フェアトレード生産者の地震後

0

地震発生から2か月以上が過ぎ、フェアトレード生産者、工房や事務所の様子はどうなっているだろうと、パートナー団体の1つ、サナ・ハスタカラを改めて訪問してきました。

耐震チェックをし、地震でひび割れした部分を補強し、すでに建物は元の通りとなっていました。発災後すぐに訪問した時には、駐車スペースで行っていた縫製作業も約1週間前から元の工房スペースで始めたといいます。

発災直後のサナ・ハスタカラの店内。

20150715183826-5f8317ae101ce500d060bb79a8fc296d0a7a0c5f.jpg

しかし、個々の状況は深刻です。直接雇用しているスタッフ、生産者87名のうち18名の家が全損壊し、一部のスタッフ
は夜、テントで寝ているとのこと。また、手織布を作っている生産者グループでは21名のうち1名が死亡、13名の家が全損壊してしまっていました。しかし、機織りをする工房は無事で、多くの生き残った生産者が「地震のせいで家が壊れた。今後はますますお金が必要になるから、仕事をしなくては!したいんです!」と希望したため、発災後2,3日で生産を開始したと言います。ちなみに、次の秋冬カタログでご紹介する巻きスカートの布はここで織られたものです。

ある手織布生産者の家の写真。写真内の矢印の先が家。

sn2.jpg

サナ・ハスタカラでは、これまで2回、その被害状況に合わせてスタッフや生産者へ資金支援を行ってきました。そのお金は壊れた家の取り壊し、簡易仮設住宅建設に使われているといいます。代表のチャンドらさんは、「うちのスタッフ、生産者の多くがカトマンズ盆地内に住んでいます。でも、多くの支援団体は地方に行ってしまって、カトマンズ盆地内の支援が少ないんです。カトマンズという都市での家屋の取り壊しにはお金が多くかかるし、仮設住宅を建てるにも土地がなくて危険な家の中で過ごすか狭い空き地を見つけて粗末なテントを建てるしかないのに。」と苦笑いしながら問題を指摘しました。また、「国内の店の売上は激減です。海外からの発注は『本当に生産できるのか』と不安に思ってるようで、まだあまり来てません。今後、生産体制に問題ないことを伝えていけば大丈夫だと思います」と言っていました。

シャプラニールとしても、カトマンズ盆地内の復興支援活動を具体化するために議論中です。また、これは4月25日の地震前から決めていたことですが、今年度行うシャプラニールが実施する地震防災キャンペーンのメッセンジャー的役割をパートナー団体のフェアトレード生産者にも担ってもらう予定です。防災研修を受け、その内容を基に自分の団体や住んでいる地域で広めてもらうイメージです。

フェアトレード団体として、きちんと発注して被災した生産者がきちんと仕事と賃金を得られるようにするだけでなく、NGOとしてフェアトレード生産者の方々にも防災知識を広めていきたいです。

勝井

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterEmail this to someone

Comments are closed.