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一難去ってまた一難
前回までに紹介したような苦難を乗り越え、ついにやってきました引越し当日!! 時は3月29日(土)。バングラデシュの公休日は金曜日なのですが、たいていの国際機関は金・土の週休二日制で、シャプラニールもお休みにしています。
さて、日本でなら引越し屋さんに頼むか、あるいは自分でレンタカーを手配し、さらに何人かの友人に手助けを頼むかすればなんとかなるものですが、バングラデシュではそういうわけにはいきません。私が当日のために準備したものは、こんな感じでした。
・ ピックアップ型のミニバン2台(運転手付き)
・ 荷物運搬のための人足、8人
・ 盗難予防のための見張り、2人
どうしてこうなるの? とお思いのことでしょう。しかし、これにはすべて理由があります。まず車ですが、本当はトラックが一台あれば十分です。が、公害と交通量の規制のため、トラックは日中、ダッカ市内に入れない上に走行も禁止されているため、しかたなくこういう選択となりました。またこの国では車を借りるというのは運転手も自動的についてくることになります。それから8人も人を雇ったのは、なにせ小さな子ども(3歳)がいるため、できるだけ早く作業を終わらせてしまいたいということと、実は引越し先のアパートにはエレベーターがなく、5階まですべての荷物を持って上がらなければならなかったということが理由です。
ちなみにバングラデシュでは人件費が一番安いといわれているだけあって、8人をまる一日使ったとしても、日本円でせいぜい2,000円くらいの出費です。私の場合は外国人なので、もちろん最後に少し上乗せして払うのですが、それでもたかがしれています。
そして最後の盗難予防というのが、いかにもですよね。たくさんの荷物を運ぶので、どうしてもこういう配慮が必要になります。信用していないといえばそれまでなのですが、むしろちゃんと注意しているぞという姿勢を見せることで、悪事を働くチャンスを未然に少なくしてあげているという側面の方が大切です。
さぁ、準備は整いました。集合は朝9時。みんなちゃんと集まりましたが、一番準備ができていなかったのは、私たち一家。一人だけならなんとかなっても、やはり小さな子どもを抱えていては事前の箱詰めなどがまったく進まず、結局大きな荷物を運び出しながら慌てて目につくものを箱につめていく、という感じになってしまいました…。大騒ぎの一日でしたが、なんとか夕方には終了。ついに新居での生活の始まりです!
しかし、翌日にはまた大きな難問が目の前に!!(つづく)
(2003年7月29日)
第一回:今日はホテルでビュッフェだ!(2002/11/01)
第二回:常時接続を夢見る今日この頃(2002/10/28)
第三回:引越しが大変なわけ(2003/03/22)
第四回:引越しはしたものの…(2003/06/15)
第五回:一難去ってまた一難(2003/07/29)
第六回:楽しい床掃除(2003/08/05)
第七回:観光旅行はバングラデシュへ(2003/09/17)
第八回:遊園地へ行こう!(2003/10/28)
第九回:とある昼休みの会話(2004/05/21)
白幡利雄(しらはた・としお)
シャプラニール・前ダッカ事務所長。97年〜99年、2001年〜2005年の2回にわたりバングラデシュの駐在を経験する。
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