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4月のダッカに、サンタ来たる
今年は噂によると例年になく「あづぐでじごどにならないじょー」状態のダッカですが、日本の皆さんが若葉きらめくゴールデン・ウィークに突入する直前の4月も末のある日、外出から戻ると、机の上に小包が届いていました。しかも二つも。はて、と思って差出人を見ると、それぞれに日本の友人の名前があるではないですか。互いに面識のないはずの二人の共通点を脳みその記憶に検索をかけると…ジャジャーン!これ、クリスマスプレゼントじゃん!!!サンタじゃーん!!!
そうです。昨年12月に入る頃心優しい私のお友達が、遠くで何をやっているんだかよくわからんが何だか大変そうな私のことを思い浮かべてくれて、クリスマスプレゼントを贈ってくれていたんですね。それぞれから「送ったから!」というメールを貰っていたものの「ありがとう、でも届かないと思う」と、もう太陽が東から昇り西に沈むレベルで淡々と対応していた私。
実際、バングラデシュの郵便事情はとっても頭のイタイ問題の一つ。例えば日本から荷物を送ると包みを開けられてしまったり、モノを抜き取られてしまったり、届かなかったり、賄賂を要求されたり、と考え得るありとあらゆることが、いつもとは言わないけれども、起こることがある。写真やCDなんかも運が悪ければ検閲ですと言われ送付できない場合もあるし、余計な税金とか袖の下とか要求されることもある。だからとにかく、届かないことが前提、くらいの気持ちでいないと自分が参ってしまうのです。そういえばこのクリスマスプレゼント到着の数日前にもさし入れをしてくれた友人がいたのですが(これが届いた時にも歓声を上げる勢いでしたな)この時も、ある日事務所のスタッフが郵便局に行くと局員に「ちょっと、お宅の荷物2ヶ月(←これも案外適当)くらいここにあるんですけど。こんなに預かってこっちは困っているから、さっさと取りに来てくれないと」とクレームが。それで荷物が来ているって分かったんですね。っていうか、なんで受け取る人がお知らせナシに荷物来てるってわからなあかんねん!なんで怒られてるねん!もしやこれはツッコむべき所なのか?
だから基本的にはバングラデシュに向けて荷物を送ることはあまり「シロウト」の皆さんにはお勧めしていないのですが、それでも私たちは仕事をしているわけですから当然書類や記録の写真・ビデオ、そして駐在となれば引越ししなくてはならないので「荷物を送る」ということからは絶対に逃れられません。そういう時に私たちはどうするか。「ヒト」に頼むのですね。重要な書類などは封筒に入れて「近々帰国しそうな人」にお願いして成田まで運んでもらい、そこで投函してもらうのです。東京からも、出張者が溜まった書類と駐在員のお願いしている段ボールを一杯抱えてやってくる。嘘みたいだけれど、これが本当に一番確実なのです。(注:シャプラ基準(笑)。ダッカ在住でほかにお勤めの方はみんなもっとスマートな方法を使っているに違いない。)
そしておうちに帰って早速4月のクリスマス・プレゼントをあけました。お手紙や小包が「届く」っていつでも本当に嬉しいものですね。包装の一つ一つ、宛先の文字一つ一つ、そういうものに友人達が日常のふとした瞬間に私のことを思い出してくれて、お店で選んでくれて、ラップして、わざわざ郵便局に行ってくれたんだなぁって思うとジンと来てこころがポカポカしました。そしてそんな気持ちに対して「でも届かないよ」と平然といってしまう自分にとっても嫌気が差したし、それを許しちゃっているここの郵便事情はちょっと悲しいな。こんなに温かいハートをちゃんと届けないのはやっぱりイケナイ。別に効率なんて良くなくてもいいの。2時間で届けろとかそういうんじゃないの。でも、相手を思う気持ち、家族・友達の温かい関係、こういうものを踏みにじる権利はやっぱり郵便屋さんにはないのよね。だからゆっくりでいいから(季節の変わる前までなら待ちますので(笑))ちゃんと届けてね。お願いします。
(2004年5月19日)
第一回:ベンガル語コトハジメ(2003/7/3)
第二回:★バングラ仕様で行こう!(2003/7/31)
第三回:チワワが飼いたい。(2003/9/3)
第四回:ベッカムに恋して(2003/10/4)
第五回:「大」停電がやってきた!(2003/11/08)
第六回:最新ダッカ「空港」事情(2004/2/3)
第七回:4月のダッカに、サンタ来たる(2004/5/19)
第八回:ある一週間(ダッカ・ライフ編)(2004/7/6)
第九回:断食観察記(2004/11/30)
第十回:冬の風景(2005/1/22)
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