児童労働連続講座第四回レポート:NGOと企業の協働の可能性 ~シャプラニール×三菱商事(株)~

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こんにちは。広報インターンの辻です。

先日11月24日に第四回児童労働連続講座を開催しました。

三菱商事株式会社関西支社(元ダッカ事務所長) 片田聡さんをお招きし、シャプラニールダッカ事務所長 菅原伸忠と、「NGOと企業の協働の可能性」についてお話しました。

事業の経緯を説明する片田さん

事業の経緯を説明する片田さん

シャプラニールと三菱商事は2017年1月から2018年12月の間、農村部の少女たちを対象とした「コンピューター・グラフィックス・デザイン研修」を行っています。

▼研修の様子はこちら
【バングラデシュ駐在員ブログ】瓢箪から駒が出るか?
コンピューターグラフィック研修のその後

グラフィックデザイン研修を通じて、地方在住の少女たちの能力開発を行い、地方における雇用もしくは就業機会の創出につなげることが事業の目的です。

バングラデシュでは都市部に雇用が集中し、地方在住女性の就労機会が乏しいという現状があります。また、男尊女卑の傾向が強いこともあり、女性が地方で自立し、生きていくことが困難な社会です。

そういった現状では、子どもが都市で働かざるを得ず、児童労働に従事した結果、教育機会の喪失につながり、貧困からの脱却が困難になるという負の連鎖が生まれます。

そこで、地方部で就業機会を得られるということは、非常に意義が大きいのです。

この事業は、1回3か月の講座を8回にわたっておこないます。地方在住の経済的に厳しい家庭状況にある、少女を優先的に選出。現在、3回が終了し、28人が受講済み、7人が4回目を受講中です。

三菱商事がCSR活動費のなかから、364万タカ(約500万円)を拠出し、シャプラニールが全体コーディネートを担当、シャプラニールの現地パートナー団体が地方で受講者を選出、Mask Interiorという現地法人が講座を行うという、まさに企業とNGOの協働によって成り立つ事業です。

この研修を修了した少女のなかには、すでに現地企業やNGO団体などで職を得た人もいます。また、ダッカでストリートチルドレンだったハシナはこの研修を経て、自分が教師の立場で技術を教えています。

ハシナ(スクリーン内の女性)の話をする菅原

ハシナ(スクリーン内の女性)の話をする菅原

自分の村からでたことがない地方の女の子にとって、家族から離れ、都市で暮らすこと自体「冒険」です。この研修を通じて、彼女らは「自信を得ることができた」と語ります。

片田さんは、「企業にとって社会貢献活動は必ず求められ、その重要性はますます拡大している」と言います。三菱商事はバングラデシュでCSR活動として、孤児院改装やバスターミナル美化といった事業も経験したもの「単発になってしまった」ことが課題でした。コンピューター・グラフィックス・デザイン研修事業を通して、貧困削減や就業機会の創出という成果の継続、発展を期待されています。

学生や企業の方など、たくさんの方に参加いただきました

学生や企業の方など、たくさんの方に参加いただきました

連続講座は次回で最終回です。

12月9日(土)開催の第5回目の講座では、藤﨑文子(シャプラニール 事務局次長)と、ダッカ事務所職員のアティカ・ビンテ・バキ(シャプラニールダッカ事務所 アドボカシー・オフィサー 、当日はSkypeにて参加)が登壇し、バングラデシュで家事使用人として働く少女支援の事例から、「隠れた児童労働」についてお話いたします。
こちらはまだお席に空きがありますが、満席となり次第締め切りとさせていただきますので、お早目にお申し込みください。

▼児童労働連続講座詳細・お申込みは以下のページをご覧ください。
https://www.shaplaneer.org/caravan17/

▼第二、三回連続講座の様子はこちら
児童労働連続講座第二回レポート:SDGsからみる児童労働の課題
児童労働連続講座第三回レポート:サプライチェーンの児童労働

ご参加お待ちしています。

広報インターン 辻

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