2003年10月18日(土)
海外活動グループ

元カマイヤ食糧救援キャンペーン・続報
〜住む場所もなくキャンプ生活を強いられている家族がいます〜

ネパール西部平野地方のタルー族と呼ばれる先住民族の中には、地主の元に奴隷同然の扱いを受ける農業労働者のカマイヤと呼ばれる人々がいました。ネパール政府は2000年7月に全てのカマイヤを解放する発表をしました。しかし何らかの理由でカマイヤとしての認定を受けられなかったために政府から再定住する土地をもらえず、住む場所もなくキャンプ生活を強いられている元カマイヤ家族が今でも残っています。この人々は10月半ばに平野地方が穀物の収穫期を迎えるまでの期間は、食糧の備蓄も収入もなく、非常に厳しい状況におかれることになります。

そこでシャプラニールは、この10月半ばまでの限定された期間を凌ぐためにカンチャンプール郡の元カマイヤキャンプにおける食糧救援活動を地元NGOのBASE(Backward Society Education)と協力して実施しています。以下、現地からの報告をお伝えします。

■事前調査および周辺住民への通知
食糧の配給に先駆けてBASEスタッフおよびキャンプ地のリーダーが中心となって配給対象世帯数および人数を把握するための事前調査を行った。実際にキャンプ地に滞在していてカマイヤとしての認定申請を行った証明としての申請登録番号を持っている者が今回の対象とされた。その結果を元に、家族長の名前、家族数、性別毎の人数、各食糧の配給量を記したリストを作成。また、スムーズな配給のためにキャンプ地滞在者および周辺住民への行ったが、周辺住民からもネガティヴな反応はなく、特に既に土地の配給を受け再定住している元カマイヤからはキャンプ滞在者に対する支援を歓迎する声が多く聞かれた。

■食糧救援の作業
今回はタイミング的に運悪く8月末にそれまで半年以上続いていたネパール政府とマオイストとの停戦合意が破棄され、次第に地方での治安が悪化している状況があった。このため、各キャンプ地に入り込んでの配給は諦め、幹線道路まで対象者に来てもらって配給するという方法を取った。結果として運搬の手間と時間の節約にもなり、3日間で配給作業を終了。実際の配給にあたっては、対象者リストと照合しながら配給量を明記したクーポンを対象者に手渡し、対象者はそのクーポンと引き換えに食糧を受け取るという流れで作業を行った。

■今後について
今後はダサインの休暇明けにフォローアップとプログラムの成果を見るための訪問調査等を予定。前述の課題の通り、今回リストに名前が載っていなくて後から配給を受けたいと申し出てきた者たちに対し、実際の状況を確認した上で対応を検討。全体の成果については住民からの聞き取りを通して今回の救援がどれ程役に立ったかを振り返る。

およそ1年前に政府によって再度元カマイヤであることの認定作業を漏れてしまった人々に対して行う旨の通知が出され、5郡全体でおよそ2万人が申請書を提出。現在その認定作業が進められているが、一人一人の認定が完了するまでには行政関係者や元の雇用者である地主など、様々な人たちとのコンタクトが必要であるため、なかなかスムーズに行かないのが現状である。


今回の元カマイヤ食糧救援活動には、約200万円の資金が必要です。この活動に対してみなさまのご協力をお願いいたします。最新情報は、救援活動に関する最新情報はこちらです。本件、ぜひ貴紙にて記事掲載をお願いいたします。

郵便振替
口座番号:00130-6-63672
口座名:シャプラニール−市民による海外協力の会
(通信欄に「カマイヤ支援」と書いて下さい)

以上

<本件に関する問い合わせ>
海外活動グループ
担当:筒井 tsutsui@shaplaneer.org
TEL.03-3202-7863 FAX.03-3202-4593


シャプラニール=市民による海外協力の会