シャプラニール=市民による海外協力の会
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シャプラニールについて

藤岡ダッカ事務所長のブログ1998年から3年弱インドに住んだのをきっかけに南アジアとの縁ができ、引き寄せられるようにシャプラニールへ…。そして2005年5月からダッカへやってきました。最近の趣味は、そぞろ歩きを楽しむダッカ市民に混じり、サルワール・カミーズにスニーカーを履いて夕方の公園でウォーキングすること。バングラデシュの村や都市で今起こりつつある変化をなるべくコマメにお伝えしていきたいと思っています。どうぞよろしく。

特定非営利活動法人
シャプラニール=
市民による海外協力の会(地図・住所
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早稲田奉仕園内
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FAX:03-3202-4593
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2006年07月27日

羊って泳ぐの?

今日は朝出勤するなり、9時5分から停電。事務所には自家発電機はないので、停電すると蛍光灯はつくけれど、エアコンはもちろんコンピューターも、内線電話も使えません。ベンガル人のスタッフは、停電するとコンピューターが使えないからと、受付の前でダベったりしがち。「停電しててもできる仕事はあるはず。書類を片付けたり、資料を読んだり、停電したときにする仕事を日ごろから考えて時間を無駄にしないようにしなさい」と常々言っている私なのですが、朝一番に停電して1時間電気が来ないとなるとさすがになんだかがっくりするものがあり、スタッフたちと四方山話をしていました。

そこで何がきっかけだったか忘れましたが、山羊と羊の話になりました。前にもここにちょっと書きましたが、山羊と羊、似てるようで性癖がちょっと違うんですよね。その「違い」について聞いていたら、また面白い話がありました。羊は水に強い!というのです。洪水が来たとき、山羊はわりとすぐ病気になったりして死んでしまうそうなのですが、羊は洪水になっても泳ぐ!というのです。

羊が泳いでるところなんて見たことあります?泳ぐというのはちょっと眉唾なんじゃないかと思うんですが、羊が丈夫で病気になりにくい、というのは本当なようです。だったら山羊より羊を飼う人がもっと増えてもよさそうなものですが、羊の肉のあのちょっと独特な匂いは、ベンガル人の中にもあまり好きじゃない人が多いらしく、やはり食肉としては山羊のほうが人気があります。

山羊肉は日本ではあまり食べる機会がないかと思いますが、バングラデシュではとてもポピュラー。確かにクセがなくて食べやすく、ビリヤニという混ぜご飯などに入っているととても美味しいです。

一度羊が泳いでるところを見てみたいもの。万一また洪水になって緊急救援活動をすることになったら、泳いでいる羊を探してみましょう。幸い、今年は洪水はなさそうですけど。


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羊って泳ぐの?

今日は朝出勤するなり、9時5分から停電。事務所には自家発電機はないので、停電すると蛍光灯はつくけれど、エアコンはもちろんコンピューターも、内線電話も使えません。ベンガル人のスタッフは、停電するとコンピューターが使えないからと、受付の前でダベったりしがち。「停電しててもできる仕事はあるはず。書類を片付けたり、資料を読んだり、停電したときにする仕事を日ごろから考えて時間を無駄にしないようにしなさい」と常々言っている私なのですが、朝一番に停電して1時間電気が来ないとなるとさすがになんだかがっくりするものがあり、スタッフたちと四方山話をしていました。

そこで何がきっかけだったか忘れましたが、山羊と羊の話になりました。前にもここにちょっと書きましたが、山羊と羊、似てるようで性癖がちょっと違うんですよね。その「違い」について聞いていたら、また面白い話がありました。羊は水に強い!というのです。洪水が来たとき、山羊はわりとすぐ病気になったりして死んでしまうそうなのですが、羊は洪水になっても泳ぐ!というのです。

羊が泳いでるところなんて見たことあります?泳ぐというのはちょっと眉唾なんじゃないかと思うんですが、羊が丈夫で病気になりにくい、というのは本当なようです。だったら山羊より羊を飼う人がもっと増えてもよさそうなものですが、羊の肉のあのちょっと独特な匂いは、ベンガル人の中にもあまり好きじゃない人が多いらしく、やはり食肉としては山羊のほうが人気があります。

山羊肉は日本ではあまり食べる機会がないかと思いますが、バングラデシュではとてもポピュラー。確かにクセがなくて食べやすく、ビリヤニという混ぜご飯などに入っているととても美味しいです。

