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取り残された人々(貧困層)の現状
社会から「取り残された人々」の状況は人によって様々です。
河川が多いバングラデシュに点在する巨大な中州地帯(チョール)は経済的にも地域的にも一般社会から隔絶されがちで、他の地域よりも厳しい生活を強いられている人々が数多く暮らしています。
農村に暮らす少女たちは「地域の役に立ちたい」という願いを持ち続けていますが、早婚などの社会的慣習により、その潜在能力を十分に発揮することがなかなかできません。
また、寡婦や障がい者は就労の機会がほとんどなく、生計を立てるのが難しい状況にあります。
そこで期待されるのは、行政やNGOからの支援ですが、このような人々まで手が届きにくいというのが現状です。もし、数多くの「取り残された人々」の生活を向上させることができれば、将来、彼ら自身による社会変革の大きな源となるでしょう。
活動概要
バングラデシュ農村部の中でも地理的に隔絶され、非常に厳しい状況におかれているチョール(中洲)に住む最も貧しい人びとや、その他地域も含めた農村の少女、障がい者などが、生活を向上し、地域住民に対して自ら問題を発信していく力を向上させるための活動を行っています。
社会的・経済的に「取り残された人びと」の生活が向上するためには、そうした人びとに関する適切な知識と理解が周囲から得られ、より多くの住民が積極的に地域づくりに参加していくことが必要です。そのために必要な地道な取り組みこそが、コミュニティ全体の発展につながっていきます。
[当事業は、平成23年度国際ボランティア貯金寄附金の配分を受けています]
活動詳細
(1)チョール(中州)における地域開発
●最貧困層世帯への支援
各世帯の状況を把握し、複数のグループに組織。各メンバーの状況にあわせて技術研修などを実施しています。
●少女グループへの支援
思春期の世代の少女たちをグループに組織化し、リプロダクティブ・ヘルスや女性の権利、グループ運営などについての研修の機会を提供しています。また、彼女たちの生活向上に必要な知識も含めた独自の教材を開発し、識字学級を実施します。
●児童補習教室の運営
公立の小学校に通い続けることが困難な子どもたちを集め、補習をするためのセンターを8ヵ所で運営しています。
●地域社会への問題提起
女性や識字、子どもの権利などをテーマにしたキャンペーンを企画したり、地域の様々な階層の住民を集めた委員会を作り、住民自身が問題に気づき、自ら解決できるようになるための取り組みを進めています。
(2)少女グループの育成を通じた女性のエンパワメント
●少女グループの結成と育成
思春期の世代の少女たちをグループに組織化し、リプロダクティブ・ヘルスや女性の権利、グループ運営などについての研修の機会を提供しています。
●問題解決のための取り組み
身近な地域に存在する女性の権利に関する問題をリストアップし、優先順位をつけ、地域の人びとと協働してその解決に取り組んでいます。
●収入向上
足踏みミシンや家庭菜園、基礎的なコンピュータ操作の研修機会を提供しています。
(3)障がい者の生活向上と社会参加
●障害種別の把握、医療サービスとの連携活動地域内の障がい者の把握と状況に応じたサービスの提供に取り組んでいます。専門の医療機関を紹介したり、研修を受けたスタッフによる簡単な理学療法の実施、補装具の提供などが含まれます。
●障がいをもつ子どもへの支援
障がいをもつ子どもたちが適切な教育の機会が得られるよう、親や教師、地域住民への働きかけを行っています。
●収入向上
コンピュータの操作を含む各種技術研修の機会を提供するほか、他団体との連携を通して収入向上に取り組んでいます。
パートナー団体紹介
| 団体名 | Poverty Alleviation through Participatory Rural Initiatives(PAPRI) |
|---|---|
| 地域 | ノルシンディ県内の2郡(含:中洲地区) |
| 団体概要 | 1999 年、シャプラニールから独立してできた現地NGO。首都ダッカの北東に位置するノルシンディ県(人口約190 万人)内に活動拠点をもつ中規模NGO として、マイクロクレジット、保健衛生など、広く農村開発に取り組む。スタッフ数は361 人、シャプラニールも含めた全体の年間予算規模はおよそ4,100 万円。独立した当初はシャプラニールのみをパートナーとしていたが、徐々に組織としての評価を高め、国連開発計画(UNDP)やユニセフ(UNICEF)などの大きな国際機関とも連携している。 |






















