シャプラニール=市民による海外協力の会
シャプラニール=市民による海外協力kの会
english page 携帯 地図 サイトマップ 検索
シャプラニールについて

藤岡ダッカ事務所長のブログ1998年から3年弱インドに住んだのをきっかけに南アジアとの縁ができ、引き寄せられるようにシャプラニールへ…。そして2005年5月からダッカへやってきました。最近の趣味は、そぞろ歩きを楽しむダッカ市民に混じり、サルワール・カミーズにスニーカーを履いて夕方の公園でウォーキングすること。バングラデシュの村や都市で今起こりつつある変化をなるべくコマメにお伝えしていきたいと思っています。どうぞよろしく。

特定非営利活動法人
シャプラニール=
市民による海外協力の会(地図・住所
〒169-8611
東京都新宿区西早稲田2-3-1
早稲田奉仕園内
TEL:03-3202-7863
FAX:03-3202-4593
メールでのお問い合わせ

 

 
 

2008年7月 | メイン | 2008年9月

2008年8月22日

 8月3-4週

普段と変わらぬ暑くて平和な金曜日。このまま何事もなく8月が終わってくれればいいな、と思います。

というのは、ここ数年、8月の3週から4週にかけて、バングラデシュでは何かと「事件」が起こることが多いのです。これまで以下のような事件がこの時期にありました。

*2004年8月21日  アワミ連盟ハシナ総裁暗殺未遂。デモ行進中のアワミ連盟の行列に爆弾が投げ込まれ、24名が死亡、500名が重軽傷。

*2005年8月17日  バングラデシュ全国の64県のうち、63県で計459の爆弾がほぼ同時に爆発。2名が死亡、約100名が怪我。イスラム過激派ジャマトゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)が犯行声明。

*2007年8月20日  ダッカ大学の学生がキャンパス内に駐屯している軍と衝突。その後、軍への抗議行動が他大学にも飛び火し、外出禁止令が出る騒ぎに。

この8月後半は日本の夏休みにあたり、毎年スタディツアーが来る時期。それだけに、こういう「事件」が起きると気が気じゃありません。しかし、なぜこの時期にいつも暴力騒動が起きるんですかね。人々の頭に血が上りやすい時期なのか?

今年は8月27日にBNP率いる4党連合がジア総裁解放、非常事態宣言解除などを求めて全国で「人間の鎖プログラム」を実施する、ということですが、そんなにキナ臭い感じもなく、このままいけば大丈夫そうな感じ。スタディツアー一行も無事農村部から戻ってきて、今日の午後ダッカで振り返りミーティングとお疲れさま夕食会をして、明日には帰国の予定です。

ツアーが帰るまで何もありませんように。このまま平穏な8月でありますように。(最近、祈ることが多いな...)




投稿者: shaplaneer 日 時: 17:10 | | コメ ント (4) | トラッ クバック (0)

2008年8月16日

 祝福と布告の夜

今夜はショベ・バーラト。アラビア語ではライラ・アルバラーアというそうです。ラマダン(断食月)が始まる前の満月の夜、ムスリムの人々にとっては聖なる夜です。バングラデシュでもムスリムの人々は一晩中礼拝をしてこの夜を祝い、翌日は亡くなった親族のお墓参りをします。甘いお菓子やパンをつくって、貧しい人たちに分け与えたり、断食をしたりもします。今日は朝から近所で牛を捌いている人を見かけました。午後にはお線香かロウソクのようなものを売っている屋台も出ていました。

先ほど見たテレビ中継では、国立モスクで祈りをささげる男性たちにインタビュアーが「何をお祈りしていますか」と尋ね、おとなたちは「来年安心して暮らせるように」「平和を祈りました」、子どもたちは「勉強がよくできるように」などと答えていました。

お墓参りをするというのでムスリムにとってのお盆みたいな日なのかなと思っていたら、ちょっと(かなり)ニュアンスが違いました。今夜は聖なる「祝福の夜」であると同時に、アッラーが生ける者すべての来年の運命を決める「布告の夜」なんだそうです。誰が生き、誰が死ぬのか。誰が罪に問われ、誰が許されるのか。そういったことが毎年この夜、神に決められるのだと。それでは確かに夜を徹して祈らずにはいられませんね。

私のバングラデシュ駐在の日々はいつまで続くのか、あとにどんな人が来るのか、来年どんなことがあるのか、そんなこともアッラーは今夜決めるのかな。

アッラーよ、どうか悔いのない日々を過ごさせてください。人々に役立つよい仕事をさせてください。離れて暮らす家族をお守りください。よい後任をみつけてください。バングラデシュにも、日本にも、他の国々にも大きな災害が起こりませんように。

イスラム教徒ではありませんが、思わずおごそかに祈りたくなる夜です。

参考文献:「イスラームを知る32章」ルカイヤ・ワリス・マクスウド著(明石書店)




投稿者: shaplaneer 日 時: 23:59 | | コメ ント (1) | トラッ クバック (0)