一度羊が泳いでるところを見てみたいもの。万一また洪水になって緊急救援活動をすることになったら、泳いでいる羊を探してみましょう。幸い、今年は洪水はなさそうですけど。


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2006年07月22日

狂犬病の恐怖

私が事務所で仔犬のときから可愛がっていた茶と白の犬、タイガーはある日門の隙間から出て行ってしまったきり、未だに戻ってきません。誰かが連れて行ったのでは、という疑惑については前にも書きましたが、なんとなく最近事務所の近辺の犬が少なくなったような気がして、もしや当局による野犬狩りが行われているのでは...という気がしていました。

そうしたら今朝のDaily Starで、「ジャハンギールナガル大学で58匹の犬を殺処分」という記事を発見。ダッカ市当局が狂犬病や皮膚病など犬の病気を蔓延させないため、この大学構内にいた犬58匹を殺したそうなのですが、その大半は学生たちがペットとして構内で飼っていた犬で、飼い主の多くはこの大量の犬殺処分のことを事前に知らなかったため抗議している、というニュースです。(ひとつの大学の構内に58匹も犬がいたというのも驚きですが...)

やっぱり...野犬狩りが行われてるんだ。バングラデシュでは犬を飼うといっても鎖につないだりする人はほとんどいないし、首輪もしていない場合が多く、飼い犬なのか野良犬なのかは飼い主が見なければわからないような状況。かくいうわが事務所でも、タイガーはなるべく外に出さないよう目配りしていたものの、首輪もせず逃げだしてしまったので、ハタから見たら野良犬かどうかの区別はつきません。野犬狩りにやられてしまったんだろうか...。あの子はちゃんといろんな病気の予防注射も2回していたのに。せめて首輪をつけておくべきだったと思っても後悔先に立たず...。

事前連絡もなく飼い犬を殺された学生には深く同情しますが、当局にも言い分があるのはわかります。
なぜならバングラデシュではまだまだ狂犬病が現実問題としてあり、正確な統計はないものの、少し前の日本獣医師会のレポートによると、毎年約二千人が狂犬病で命を落としていると推定されるそうなのです。

実はわが事務所でも先週ちょっと怖いことがありました。私が数日留守にしていたときのこと。タイガーとよく似た犬が門の近くに現れたため、事務所のガードマンがタイガーの名を呼びながら手をだしたところ、いきなり足に噛み付き、その犬は立て続けに隣の家のガードマンなど計3人を噛んだというのです。

その犬が狂犬病だったかどうかはわかりませんが、その状況を見ていた人たちは「あの犬はパゴル(狂っている)だった」といいます。犬は即殺処分され(誰がどうやって殺したのかはわかりません)、ガードマンはすぐ病院に行き注射を受けました。狂犬病にかかった犬に噛まれた場合、発病を防ぐためには当日を含め最低5回の注射を受けなければなりません。ひとたび発病したら治す方法はなく、100%死に至る、とても怖い病気です。


問題はそのときもう一匹の事務所の犬、ジェリーもその犬に噛まれたらしいのです。事務所のスタッフたちは万一の場合を恐れて、ジェリーを事務所から追い出しました。私が戻ってきたとき、ジェリーが門の外でさびしそうにしているのを1度見かけましたが、それから姿がみえなくなり、どうしたのかと思っていたらトゥトゥールからこの出来事を知らされたのです。

トゥトゥールは子どもの頃、村で狂犬病で死んだ人を見たことがあるといいます。その人は犬に噛まれても何もせず放っていたら発病し、水が飲めなくなったそうです。トゥトゥールは「その人は『水を飲むと脳みそに犬の子どもが入っちゃう』と言って飲めなくなった」と言うのです。狂犬病を発病すると液体を飲むと痙攣を起こすようになり、水が怖くて飲めなくなるため「恐水病」とも呼ばれるそうです。「犬の子どもが脳みそに入っちゃう」という意味不明な表現に、まさしくその病気にかかった人のリアリティを感じてとても怖くなりました。

哀れなジェリー。犬の場合、狂犬病の潜伏期間は平均1ヶ月ですが、犬によって1週間から1年とバラつきがあり、発病しない間は狂犬病をうつされているかどうか、検査してもなかなかわからないらしいのです。ジェリーを探し出して獣医に連れて行きたいと思ったけれど、どこにいるかわからないし、みつけたとしてもリスクがあります。前に予防注射してからだいぶ時間がたっていたし、噛んだ犬が狂犬病でなかったとは言い切れません。

