シャプラニール=市民による海外協力の会
シャプラニール=市民による海外協力kの会
english page 携帯 地図 サイトマップ 検索
シャプラニールについて

藤岡ダッカ事務所長のブログ1998年から3年弱インドに住んだのをきっかけに南アジアとの縁ができ、引き寄せられるようにシャプラニールへ…。そして2005年5月からダッカへやってきました。最近の趣味は、そぞろ歩きを楽しむダッカ市民に混じり、サルワール・カミーズにスニーカーを履いて夕方の公園でウォーキングすること。バングラデシュの村や都市で今起こりつつある変化をなるべくコマメにお伝えしていきたいと思っています。どうぞよろしく。

特定非営利活動法人
シャプラニール=
市民による海外協力の会(地図・住所
〒169-8611
東京都新宿区西早稲田2-3-1
早稲田奉仕園内
TEL:03-3202-7863
FAX:03-3202-4593
メールでのお問い合わせ

 

 
 

2008年10月 | メイン | 2008年12月

2008年11月28日

 ムンバイ炎上―ニュース番組への視聴者メッセージ

出張で今日からインドのコルカタに来ています。ムンバイでの同時多発テロはインド独立以来最悪と言われるような悲惨なものになってしまいました。今もゲストハウスの部屋でテレビに貼りついてニュースを見ているんですが、これらの番組ではBREAKING NEWSのサインと共に“War on Mumbai”“India's 9/11”といった見出しが出て、ムンバイからのLIVE映像を前に様々な専門家やジャーナリストが今回のテロについて口から泡を飛ばす勢いで論じ合っています。

現地時間の27日夜10時半現在、確認された死者は125名、すでにタージマハルホテルにいたテロリストは全員が死亡するか捕らえられ、残っていた人質の人たちは避難したようですが、ホテルの建物からはまだ炎が上がっています。オベロイホテルではまだ30~40人の宿泊客が人質にとられており、人質解放のための作戦が続いている模様。警察官はすでに銃撃戦で14人が死亡、テロ対策部隊のチーフも死亡したと伝えられています。

約20人のテロリストがムンバイに潜入していたとみられるということですが、番組によってはこれほどの武器がどうやってムンバイの最大の中心地に持ち込まれたのか、どこからどう入ってきたのか、という分析が始まっています。犯人集団はいくつかのボートに分乗して海から入ってきたという話。

インドのニュース番組はこういった大事件があったとき、視聴者からのメールや電話のメッセージを画面にテロップで流すような工夫をしているものが最近多くなっているようですが、今見ているNDTVの画面に流れている視聴者メッセージにはインドの人々の今の気持ちが現れていて興味深く見ています。「今は非難合戦をしているときではない、皆の気持ちをひとつにしなければ」「政治家たちの日頃の言動は忘れよう。今はテロとの戦いに集中するときだ」「テロリストにインド人の精神をぶち壊されてたまるか」「これは新たな独立戦争だ-テロに打ち勝つための」といった内容がもっとも多くみられます。

分離独立時の暴力から始まり、こういったテロに端を発した宗教間対立の修羅場を数多く経験してきたインドの良識ある市民は、こういった事件がより根深い宗教対立に発展してしまうことをいつも心配しているのだと思います。「この事件を宗教間対立に火を注ぐ新たな機会にしてはならない、そんなことになってはテロリストの思う壺だ」というメッセージも見られます。

セキュリティへの不安・不満を表すメッセージも。「なぜタージマハルホテルやオベロイホテルのようなソフト・ターゲットがこんなに簡単に標的になってしまったのか?」「沿岸警備隊は何をしていたのか?」「もうたくさんだ!私は安心して暮らしたい」--それが多くの普通の市民の本音でしょう。

「政府よ目を覚ませ、インドは輝いてなどいない。苦い内戦の中にあるのだ」「これは世界の新興経済勢力に対する挑戦だ」「インドは本当に新興勢力(Emerging Power)なのか?」というものも。経済の中心地であるムンバイの、それもインド資本による5つ星ホテルであるタージマハルホテルやオベロイホテルは、いわば現代インドの自信のシンボル。とくにタージマハルホテルの特徴ある屋根はニューヨークの貿易センタービル同様、一種のアイコンといってよいかと思います。そこがもろに攻撃を受けた今回の事件で「インドの発展」「新興経済パワー」といったイメージに自ら疑問を投げかけたくなっている人も少なくないのでしょう。とくにムンバイ市民にとっては大きなトラウマになるでしょう。

