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楽しい床掃除
なんとか引越しも終えて新居での生活が始まったものの、これですべてが終わりとならないのがバングラデシュ。まだまだ新たな問題が降りかかってきます。そう、文字通り降りかかってきたのです、雨水が…。
バングラデシュの4月は、春から夏へとダイナミックに季節が変化する時。大きな雷をともなった豪雨が夕方を中心に、かなりの頻度でやってきます。そんな大雨の最中、窓に吹き付ける雨を見つめていると、その雨がガラスをつきぬけてこちら側まで吹き込んでくるではありませんか!
よくよく見ると、窓枠とコンクリートの間に隙間があり、そこから水が激しく漏れてきていることが分かりました。急いですべての窓を点検してみると、なんと窓だけでなく、ベランダにたまった水が扉の下側のすきまから盛大に入ってきて床が洪水状態になっているのも発見。あわてて家中のタオルをもってきてつめたり、拭いたりと大騒動になってしまいました。
大家に文句をいってみても、すぐには対処してくれません。なにせ、大家が納得したとしても、大工さんが「今日は雨だから」という理由で仕事をしぶったりするものですから、なかなか工事の日程が決まらないのです。そんなことをしている間にも雨は容赦なく降り込んできます。まだ荷ほどきをしていないダンボール箱が予想以上の浸水でやられ、中のものがぬれまくったりしたことも。床掃除が日課になってしまうほどで、毎日帰宅してからすることといえば、女房のグチを適当に聞き流しながら、せっせと床をタオルで拭くこと。あぁ、なんて楽しい床掃除!!
結局工事が入ったのは、なんと5月31日! 引越しからまるまる2ヵ月たって、ようやく雨の恐怖から開放されることになりました。もちろんこの間、他にもさまざまな問題がありました。ガスが漏れていたり、夕方になるとありとあらゆる虫が大量に入ってきたり(家中スキマだらけなんです)、引っ越す前の家の後片付けをしたり(引越し当日には全部終わらなかったので)…。これらすべてに対処し、なんとか人心地がついたのは6月に入ってからでした。
引っ越す前からいろいろな人に言われてはいたのですが、やはりバングラデシュでは誰も住んだことのない新築の家は避けた方がいいというのは本当でした。もちろん、新築だけにすごくキレイなのはいいんですけどね。
(2003年8月5日)
第一回:今日はホテルでビュッフェだ!(2002/11/01)
第二回:常時接続を夢見る今日この頃(2002/10/28)
第三回:引越しが大変なわけ(2003/03/22)
第四回:引越しはしたものの…(2003/06/15)
第五回:一難去ってまた一難(2003/07/29)
第六回:楽しい床掃除(2003/08/05)
第七回:観光旅行はバングラデシュへ(2003/09/17)
第八回:遊園地へ行こう!(2003/10/28)
第九回:とある昼休みの会話(2004/05/21)
白幡利雄(しらはた・としお)
シャプラニール・前ダッカ事務所長。97年〜99年、2001年〜2005年の2回にわたりバングラデシュの駐在を経験する。
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