングラデシュに対して、バングラデシュの地から、「共に生きる」思想を発信して下さい!夢と希望を発信して下さい!
    35年、シャプラニールは、アステアステ(ゆっくりゆっくり)やってきているとは思いますが!

  2. ふじおか on

    j、フォキールさん、
    バングラデシュには元々地域内での「喜捨」や「寄付」の文化があったのに、NGOの参入でかえってその文化を潰してしまった面がありはしないかと思っています。シャプラニールのパートナー団体にも、日本など海外からの支援ばかりをあてにするのではなく、地域でのファンドレイジングも努力するようハッパをかけています。昔と違い、バングラデシュにもお金に困らない人はそこそこいるのですから。「寄付やボランティアを通じての活動への参加」をバングラデシュでも広めていきたいと思っています。

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