さて、テレビ画面のムンバイからちょっと離れてコルカタの様子はというと、いたってのんびりしたもので平常どおりです。テレビだけ見ているとインド中が厳戒態勢にあるのか、といった気がしてしまいますが、今日コルカタに到着してみて全然そうでないことがわかりました。空港の警官の数も出入口付近に数人座っているだけでこれもいつもと同じだし、町の中でもほとんど警官の姿はありません。やっぱりインドは大きな国で、ムンバイはコルカタからはずいぶんと遠いんだよなーと思います。同じ国だけれどコルカタの人たちにとって今回のテロは全然身近な出来事ではないんだな、という感じです。

もっとも、よくあるパターンだと、テロが一段落したところでコルカタでも共産党政権である西ベンガル州政府与党、もしくは野党の呼びかけにより、「テロへの抗議のゼネスト」などが実施される可能性はあります。そうなったらコルカタっ子たちも「非常時モード」になるのかもしれません。

先ほど39人の人質がオベロイホテルから無事脱出、というテロップが出たのですが、あとで17人に訂正されました。まだ多くの人たちがホテルの中にとらわれているようです。TVニュースの情報も混乱しています。ユダヤ教関連施設が入っているビル、ナリマン・ハウスにもテロリストが立てこもっているとのこと。人質にとられた全ての人々が一刻も早く解放されますように切に祈ります。




投稿者: shaplaneer 日 時: 01:52 | | コメ ント (10) | トラッ クバック (0)

2008年11月24日

 お疲れさまフィールドサンダル

P1010253.jpg土曜日、ノルシンディ県のメグナ川の中洲の砂地を歩き回っていたら、ブチっと音がしてサンダルのベルトの止め具(ゴム製)が切れました。駐在直前に購入し、フィールド用サンダルとして愛用していたECCOのウォータースポーツ用サンダル。しっかりしていて滑らないし水洗いできるので、砂地、泥道、水の中、と、この3年半どんな悪路でも頼りにしてきたのですが、ついに寿命。左の止め具が切れたと思ったら同じ日のうちに右も切れてしまいました。

写真はフィールドから帰った直後に撮った砂まみれのサンダル。人目にはただのキタナイサンダルだと思いますが、この3年半これを履いていろんなところに行ったよなー、と思うとちょっとした感慨があります。駐在がこんなに長引かなければちょうど任期いっぱいぐらいはもつところだったのに。

まだもうしばらく駐在の日々は続きます。自分もくたびれてブチっといかないようにしないとー。新しいフィールド用サンダル買わなきゃ。




投稿者: shaplaneer 日 時: 22:19 | | コメ ント (0) | トラッ クバック (0)

2008年11月23日

 総選挙12月29日に

12月18日と発表されていたものの二大政党のひとつBNPが難色を示し、交渉が続いていた総選挙のあらたな日程が今日発表されました。12月29日に総選挙、1月22日に郡選挙、だそうです。さんざんあーだこーだとやり合ったあとの妥協策なので、さすがにもう変更はないでしょう。(あってほしくない...)

それにしても、BNPが総選挙の日程を10日ずらせと主張していた理由は「ハッジ(メッカへの巡礼)にいった人が選挙に参加できないから」だったんですよね。イスラム暦ではちょうど巡礼の時期にあたり、サウジへハッジに行った人の大半は12月28日ぐらいまでに帰ってくるんだとか。

それで結局12月29日。しかし、「ハッジが...」というのはどう考えても時間稼ぎのこじつけとしか思えません。たった10日延期しただけで何が変わるのかBNPよ。

これで私たちも12月末に予定していたワークショップの日程をずらさなければならないハメに。日本からの選挙監視団の方もこれじゃ年明けに間に合うように日本に帰れるのかな?って感じですね。ご苦労様です。




