「ピルカナの悲劇」その後-2

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今日はヒジュラ暦(イスラームの暦)の3月12日、預言者ムハンマドの生誕祭ということで祝日です。このところ忙しかったのでどうも疲れ気味。朝からゴロゴロしながらひたすら新聞を読んでいます。3月に入ってから日に日に暑くなってきて、日中の室内の気温は30度近く。今日は曇っているからまだいいですが、日差しの強い日は30度を超えます。停電も増えてきて1回1時間程度の停電が1日4-5回。今からこんな調子じゃ本格的に暑くなる頃どうなるんでしょう。うんざり。
BDR本部での事件について、調査団が報告を出すまでにあと1週間かかるということですが、新聞には既にかなりの情報が載っていて、なんとなく背後にあるものについての想像はついてきた、という感じです。アメリカからFBIの捜査官も2名到着。明日にはスコットランド・ヤードからも捜査官が来るとか。一方で昨日ヘリコプターの墜落でジョソールの軍の高官が死亡したり、BDR本部内で自殺者が出たり、という事件も起こっています。
以下、今朝の英字紙、Daily Starの記事より
BDR本部の包囲は不十分だった(BDR HQ hardly cordoned off)
事件当時、BDR本部の周囲は軍や警察の特殊部隊が包囲していましたが、実際には無防備に近かったエリアがあり、そこから多くのBDR隊員が逃走した、ということです。26日のシェイク・ハシナ首相の演説のあと、約6700人のBDR隊員が逃走したとのこと。当日は「反乱軍は武器を捨てて投降した」と伝えられていましたが、実際のところは軍や警察が踏み込んだときには犯行に関わった者はほとんど逃げてしまってもぬけの殻に近かった、ということですね。
450名の隊員が関与(450 BDR men found involved so far)
これまでわかっただけでも450名のBDR隊員が事件に関わっており、そのうち少なくとも12名がいくつかに分かれた彼らのグループを指揮していた、ということです。
ジョソール地域の軍司令官がヘリコプター墜落で死亡(Jessore GOC killed in chopper crash)
亡くなった司令官は階級でいうとMager Generalだから少将?かなり高位の人です。ヘリコプターを操縦していた中佐(Lieutenant Colonel)も亡くなり、もう1人操縦席にいた少佐(Major)も重症です。墜落する前にヘリコプターが電線に接触したことはわかっているのですが、時期が時期だけにただの事故なのかどうか疑問視する声も。
BDR隊員が自殺(BDR subedar ‘kills’ himself)
ピルカナの本部内の浴室で45歳のBDR隊員が首を吊って死亡しているのが昨日朝みつかりました。この人は事件のとき本部内にいたそうですが、逃げずに投降したそう。親戚は「自殺とは思えない」と語っているとか。
BDR本部内の教育中断されたまま(Education stays shut inside BDR HQ)
BDR本部内には小学校からカレッジまで4つの学校があって、1万人の児童・生徒・学生たちが事件後教育を中断されたままだそうです。あの中にそんなに学校があるとは知りませんでした。そこで学ぶ子どもたちだけで1万人もいるというのも驚きです。しかし、その子どもたちの中でも親が殺された子あり、親に容疑がかかっている子あり、では、事件が解明されない限り容易に普通の授業には戻れないでしょう。血なまぐさい大事件のあった敷地の中にそのまま住み続けていること自体大変なストレスだと思います。ちょうどSSC(中期中等教育修了認定試験)、HSC(後期中等教育修了試験)といった重要な全国共通試験がある時期なだけに、巻き込まれた子どもたちは本当にかわいそうです。
JMB擁護者リンクを捜査中(Probe on to find JMB patron link)
今日一番注目の記事だったのがこれ。ラッシャヒでイスラム過激派ジャマトゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)のメンバーと今回のBDR事件、そしてJMBのパトロンと目される政治家とのつながりについて捜査が進んでいます。この記事によれば、BNPとジャマテ・イスラミの連立政権下の2004年ごろから複数名のJMBメンバーが地元政治家の推薦でBDR隊員として採用されていたとのこと。そういった政治家の多くは軍に支援された暫定政権の時代に逮捕されたり逃走したりしたそうで、いまだに地下にもぐったままの人もいるそう。これらのJMBメンバーは共産党の地下組織との抗争での働きに対する「ご褒美」としてBDRに採用されていた、というのです。事件後、JMBメンバーのアジトと見られる家に逃げてきたBDR隊員が数名滞在していたが、2日後、BDRに戻るといって去ったとか。JMBメンバーをBDRに推薦して採用させたパトロンとしてBNPの政治家たち(ほとんどが暫定政権時代に逮捕された)の名前が挙がっています。この記事の内容が本当なら、BDRの隊員たちの中に、数年前からすでにJMBのメンバーが入り込んでいたことになります。そうだとするといろいろなことが腑に落ちます。今回の事件にJMBが絡んでいることはほぼ確信できるレベルになってきた感じです。あとはそのパトロン、要するにBNP関係者とのつながりが問題です。Daily Starがアワミ寄りだということを差し引いて考えても、こりゃだいたい筋書きは見えてきたのでは?と思ってしまいます。
今日はすっかり独断的新聞解説になってしいました。内容がマニアックすぎて普通の読者の方にはわけがわからないかも…。でもこのブログを読んでくださっている方はほとんどバングラデシュ関係者みたいだから、ま、いいか。

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