こうしてわが事務所に2匹いた犬は両方いなくなってしまいました。とても寂しいけれど、私がいけなかった。管理責任がなってなかった。狂犬病についての認識が甘すぎた。ここは日本ではないのに...と落ちこんでいます。

日本では狂犬病は1956年以来発生していないそうです(例外は1970年にネパールで狂犬病の犬に噛まれた青年が帰国後死亡)。もう50年たつわけで、日本人にとって狂犬病の怖さは遠いものになっています。

私にしても狂犬病がこの国にあると聞いても、そんなの実際はめったにないことだろう、きっとどこか遠くの村でたまにある程度で、自分の周りは大丈夫、とのほほんとしていた面があります。でも年に数千人が死んでいるとしたら、ダッカの住宅地にだって狂犬がいてもおかしくない。そのことをやっと実感として認識しました。

これからもしここで犬を飼うなら、仔犬のうちから飼い、毎年予防注射をし、首輪をし、他の犬と接触させないことを徹底しなければいけません。

でも当面犬を飼う気にはならないでしょう。リキシャで通勤する道すがら、タイガーやジェリーの姿を探す癖はしばらく抜けそうにありません。



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2006年07月03日

山羊の瞳

村の山羊.jpg

バングラデシュの農村の道をバイクで行くと、道の両側で草を食んでいる山羊たちが、驚いてメーメーと駆け出します。小さな仔山羊が、どこへ逃げたらいいかわからずバイクの前を必死で駆けていくことも。
仔山羊はなかなか可愛らしく、子どもたちもよくだっこしたりしています。

従順な羊に比べて山羊はなかなか頑固者らしいですが、放っておいてもその辺の草を自分で食べるので、育てるのにあまり手間がかからず、ショミティでマイクロクレジットのローンを借りた女性たちが最初に取り組む収入向上の手段として「山羊の飼育」は人気があります。

シャプラニールの農村パートナー団体が実施する識字教室修了者のための作文コンテストでも、人気の賞品は山羊。識字教室で学んで初めて字が書けるようになり、作文コンテストに入賞して山羊をもらい、その山羊が次々と産んだ仔山羊を育てて売ったお金で牛を買いました!といったサクセス・ストーリーも時々。

DSCF0020.jpg

さて、この山羊の瞳。明るいときよく見ると、横一文字の不思議な眼です。暗いところでは丸くなるようなのですが、明るいところで正面から見ると、目と目が離れていることもあってどうにも間抜けなお顔。

先日イショルゴンジ2の事務所の敷地に入ってきた仔山羊の顔を、前から撮ろうと思って追いかけ回していたら事務所の入り口横に茄子などを植えている小さな畑のネットに引っかかってしまいました。
顔が陰になっていまいち見にくいですが、向かって左の瞳を見てください。横に太い黒い一本線を引いたような目ですよね?

横から見た山羊.jpg

こちらは横から見た山羊。瞳の形が横長の長方形みたいな感じです。うーん、ちょっと寄りが甘いですね。もっとドアップに撮るんだった。

山羊の目がこんな形をしているのは、明るいときに瞳孔を細めても、広い視界を確保するためだとか。広角レンズみたいな目なんですかね。でも、そのわりにバイクが近づいても慌てて逃げるまでの反応が遅いし、逃げる方向も「なんでこの状況でそっちに逃げるかね?」というピント外れな方向だったりします。
せっかく目は広角になっていても、頭があんまりよくないということなんでしょうね。

おバカかもしれないけどなんとなく親しみを感じる動物、山羊。ときどき見かける身重の山羊はほんとにお腹が地面に着きそうで、足を外股に一歩一歩踏ん張りながら歩いています。山羊のお産はほとんどが日中なんだとか。一度仔山羊が生まれるところを見てみたいな、と思います。


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2006年06月28日

山羊と羊

きのうのダッカ事務所の昼ごはんは、いつものおばちゃんが作るカレーではなく、カッチビリヤニ(山羊肉の入った炒めご飯)とミシュティ・ドイ(甘いヨーグルト)とミシュティ(ベンガル風のお菓子)、というご馳走でした。

