街角で見かけたもの-ヘナ屋ー
先日いきなり車の通行が止まってしまったときのこと。いつもは車で通りすぎてしまう道を歩いていたら、ヘナ屋をみつけた。正確には「手にヘナデザインを描く屋」さんというところか。場所はカトマンズのバグバザール。
ヘナとはミソハギ科の低木植物、インドや中近東に自生しアーユルベーダでは皮膚炎などの手当てに使われていたもので、バングラデシュやネパールでも髪のトリートメントや白髪染めなどに使われている。また、女性が手や足に文様を描き、おしゃれのためにも使われているものである。結婚をする花嫁は両足と手(手首から肘の中ほどまで)に、それはそれは豪華なデザインを施す。

さて、このヘナ屋はデザイン本を道一杯に広げており、その場で客の手に文様を描いていた。あまりにも模様が繊細で見事だったのでしばし見とれてしまった。実は私もデザイン本を持っているが、縁起の良い孔雀や昔花嫁を運ぶのに使った駕籠、新郎新婦の姿など凝ったものが多い。自分の手に描こうとしてみたこともあるが、市販のチューブからヘナを搾り出すのはかなりの力が必要で、途中でやめてしまった。
バングラデシュにいた時、合宿で女性スタッフと同室になったが、スタッフ同士がおしゃべりをしながら互いの手に模様を描いていたのが印象に残っている。おしゃれだけでなく、一種のスキンシップであり、コミュニケーションでもあるのだと思った。発色を良くするためには一晩置くのが良いとか、レモン水で保湿をするとかと聞いたことがあるが、一晩中ヘナを手に乗せておくと考えただけで眠れなくなりそうで早々に落としてしまった。
<手首にかわいい魚が泳いでいた>
ちなみにヘナの跡は赤くなるのだが、赤くなればなるほど結婚後の幸せが約束されるのだという。根気のない私には無理な話だ。
コメント
ヘナは日本の美容院でも毛染めに使われています、超高価だとか。私の家内はカトマンズの露店で袋詰めの粉を買って(激安)、卵とコーヒーを混ぜて白髪染めしてます。毛にも肌にも安全だそうです。
投稿者: やまちゃん | 2007年06月01日 18:40
やまちゃん、こんにちは。私もヘナは愛用しています。紅茶と混ぜてつかっていますが、卵を混ぜるとは知らなかったです。髪に良さそうですね。一度試してみます。
投稿者: 藤崎 | 2007年06月01日 19:02
2年前にバングラデシュに行った時、知り合いにヘナを頼まれていたので、バザールの中を尋ねながら探し回ったらヘナヘナになりました。日本の美容院でもやっていますね!
ところで、写真たち、いいじゃないですか!4枚で全てのことが分かります!売り手=アーティストの真剣さ、デザイン、スキンシップ(!?)、時間、場所、環境、ファッション、そしてふたりの女性の喜び、少女と藤崎さんとの関係、それを見ている周囲の人を通しての国民性、文章がまたぴったし!相手に おもい が通じているんでしょうね!こちらにも伝わってきますよ!「ケガの功名」(?!)いやいや、「バンダ」のお陰!(ベンガル語は「ボンド」で閉鎖の意味ですよね?)
大通りを1歩入った中で暮らす一般庶民の根底は「歩き」なんですよねー! ヒンドゥー教は牛が神様ですから、将しく「牛といっしょの歩み」!戦術ではなく!
都会人は、ヨーロッパアメリカは、日本は、とうの昔に「牛」を捨てちゃいましたからねー。 「牛」をこちらに贈って下さい!国産牛肉は高いし、アメリカ産は問題ありですから。
ところでところで、これを描くのに要した時間は?費用は?
投稿者: j、フォキール | 2007年06月02日 04:07
j,フォキールさんに褒めていただき光栄です。この時に撮った写真は自分で見ても「お、いいな」と思うものばかりでした。特に最後の女の子はお気に入りです。
私が撮っているのを見て、この女の子は自分から近づいてきました。この日は思い切り外人っぽい格好していたので、その外人への興味と「私のヘナを見せてあげたい!」という気持ちだったのかなと想像したりして。
昨日のバンダ(ベ語のボンドと同義)でも、写真を撮ったり、道行く人の様子を眺めたりして、ふらーりふらりと歩きながら事務所にたどり着きました。車がないのをいいことに、暴走族さながらに自転車で道路を疾走する子どもたちとか、いつもとかわらない様子で孫を抱っこして散歩する老人とか。普段は「遅刻する」とわき目もふらず出勤するところ、バンダの様子を観察して安全管理するのも所長の仕事、などと言い訳しながら歩いていくのは楽しいものです。時折歌を口ずさんだりしながらね。こう考えるとバンダも悪くないですね。
さて、ヘナに話題を戻しましょう。これを描くのにかかる時間は想像するに15分くらいでしょうか。需要が増える秋のダサインや結婚シーズンには150Rs(300円弱)くらいまで相場が跳ね上がるそうですが、今なら10Rsとか15Rs(20~25円程度)なのだそうです。あー、こんな値段だったらやってもらえば良かった。
投稿者: 藤崎 | 2007年06月02日 09:15