6時10分の差し入れ
夕方自宅でパソコンに向かい、会報の特集原稿書きに苦しんでいたら、ジリリン、と家のベルが鳴りました。出てみたら昨夜私が家に招きいれもせずに追い返してしてしまったお隣さんちのお手伝いさんが、お皿に乗せたイフタールを持って立っていました。ちょうど6時10分、あと数分で断食明けを知らせる日没のアザーンが聞こえる、そんな時間です。
私が住んでいるフラットは1フロアに向かい合わせで2軒ずつ、4世帯が入っているつくりで、うちの向かいの家が以前このブログにも書いたお手伝いの少女ナシマがいたアメリカ帰りの若いビジネスマン夫妻の家、今回のこのお隣さんは玄関を出て左の隣です。30代前半ぐらいのご夫婦と6歳、4歳、1歳の女の子3人。旦那さんはテキスタイル・デザイナー、奥さんのファテマは今のところ主婦だけど、いつかNGOで仕事をしたい、という気持ちを持ち続けている人です。きのう私が「明日も家で原稿書きしなきゃいけない」と言ったから、ファテマは気をつかってイフタールだけ届けてくれたようです。そういえばファテマはショベ・バーラトの日にも差し入れしてくれたんだった。
ファテマのイフタールは2種類の揚げ物とターメリックで黄色く色づけたご飯、豆、わずかにご飯でとろみをつけたダールのスープ。ピンクの花模様のお皿に乗せたイフタールはとてもきれいでおいしく(せっかくなのでアザーンが聞こえるのを待って食べました)、食べ終わってしまってから「写真を撮っておくんだった」と後悔。
しばらくしてから、洗ったお皿を返すのと一緒に、買い置きしていたりんごジュース1パックと絵が可愛いと思って前に買った「ラマダンの祝福」という英語の絵本を持ってお礼に行きました。玄関から玄関へは7歩の距離。
「ゆうべはごめん」と謝ったら、「そんなのいいのよー。うちの子がどうしてもあなたんちに行くんだってうるさかったもんだからね」と気さくなファテマ。ジュースと絵本を渡したら「こんなことしないでいいのに...」と言いつつ喜んでくれました。
ファテマのお連れあいも出てきて彼らの居間でお喋り。「今どんな仕事してるの?」と彼に聞かれて説明していたら、使用人として働く少女のプロジェクトに興味を持ってくれました。「何か女の子たちに手仕事を教えられるといいよね。ぼくはテキスタイル・デザイナーだから、役に立てることがあったら言ってね」と真っ直ぐこちらを見て言ってくれました。「夕方家にいるときはうちにイフタール食べにおいでよ。きっとだよ。」とファテマ。
ロクに家にもおらず、あまりつきあいのよくないガイジンの私に親切にしてくれる隣人たち。本当にありがとう。あなたの家庭にますます幸せが来ますように。
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1998年から3年弱インドに住んだのをきっかけに南アジアとの縁ができ、引き寄せられるようにシャプラニールへ…。そして2005年5月からダッカへやってきました。最近の趣味は、そぞろ歩きを楽しむダッカ市民に混じり、サルワール・カミーズにスニーカーを履いて夕方の公園でウォーキングすること。バングラデシュの村や都市で今起こりつつある変化をなるべくコマメにお伝えしていきたいと思っています。どうぞよろしく。
今月14日の金曜日から断食月(ラマダン)がスタート。今年は聖なる断食月の初日がお祈りの日である金曜に重なったので、この金曜日はどのモスクもお祈りの人々で大層にぎわっていたようです。







