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小松駐在員の日記

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山車が倒れた!

今年も8階建てのビルに相当する高さの山車が街中を引き回される「マチェンドラナート祭」の時期がやってきました。私もその雄姿をカメラに収めようと、出勤途中に寄り道したためちょっと遅刻してしまい、スタッフに白い目で見られましたが、事情を説明して許してもらいました。この祭りの期間中は街もなんとなくお祭り気分というか活気づいているように見えます。


転倒数日前の山車。ところが、そんなお祭り気分を吹き飛ばす出来事が発生!なんとその巨大な山車が巡行中に転倒してしまったのです。周辺にいた十数名が重軽傷を負う事故となりました。
しかし問題は怪我人の数ではなく、「山車が倒れた」という事実そのものでした。というのは、山車が傾いたり倒れたりした年は必ず不吉なことが起こると信じられており、最近の例では、2001年に山車が傾き、その2カ月後にあの王室虐殺事件が発生しているのです。「傾いただけであれだけ大きな事件が起きたのだから、山車が完全に倒れた今年は一体どんな災いがやってくるのか」と皆心配しています。


翌日には巨大クレーン2機を使って元の位置に戻されたものの、山車の損傷が激しく巡行は一時ストップし、現在修理をするか新しく作り変えるか、という議論がなされています。最終的には出発地点まで戻らなければならないのですが、縁起の悪さからある一定の時期は山車を動かすことが許されないということもあり、祭りの主催者たちも頭を痛めているようです。
それにしても、マオイストと政府の紛争や、長引く政党の抗議活動など既にいろんなことが起きている中で「これ以上悪いことは起きようがないんじゃないか?」と思うのですが、どうなることやら・・・。

写真:転倒数日前の山車。人々がひっきりなしにお参りにやってくる。

(2005年5月11日 小松豊明)

バックナンバー

第一回:ツバメの家(2003/2/18)
第二回:ダルバートはわんこそばだ!(2003/3/8)
第三回:色の祭り−街が赤く染まる日(2003/3/17)
第四回:ネパールのピクニック(2003/4/15)
第五回:巨大な山車(2003/5/18)
第六回:フェアトレードデー(2003/5/18)
第七回:ダサイン Dashain(2003/10/11)
第八回:真夜中の銃撃戦(2003/12/16)
第九回:バンダ(2004/2/4)
第十回:ルンビニ訪問のはずが(2004/2/18)
第十一回:洞窟探検ツアー(2004/2/19)
第十二回:山車が倒れた!(2004/5/11)
第十三回:クマリの本(2004/11/24)
第十四回:ネパールでの復興支援(2005/2/2)
第十五回:ガネシュ(2005/8/26)

小松豊明(こまつとよあき)
シャプラニール・前カトマンズ事務所長。2002年12月〜2006年4月まで赴任。現在はクラフトリンク部門のチーフとして奮闘中。
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