投稿者: shaplaneer 日 時: 23:20 | | コメ ント (0) | トラッ クバック (0)

2008年11月16日

 SIDRから1年

昨日11月15日は、巨大サイクロンSIDRがバングラデシュを襲って大きな被害が出た日からちょうど1年。この日は各地で追悼行事が行われたようですが、私たちが現地NGOのJJSと協力して復興支援活動を実施中のバゲルハット県ショロンコラ郡サウスカリ・ユニオンでも記念式典が行われました。この式典はSIDRで亡くなった人たちの追悼と被災後この1年を懸命に生きてきた人たちの勇気づけのため、復興支援活動の一環として企画したもの。地域行政との共催です。

P1010204.jpg

式典冒頭で追悼の祈りをささげる人たち。女性たちは男性の後ろの別の場所で祈っています。会場はサウスカリ・ユニオンのトファルバリ・カレッジの校庭。

P1010207.jpg

式典では、郡やユニオンなどの地域行政の代表者や会場となったカレッジの先生など数人がスピーチをしましたが、その人たちも家族の誰かを亡くした人が多く、1年前のことを振り返って話しながら声を詰まらせる人も少なくありませんでした。上の写真は最後に話をしたサウスカリ・ユニオンのチェアマン。彼自身、SIDRで18人もの家族・親族を亡くされたとあって、スピーチの後半は振り絞るような涙声でした。参加者の中にも話を聞きながら目元を拭う人たちの姿がありました。

P1010208.jpg

スピーチに耳を傾ける人たち。

私もステージの上にいてスピーチの順番が回ってきたので、昨年のSIDRのあと、日本でも多くの方々が募金を寄せてくださったこと、今も「SIDRで被災した人たちはどうしていますか」と声をかけてくれる人たちがいることなどを話しました。皆さん頷きながら聞いてくれました。

P1010235.jpg

午後は一転して文化プログラム。JJSが、クルナ郊外のルプシャで長年育ててきた若者たちによる劇団が、SIDRをテーマにしたオリジナルの歌や劇を披露しました。

P1010236.jpg

SIDRが通り過ぎた日の翌朝を表現したシーン。SIDRが襲った夜に暴風雨と高潮の水が押し寄せ、人々が逃げ惑うシーンでは、観衆の中に感情を高ぶらせて、「そうだ、あのとき木につかまって生き延びたんだ!」と叫んだ男性もいました。

P1010234.jpg

劇に見入る人たち。私たちが復興支援活動を実施しているボクルトラ村の子どもたち、若者たちもたくさん参加しました。中央あたりにいるのは最近組織したボクルトラ村の少女グループのメンバーたち。

この後、前日までに行われた高校生の作文コンテストや就学前の子どもたちのお絵かきコンテストの優秀者の表彰と記念品贈呈も行われました。

P1010210.jpg

会場の一角ではSIDR直後の写真の展示も。

SIDR被災地域の中でももっとも被害が大きかった場所のひとつ、サウスカリ・ユニオン。復興にはまだ時間がかかると思いますが、この日集まって劇に興じていた子どもたち・若者たちの目の輝きに希望を感じました。




投稿者: shaplaneer 日 時: 22:49 | | コメ ント (0) | トラッ クバック (0)

2008年11月 8日

 え?選挙の日は携帯使えないの?

昨日選挙管理委員会のメンバーが昨日語ったところによると、バングラデシュ総選挙が行われる予定の12月18日、選挙が公正に行われ、よけいな「影響」が及ぼされるのを防ぐため、朝から夕方まで携帯のネットワークが止められるようです。→bdnews24.com

そんなのってアリ?人の生活は選挙だけじゃないんだぞ。その日に急病人が出るかもしれないし、事故にあって緊急連絡する必要が生じるかもしれないし、困るじゃないか?

