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遊園地へ行こう!
人口一千万人近くを誇るダッカ市内に、遊園地がいくつかあるか想像できます?
答えは3つ。シシュ・パーク(児童公園)、シシュ・メラ(子ども祭)、グルシャン・ワンダーランドの3つが、いわゆる遊園地として数えられるものでしょう。この他にも、最近はハンバーガーやフライドチキン(いずれも世界的なチェーン店ではありません)といったファーストフード店の中に子どもが遊ぶスペースがとってあったりするものがありますが、単なる小さな部屋といった感じです。さらにダッカ市内からバスで40分から1時間くらいかかる郊外には、最近になって本格的な遊園地が2つオープンしたのですが、とにかく遠くて高い。庶民が気軽に行ける場所ではありません。
では、この市内の3つの遊園地は果たして日本と同じように楽しく遊べる場なのでしょうか?この答えは、立場や感じ方によってかなり違うものになると思います。まず子どもの立場からいえば、小学校入学前の幼児なら、まずまず楽しめるでしょう。でも、日本の遊園地などを経験している小学生以上なら、「なにこれ?」といってさっさと家に帰ってしまうかもしれません。そして親にとってはどうか。これはもっと微妙です。子どもと一緒になって楽しめる人もいるでしょうが、子ども以上に「なんじゃこりゃ!」と思ってしまう人も多いかもしれません。私などはまったく別の意味で非常に面白いと感じるのですが…。
何が面白いといって、設置してある遊具の放つ、そこはかとなく漂ってくる哀愁がたまりません!
もう日本ではお目にかかれなくなってしまったレトロな、そして壊れかかった乗り物がこれでもかというぐらい揃っています。回転半径が小さいためにやたらと早く感じるメリーゴーラウンドに、怖くて乗れない観覧車もあります。日本のゲームセンターで用済みとなったビデオゲーム機は電気代節約のため、電源は常にオフ。すべるとお尻がサビでまっ茶色になってしまうすべり台、壊れて動かないくせに堂々と並べられている「もぐらたたき」系統のアーケードゲーム、そしてやる気のない従業員などなど、見所は本当にたくさんあります。
ちなみにこの3つのうち唯一、高級住宅街の中にあり、経営状態も優良なグルシャン・ワンダーランドは最近、小屋の中を走る小型のジェットコースターを導入したり、入り口を派手に改装したりして、金曜の夜(日本の日曜日にあたる)などは周辺が大渋滞するぐらいの活況を呈しています。もちろん、いまだに金魚しかおいていない「水族館」やら、ハリボテの象やトラがおいてあるだけの「ジュラシックパーク」など、思わず涙がちょちょぎれてしまうようなアトラクションもあります。
どうです? 一度経験してみたいと思いませんか? ダッカを観光するなら、ぜひ遊園地もお忘れなく!
(2003年10月28日)
第一回:今日はホテルでビュッフェだ!(2002/11/01)
第二回:常時接続を夢見る今日この頃(2002/10/28)
第三回:引越しが大変なわけ(2003/03/22)
第四回:引越しはしたものの…(2003/06/15)
第五回:一難去ってまた一難(2003/07/29)
第六回:楽しい床掃除(2003/08/05)
第七回:観光旅行はバングラデシュへ(2003/09/17)
第八回:遊園地へ行こう!(2003/10/28)
第九回:とある昼休みの会話(2004/05/21)
白幡利雄(しらはた・としお)
シャプラニール・前ダッカ事務所長。97年〜99年、2001年〜2005年の2回にわたりバングラデシュの駐在を経験する。
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