これは先日ここにも書いた、サイフルの娘さんとトゥトゥールの妹さんのSSC合格祝い。カッチビリヤニはサイフルから、ドイとミシュティはトゥトゥールからのおごりです。
おめでとう!そして来年受験のルフルの妹さんとポリモールの娘さんがんばってねー、などと皆口々に言いながら、ご馳走をいただきました。

山羊たち.jpg

山羊肉の入ったカッチビリヤニは、お祝いやお客さんをもてなすために出すリッチなご馳走。わが事務所でこのビリヤニを買うときは、たいてい近くの「ムスリム・ホテル」か「アンバラ・ホテル」のどちらかで買います。(バングラデシュではレストランの名前に「ホテル」がつくことが多いです)

どちらが美味しいかはスタッフの中でも意見が分かれ、アンバラ派がムスリム派よりやや優勢。ただしアンバラはすごく美味しいときとそうでもないときに少々ムラがあるそうですが...

シャプラニールの事務所と我が家の間にあるタウンホール・マーケットという市場には、毎日夕方になると写真のように何十匹もの山羊がひもでひとくくりにされて、「納品」されてきます。明日の朝には新鮮なお肉になる運命の山羊たち。心細そうに身体をくっつけ合っています。

山羊は私たちの農村のプロジェクト地でもよく飼われていますが、ときどき羊も見かけます。先日ポイラに行ってSTEPの事務所付近を散歩していたときは羊のほうが多く目についたので、一緒に歩いていた女性スタッフのシャティ(ポイラ出身)に「このへんは山羊より羊が多いね。何か理由があるの?」と聞いてみたところ...「そうね、このへんは牛飼ってる家が多いし、牛と一緒に飼うには羊のほうが山羊よりラクだからね」とのこと。
「え?なんで?どう違うの?」「山羊はね、牛と一緒の小屋には入りたがらないし、牛と一緒にいるのはダメなのね。だけど羊は牛と一緒でも大丈夫なの。だから牛と一緒に飼うには羊がラクなわけ。山羊だと牛係と山羊係がべつべつじゃないとダメだから。」

へえーーそうなのか。全然知らなかった...。

今手元にいい写真がなくて残念ですが、山羊と羊、どちらもかなりイカレた感じの目をしています。
今度アップの写真を撮ってお目にかけますね。


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2006年06月24日

犬の耳

ダッカ事務所には何度かご紹介したタイガーのほかにジェリーという黒い雄犬がいます。こいつはたぶんもう5歳ぐらいになる犬で、子犬のときに来たらしいのですが、エサ代がかさむことと番犬としてあまり役に立たないことから、ダッカ事務所のスタッフたちによる真剣な会議を経て、一度放り出されたという経験をもっています。

事務所の犬ジェリー.jpg

放り出されたあと、ジェリーは半ノラ化してその辺をうろうろしながら茶店の前でパンのかけらをもらったりして食いつないでいたようです。ダッカ事務所とジェリーの縁は切れかけていました。

ところが、私が最初にバングラデシュに来たとき、前々ダッカ事務所長だった筒井現事務局次長と道を歩いていたら、角を曲がったところにこの犬がいて、筒井氏の顔を見るなり耳をぴっと立てて「あっ!」という顔をしたのです。「あれ、今の犬前うちの事務所にいた犬ちゃうかな」という筒井次長。ジェリーは明らかに「みつけましたよ、おとうさん」という顔をしていたのです。

それから(だと思うのですが)ジェリーは再び事務所に来るようになりました。エサはやらなかったので、あくまでシェルターとしての利用で、日中よれよれと事務所に来ては昼寝している姿をよく見るようになりました。日に日に痩せこけて哀れなので、ついに私はポケットマネーでジェリーにエサをやることにしました。

エサをやるようになってから毛並みもよくなり体格もしっかりしてきたのはよかったのですが、この犬の問題は時々外でケンカをすること。強くもないクセにケンカして、傷をつくって帰ってきます。

先日は耳に大穴を開けて帰ってきました。本当に向こうが見えるような穴なのでぎょっとしました。私は一日事務所でベンガル語をしゃべっていても犬に話しかけるときは日本語になります。「おまえ、どうすんのよ、そんな耳に大穴あけて…。なんで弱いくせにケンカするのよ」と言っても、ポーカーフェイスのジェリーは痛くもなさそうな平然とした顔をしています。

この犬たちを時々洗ってやったりしているトゥトゥールは、「薬つけてやろうかと思うんだけど、タイガーが舐めちゃうんですよねー」というのです。確かに見ていると、若い方のタイガーが、ジェリーの耳の傷を毎日せっせと舐めてやっているのでした。