 インドのCSRとNGO

情報収集のためインドのNGOのウェブサイトを時々ネットサーフィンして見てるんですが、いやーインドのNGOの状況もだいぶ変わってきたもんだなーとつくづく。とくに変化を感じるのはインドのCSR(企業の社会的責任)とNGOを結びつけようという動きが出てきていること。

私は1998年から2001年までニューデリーに住んでいたんですが、その後既にほぼ10年が経ちました。その頃からすでにバンガロールのIT産業などは脚光を浴び始めていましたが、当時はまだ多国籍企業にしろ、国内企業にしろ、インドの国内に拠点を置く企業が社会貢献の一環としてNGOに寄付する、といったことは(小規模なレベルではあったかもしれませんが)ほとんど耳にしませんでした。

でも、今はインド国内のいろんな大企業がCSRの一環としてNGOに寄付したり、独自に社会貢献活動をする時代なんですね。インドのNGO-JICAジャパンデスクのウェブサイトでも紹介されていましたが、イギリスに本部を置くCAF(Charities Aid Foundation)Indiaのサイトを久しぶりに見たら、活動が10年前とすっかり様変わりしていました。ウェブサイトにはドナー向け、企業向け、NGO向け(チャリティ団体、という言葉が使われてますが)のページがあり、社会貢献のために寄付先を探している企業の相談に乗ったり、教育、医療、生計向上などテーマごとにCAFがファンドをつくって、そこに寄付を募り、CAFが選んだNGOに配分する、といったこともしています。ウェブサイトに載っている「CAFの企業パートナー」のリストを見たら、マイクロソフト、コカ・コーラIndia、ベネトンなどの多国籍企業や、TATA、Bajajなどインドの大企業がずらり。うーん、こういう動きはバングラデシュではまだまだだけど、これから必要だよなあ。

ムンバイベースのKarmayogという団体のサイトには、インドの大企業500社のCSR番付、などというリストも掲載されていて、日本とインドの合弁と思われる企業の名前もちらほら。

バングラデシュでも食品や生活用品を扱う多国籍企業はもちろん、衣料メーカーの縫製工場もたくさんできています。これからバングラデシュ国内で活動する企業セクターとNGOセクターを結び付ける仕事も必要になっていくでしょう。この分野ではだいぶ先を走っているインドの状況から学べることもいろいろありそうです。




投稿者: shaplaneer 日 時: 22:55 | | コメ ント (2) | トラッ クバック (0)

2008年8月 8日

 フェリーの上の子どもたち

5日から昨日まで、クルナに出張していました。クルナにはサイクロン復興支援活動のパートナー団体であるJJSの事務所があります。サイクロンの救援活動に続く復興支援活動は第一弾として教科書配布やニーズアセスメント調査を行った後、5月から次の本格的な活動開始を予定していたのですが、政府のNGO局の承認を得るのにひどく時間がかかり7月からようやく開始できたところです。(この活動については別途あらためて順次ご報告していきます。)

ダッカからバングラデシュ南西部のクルナ方面に行くには、ポッダ河(ガンジス河)を渡らなければなりません。河口に近いバングラデシュではこの大河の川幅は相当なものになっていて、いまだこの河を渡る橋はないため、フェリーで渡ります。

ダッカからポッダ河をフェリーで渡ってクルナ方面へ行くには、二つのコースがあります。ひとつはダッカから西へ向かい、マニックゴンジ県のアリチャ・ガットからフェリーに乗るコース、もうひとつは南に向かい、マワ・ガットから乗るコース。対岸からクルナまでの距離はマワで渡ったほうがずっと短いのですが、マワ・ガットから出るフェリーは小さくてあまり頻繁に出ないので乗れるまでに相当待たされることが多く、フェリーに乗っている時間も1時間半から2時間かかってしんどいので、アリチャから行くことがほとんどです。アリチャ・ガットから対岸のドウロトディア・ガットまではフェリーが動き出せば40分ぐらい。アリチャのフェリーは大きいので、観光バスやトラックも何台も乗ってきます。

フェリー乗り場周辺やフェリーの上には魚や海老、果物、雑誌、スナックなど様々なものを売る人、物乞いする人などがいつもたくさんいます。その中には子どもたちもいます。

この子どもたちの中にいつも自分よりひとまわり小さい少年を抱きかかえながら物乞いして回っている少年がいます。年の頃は10歳から11歳ぐらいでしょうか。瞳の輝きから賢い子どもであることがわかります。抱きかかえている子は障がいがあるようです。以前小銭をあげたら、この少年が抱えている子と一緒に食事のできる店にすっ飛んで行き、自分は後回しにして抱えていた子どもを甲斐がいしく世話しながら食事させているのを見たことがあったので、今回も20タカあげました。同行したダッカ事務所のスタッフが少年の身の上を尋ねたら、彼は抱きかかえた子どもの頭を時々撫でながらこんな話をしました。

