中期方針の策定
NGO・NPOにとって中長期の方向性を示す指針はとても大切で、これがないと行き当たりばったりの計画になってしまう。もちろん社会の変化に伴う臨機応変な対応は必要ではあるが、方向性の定まらない組織ほどしんどいものはない。
シャプラニールは3~5年の活動の方向性を記した中・長期ビジョンをこれまでに5回ほど作ってきた。現行の中期ビジョンは2006年度を以って終了するので、次年度以降の方針を決めるべく、9月以降、議論を重ねてきた。
具体的には理事会、評議員会で現行ビジョンの現時点での評価を行い、それに基づき、理事、評議員、監事に会員からの公募委員と担当スタッフを加えた策定委員会を中心に、事務局、理事会、評議員界との合同会議を経て、現在は理事会に答申すべく最終文案を作成する作業中だ。
策定するに当たって、ある委員から現行ビジョンはビジョンと戦略、さらにはアクションプランが混じった形で提示されているとの指摘があった。この委員からは、現在多くの企業や行政で使用されているバランススコアカードという戦略的なマネジメントの手法を提案された。これによると、組織のミッション(存在目的)、バリュー(変わることのない活動方針)を前提にビジョンを策定し、そのビジョンをどのように実現していくかの戦略、評価のための基準、具体的な活動のアクションプランと首尾一貫した流れを構築することで、活動にブレがなくなり、ステークホルダーにも共通の理解が生まれると言うことだ。今回はこの考え方のいいとこどりをしてビジョンを策定することにした。
ただ、ビジョンと言う言葉は使う場面において、例えば国際協力の世界ではミッションの上位に位置するという考え方もあり、誤解が生じる可能性があるとの議論から、今回策定するものについては「中期ビジョン」ではなく、「中期方針」という呼び方をすることとした。概ね5年間の活動の方向性を示すものだ。
中期方針は最終的には総会での決議事項となるが、いずれかのタイミングでこのウェブサイトでもご紹介していきたい。