今日はお宅に泊まらせていただいている萱野さんが教鞭をとっていらっしゃる北星学園大学での講義。キャンパスは今、紅葉まっさかりですごくきれいです。

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今日、お話をさせていただくのは、萱野さんが担当されている「フェアトレード実習」の授業のひとコマ。これまでにも授業でシャプラニールのクラフトリンクの活動のことなどを取り上げていただいています。今日の私の話は直接クラフトとは関係ないけれど、フェアトレードをやっているNGOがほかにどんな活動をしているのか、ということも知っていただければ、と。

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話を聞いてくださった学生さんたちは、「フェアトレード実習」のクラスを取っている方々以外にも興味を持ってきてくれた方が何人かいらっしゃいました。真ん中あたりで真剣に聞いてくれている数人の女子学生さんたちの眼差しが印象的でしたが、あとで皆さんが書いてくれた感想を読んだら、男子学生の皆さんもちゃんと聞いてくれてたんだなあ、とわかりました。

感想の中で目に止まったのは、ある男子のこんなひと言。

「子どもは給料が安いから、扱いやすいから、おとなじゃなくて子どもを使用人として雇う。それって、先進国が途上国に仕事を出すのと似てないだろうか?」

彼はきっと不平等な貿易による搾取の構造のことを言いたかったんだと思います。「フェアトレード実習」のクラスをとっている学生さんならではの視点だな、と思いました。

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講義を終わって外に出たら、日がかげっていて寒~い。ダウン入りのハーフコートなんて大げさかなと思ったけど、やっぱり持ってきてよかった。

萱野さんと周囲の山々や札幌ドームがよくみえる学食で昼食(なぜかみちのくシリーズで仙台牛タンカレーにずんだもち!)をとったあと、キャンパス内にある森を通って萱野さん宅へ。この森、そんなに広くはないのですが、中に入るとどこか山に来たみたい。落ち葉のいい匂いがします。この森はどんぐりの生る「コナラ」という樹の北限なんだそうです。キタキツネが出ることもあるとか。

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キャンパス内の森を歩く萱野先生。いつもこの森を通って季節を感じながら出勤されるそうです。うらやましー。

 

夜はサイクロンの緊急救援や復興支援時に大きな支援をいただいた北海道内のある財団の副理事長さん、事務局長さんとの会食ですすき野へ。

ほんとはこちらがご接待しなければならない立場では…?と思いつつ、「4年間よくがんばったねー」と温かい言葉で迎えていただき、またもや北海道の素晴らしい海の幸をご馳走になりました。

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はじめて足を踏み入れた夜のすすき野。おいしそうなお店がいっぱい。

ああ、北海道。もっとたっぷり時間をとって旅行で来たいなあ。今度はダッカ駐在中長らくほったらかし(?)にした夫と一緒に、かな。