-----------
少年の家はポッダ河対岸のラジバリにあり、父親はリキシャ引きとして働き、母親は他人の家で使用人をしている。いつも抱きかかえているのは少年の兄で、病気のために身体が大きくならない。医者に連れて行ったら腎臓がひとつだめになっていて手術が必要だと言われた。兄は以前は話をすることができたのだが、去年ぐらいから話すことができなくなった。医者は手術すればまた話ができるようになると言っている。少年は毎日兄を抱えてフェリーで物乞いをし、1ヶ月に1000タカぐらい稼ぐ。兄が毎月通院して治療を受けるのに1000タカかかるのでこのお金はほとんど兄の治療に消えるが、お金があまったときは兄の手術のために貯金している。少年自身は2年生まで学校に行き、読み書きもできるが、兄のため物乞いの仕事をしなければならないので学校を辞めた。
---------------

何も知らず通り過ぎてしまえば大勢いる物乞いの一人として記憶にも残らないのかもしれませんが、この子の話を聞いて少なからず衝撃を受けました。病気の兄の日々の世話と命そのものが10歳そこそこの少年の肩にかかっているそのあまりの重さ。この国の貧しい子どもたちはどうしてこんなにも重い運命を背負わなければならないのでしょう。

行きにフェリーから降りた車の中でスタッフから少年の話を聞き、また見かけたらもう少し多めにお金をあげようかと思っていたのですが、帰りのフェリーでは出会いませんでした。

帰りは空きペットボトルを集めている少年と話をしました。1リットルの空きボトルひとつ1タカで売れるそうです。まだ水が少し残っているボトルをあげたら、「ありがと。水も僕が飲むね!」と喜んでいました。

何十万、何百万といるバングラデシュの働く子どもたち。毎年6%とか7%の経済成長を続けるバングラデシュでこの子たちの状況はまだまだ本当に酷いです。酷すぎる。

シャプラニールがいま手がけている様々な働く子どもたちへの支援活動も、どうしたらもっと社会全体を変えていくような大きな動きにつなげていけるのだろう、どうしたら限られた地域・限られた数の子どもを対象にした活動で終わることなく、点から線、線から面にしていけるのだろう、と考え続けています。




投稿者: shaplaneer 日 時: 18:01 | | コメ ント (2) | トラッ クバック (0)

2008年8月 5日

 地方選挙始まる

12月の第三週に予定されている総選挙に先立ち、昨日(8月4日)、地方選挙の一部が実施され、開票結果が出ています。昨日実施されたのは、バングラデシュの6つのディビジョン(いくつかの県のかたまりがディビジョン。日本でいえば「関東地方」「東北地方」のような感じ)のうち、ラッシャヒ、クルナ、シレット、ボリシャルの4つのディビジョンの長を決める選挙と、9つの県の県庁所在地の市長選挙です。

結果はアワミ連盟の圧勝。4つのディビジョンは4つともアワミの候補者が勝ち、9つの市長選挙ではボグラをのぞく8つの市長戦でアワミが勝ちました。

今わたしが出張で来ているクルナなどは前の与党であるBNPが元々強い地域で、ここ25年ぐらいアワミ連盟の候補者が選挙に勝ったことがない、という土地柄。それでもアワミが勝ちました。

この結果の原因のひとつはBNPの分裂、さらにアワミのトップレベルのリーダーたちが各地方に飛んで選挙運動をしたのに引き換え、BNPはまったくそれをしなかったこと、BNPと連立を組んでいるジャマテ・イスラミも動きが遅かったことなどがあるだろうと言われています。政府の選挙対策委員会が国会議員レベルのリーダーたちが地方選挙の応援に行くことを禁止していたためですが、アワミ連盟はこれを押し切って応援行脚をし、最高裁もこれを「憲法上問題なし」と後押ししていました。

ちなみにアワミ連盟の総裁シェイク・ハシナはいま「治療のため」一時保釈されてアメリカにいます。BNPのカレダ・ジアはいまだ国会議事堂の敷地内の建物に軟禁状態にあります。

選挙は非常事態宣言下であったこともあり、全般に平穏に行われて大きな問題もなく(僅差だったボリシャルで多少結果をめぐりもめているようですが)、投票率もかなり高かったようです。新聞には杖をつかなければ歩けないようなおばあちゃんも投票に行っている写真が出ていました。新たに導入された写真入IDカードについては、このカードをちゃんと取得した人が選挙会場に行ったらリストに自分のカード番号がない、といった問題が多少あったようです。これについては政府が陳謝し「総選挙までには必ずこういう問題をなくす」ということです。

この後、時期は未定ですがダッカとチッタゴンのディビジョンおよび市長選挙、また10月のイード明けには、様々な議論を経て今回導入されることになった県評議会選挙が予定されています。




投稿者: shaplaneer 日 時: 23:49 | | コメ ント (0) | トラッ クバック (0)
坂口事務局長のブログ
藤崎駐在員のブログ

小嶋駐在員のブログ



ストリートチルドレン支援に
ご協力を【詳細はこちら
ノースウエスト航空エアケアチャリティープログラム
バングラデシュ駐在員のブログ
 
 
©2006 Shapla Neer. All rights reserved 
| 個人情報の取り扱いについて | トップページ | 問い合わせ |