驚くことに3、4日もしたらジェリーの耳の穴はくっついてきました。あんなに破れかぶれの耳だったのに。犬の耳ってそういうもんなんでしょうか。タイガーがせっせと舐めてやったからか。それともノラ生活を経験したジェリーの生命力でしょうかね。

「人間の耳じゃこうはいかないよねー」と事務所の運転手やガードマンと話しながら、早くこいつに注射を打たなければ、と思うのでした。


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2006年05月20日

タイガーのその後

以前、事務所で飼っている犬、タイガーが車に轢かれて獣医さんに連れて行ったことを書きましたが、その後どうなったかお知らせしていませんでした。
事故があってから1ヶ月ぐらいはヘナヘナしていましたが、その後だんだんご飯もよく食べるようになり、歩けるようになり、走れるようになり、今はご覧のようにすっかり元気なオトナの犬になっています。

大きくなったタイガー.jpg

小さい頃は垂れ耳だったのですが、なんだか耳の大きな犬に成長しました。
しゃなっとした横座りと、臆病ですぐ眉間にしわを寄せるところが事故の後遺症かしらと少々気になりますが、毎朝私が出勤すると尻尾を振って走りよってくる可愛いやつです。

もう一匹の黒犬、ジェリーとも仲良くやっています。問題は私のあとに犬好きの所長が来るかどうか...。犬たちのエサ代やシャンプー代、成犬2匹となるとけっこうかさむので。

トゥトゥールは「心配ないよ、アパ。アパが帰るときに次の人に何年か分のエサ代を預けていけばいいじゃん。」だって。まあ、そうなんだけどね...。



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2006年02月15日

タイガー、受難

以前写真入りでご紹介した子犬のタイガー。
よくご飯も食べてすくすくと大きくなっていたのですが、おととい大変なことが...。

私は残業して遅くなったときだけ事務所の車で家まで送ってもらっています。オポロジェヨの子どもたちとピクニックにいった日。事務所に戻って仕事をし、夜、さて帰ろうかと思ったらいつもの場所にタイガーが見当たりません。

トゥトゥールがどこかに連れていったのかな、などと思いつつ車庫をバックしてきた車に乗り込もうとしたら、前方からただならぬ悲鳴が!運転手のミロンがタイガーが車の下に入っていたのを気づかず、轢いてしまったのです。

のた打ち回るタイガー。後ろ足が変な風に曲がってしまっています。車から降りて「オーマイゴッド!ソーリー、アパ」と立ちつくすクリスチャンのミロン。私はムンクの叫びのポーズのまま「ああ、タイガー、どうしよう」と数秒固まってしまいましたが、そばに行ってみると、轢かれたのは片足だけ、それもすぐ手当てすればなんとなる可能性があるような気がしました。最近また戻ってきているジェリーも心配そうにクーンと鳴いています。

自分や家族の医療費にも苦労しているスタッフの前で、犬の治療にお金(もちろん私のお金ですが)を使うのはまずいだろうか、という考えが一瞬頭をよぎります。でも轢いてしまったミロンもこのまま「アパがかわいがっているタイガー」が歩けなくなったり死んだりしたら、落ち込んでしまうでしょう。

実はこの日、ミロンは朝からちょっと様子がへんだったのです。ピクニックに出かけてからわかったことですが、前々日に彼の親しい従兄弟が交通事故で亡くなっていたのでした。「仕事がなければお葬式に行くつもりだったんです」とミロン。前もって言ってくれれば、なんとか休めるようにしたのに...
そんな日に1日の仕事をやっと終えられると思ったら子犬を轢いてしまったわけです。

友達に電話して獣医さんの連絡先を調べてもらい、トゥトゥールに手伝ってもらって車に苦しむタイガーを乗せ、ダッカ北部のウットラへ。
迎えてくれたのはイラン人の獣医さんでした。

「かわいそうに事故にあっちゃったんだね」と話しかけながら、獣医さんはタイガーのねじれて曲がった後ろ足をぐーっとひっぱり骨を正しい位置に戻してくれ、痛み止めの注射を打ち、薬の処方箋を出してくれました。
「1ヶ月ぐらいしたら歩けるようになるでしょう」とのこと。
よかった、ほんとによかった。もう歩けなくなるかと思った。