昨年、ダッカ大学に端を発した学生たちの軍への抗議デモが広がったときも、携帯のネットワークが急に閉鎖されました。一方、暫定政権発足丸1年の日にはなんだかよくわからない祝賀メッセージのようなのが携帯に一斉配信されました。

携帯のネットワークを当たり前のように操作する政府。非常事態宣言下にあるってのはそういうことなのか、とあらためて「国民の基本的な権利が保障されていない状態」にあることを思い出します。一方でそれだけバングラデシュ国内で携帯電話の影響力が大きくなっているんだな、ということも感じます。

選挙日に携帯が使えないことになると日本や世界各国からみえる選挙監視団の皆さんも当日不便でしょうね。みんなが反発して取り下げられるといいですが。




投稿者: shaplaneer 日 時: 20:16 | | コメ ント (0) | トラッ クバック (0)


 時代が動いていく

11月第1週、アメリカの選挙ではオバマが勝利し、バングラデシュでも総選挙に向けて様々な動きがあり、と世の中は大きく動いてるんですが、私のブログが滞ってるのはこのところいささかバテ気味のため。この間覗いてくださった皆さんスミマセン。今日のブログもまとまりのない独り言です。

ただでさえ忙しい第3四半期に2度のイード休みが入ってしまったおかげで、間の11月はほとんど休みなし、出張も多くてバタバタしています。12月はイード休みと選挙であんまり仕事にならなさそうだし...。年に2回あるイード休みの間隔がもうちょっと離れててくれたらいいのになあ、といつも思います。

オバマ勝利の報道が世界に流れた選挙翌日の5日も、泊りがけで農村出張だったのでシカゴでの歴史的勝利演説をテレビで見そびれました。でも演説の全文がバングラデシュの英字紙にも載ったので、出張から帰った夜、冷蔵庫から貴重な缶ビールを取り出し、初のアフリカン・アメリカンの米大統領誕生にひとり乾杯しながら"Yes, we can"が繰り返されるシンプルで力強い演説の文章を音読してみました。ほんとに易しい英語でわかりやすくてすっと頭に入りますね。いい演説ってそうなんでしょうね。

オバマが大統領になってアメリカは、世界は変わるでしょうか?

平和を愛するバングラデシュの知識人でも名前にフセインとかモハマドが入ってるだけでアメリカ渡航ビザが取りにくい、という状況は変わるでしょうか?オバマ自身もバラック・フセイン・オバマですもんね。

自身はクリスチャンだけれどケニア人でイスラム教徒だった父の子に生まれ、小学生時代の数年をジャカルタで過ごしたオバマ。ムスリムの幼なじみもいるでしょうね。イスラム教徒とみればテロリストと決めつけるような傾向が強かった近年のアメリカ、少しは変わるでしょうか?

ケニア人とインドネシア人の父を持つ息子と娘を育てたオバマの母はシングルマザーとしてずいぶん苦労したことでしょう。シングルマザーに優しいアメリカになるでしょうか?

イラクは、アフガニスタンは、どうなるでしょうか。根拠のほとんどない疑惑をもとに攻撃をしかけ、つつましく暮らす普通の人たちの生活をめちゃくちゃにし、膨大な金や人材を戦争につぎ込むアメリカは変わるでしょうか?

黒人の貧しい若者が次々と甘い言葉でリクルートされ、戦場に送られる状況は変わるでしょうか?

変わってほしい、変えてほしい。この「変化ムード」の波に乗って日本も変われるでしょうか?

今日You tubeでオバマのシカゴの演説をダウンロードして見たんですが、まあダッカのネットの速度じゃダウンロードに時間がかかること。とほほ遅すぎるよ。

そんな中、ネットサーフィン中に筑紫哲也さん死去のニュースに触れショック。筑紫さんのニュース23で見た、様々な時代の局面が思い出されます。

時は容赦なく流れ、時代は変わっていく。人の命は短い。全力で仕事ができる働き盛りの時期はもっと短い。そんな想いにしばしふけっていました。




投稿者: shaplaneer 日 時: 17:37 | | コメ ント (0) | トラッ クバック (0)
坂口事務局長のブログ
藤崎駐在員のブログ

小嶋駐在員のブログ



ストリートチルドレン支援に
ご協力を【詳細はこちら
ノースウエスト航空エアケアチャリティープログラム
バングラデシュ駐在員のブログ
 
 
©2006 Shapla Neer. All rights reserved 
| 個人情報の取り扱いについて | トップページ | 問い合わせ |