帰りの車で。

私「よかったね。早く手当てしたからよかったんだね。そのままにしてたら曲がったまま固まっちゃったんだよきっと。」
トゥトゥール「ぼくも子どものとき骨を折ったことがあるからどんなに痛いかわかるんだ。でもタイガーは痛くてもしゃべれないからね。10年生のとき弟と追いかけっこしてて転んで腕を折って、すごく痛かった。手術したけど今でも完全にまっすぐにならないんだ。あのときはもう全身具合が悪くなって、指も丸まったまま何ヶ月も伸ばせなかった。」
私「病院で手術したの?それすぐに手術してなかったら大変だったね」
トゥトゥール「村の人たちはコビラージュ(まじない師)に見せろって言ったんだけど父が“うちの息子は絶対医者に見てもらうんだ”って言って必死になってクルナの病院に連れて行ったんだ。そこで手術したんだよ。」
私「いいお父さんでよかったね...すぐ病院に連れてってもらえて」

バングラデシュでは手足に障がいを持った人が本当にたくさんいます。生まれつきの人ももちろんいますが、簡単な骨折などの手当てをきちんとしなかったために手足が曲がったままになってしまうようなケースも多いのです。

農村で生まれ育ったトゥトゥールも、お父さんがもし医者でなくまじない師に見せていたら今頃片腕が動かなかったかもしれません。

車に轢かれた哀れなタイガー。3日目の今も起き上がれません。痛みが強いようで、ごはんもろくに食べません。でも手当てを受けられただけ、この国のたくさんの不運な人たちより、幸運な犬かもしれません。

(2006年2月15日)


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2006年01月23日

どこへ行ったの、ジェリー?

わが事務所に子犬のタイガーが来て数日。
前からいた犬、ジェリーの姿がみえなくなりました。
元々、ふらっと外に出てはまた帰ってくるような犬だったので、
当初は散歩にでも行ったんだろう、と気にしなかったんですが、
数日いないところを見ると、どこかへ行ってしまったのかもしれません。

どこ行ったんだろう、という話をスタッフにすると
「事務所の番犬のお役目をおりてどっかに行ったんじゃない」
「もう自分は愛されてないと思ったんじゃない」
だって...

自分だけの寝ぐらのはずか、タイガーがいきなり入ってきて、
居心地悪くなったのかもしれません。

番犬にもならない犬ですが、いなくなると寂しいもんです。
みんなと写真を撮るのが妙に好きな犬なので、
また集合写真を撮るときには帰ってくるかもしれません。

(2006年1月23日)


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2006年01月17日

子犬のタイガー

昨日の夕方。仕事を終えて帰ろうとしたら、事務所のガレージにちょこんと小さな犬が。

タイガー2.jpg


「きゃあーーーどうしたのこれ!」犬好きの私は大コーフン。
「かわいいでしょ。2ヶ月すぎたらもらおうと思って前から目をつけてたんだー」というのは
わが事務所の雑用係のトゥトゥール。

犬をもう一匹飼う許可は出した覚えがありませんが、こうしていつの間にかわが事務所の犬は2匹になったのでした。(犬たちのエサ代は私持ち。まあ、私のペットセラピー代、といったところでしょうか...)

「で、名前は?」
「タイガー。」
「ええー。もうちょっと可愛い名前にしたら。茶色いからマロンとかさ。」
「・・・・」(不賛成の沈黙)

トゥトゥールとタイガー.jpg


で、全然「タイガー」という感じじゃありませんが、皆が「タイガー」がいいというので、仕方なくそうなりました。
しかし、実はそれにも理由が。

ダッカ事務所には以前2匹犬がいたのです。その一匹が今もいる黒い犬、ジェリー。もう一匹がタイガーでした。(当初はトムとジェリー、だったそうですが、当時の女性駐在員がトムさんという方と結婚されたので、犬を同じ名前で呼ぶのはちょっとね、ということでタイガーに変えたそうで。)

タイガーはジェリーより体格もよく、元気な犬だったそうですが、夜よく吠えたため、迷惑がった当時の隣人が毒を食べさせ、殺してしまったのだそうです。(今の事務所に移ってくる前の話です)
そんな悲しい思い出があったので、皆「タイガー」にしたかったんですね。

ジェリーのお尻と。.jpg


「アパ、今は小さいけど、犬は大きくなるからさ。」とトゥトゥール。
そうね。元気に育って力強い犬になるといいね。

(2006年1月17日)


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