シャプラニール=市民による海外協力の会
シャプラニール=市民による海外協力kの会
english page 携帯 地図 サイトマップ 検索
シャプラニールについて

藤岡ダッカ事務所長のブログ1998年から3年弱インドに住んだのをきっかけに南アジアとの縁ができ、引き寄せられるようにシャプラニールへ…。そして2005年5月からダッカへやってきました。最近の趣味は、そぞろ歩きを楽しむダッカ市民に混じり、サルワール・カミーズにスニーカーを履いて夕方の公園でウォーキングすること。バングラデシュの村や都市で今起こりつつある変化をなるべくコマメにお伝えしていきたいと思っています。どうぞよろしく。

特定非営利活動法人
シャプラニール=
市民による海外協力の会(地図・住所
〒169-8611
東京都新宿区西早稲田2-3-1
早稲田奉仕園内
TEL:03-3202-7863
FAX:03-3202-4593
メールでのお問い合わせ

 

 
 

2006年10月 | メイン | 2006年12月

2006年11月29日

 空気が目に沁みる

インドプロジェクトのモニタリングのため西ベンガル州の州都コルカタに出張に来ています。ダッカと同じで気温はかなり下がり、過ごしやすくなったのですが、来るたびに「こりゃしんどい」と思うのは、空気の悪さ。排気ガスや埃による大気汚染がダッカの比ではないのです。

インド国産車、アンバサダーのタクシーの窓を開けて大通りを走っていると、喉も痛くなるし、目も痛くなります。ホテルに戻ってうがいをすると、煤のようなものが交じった痰が出る、という感じ。

ダッカはオートリキシャやバスがCNG(天然ガス)になって、ずいぶん大気汚染が改善されましたが、コルカタではCNG車はなく、ディーゼル車も走っているため、車の排気ガスは相当なものです。

こんなすごい空気の中、道路脇に座りこんだり寝込んだり料理したりしている「路上生活家族」の多さにも驚きます。こんな路上に住み続けたら、他の危険ももちろんですが、肺が真っ黒になってしまいそうです。

ダッカにいるとダッカの問題ばかり気になりますが、よくなったこともずいぶんあるんだな、と思います。CNG車の輸入権独占のため、某政党党首の息子が大もうけしている、といった困った話はあるものの...。

出張を終えたらもう少しインドの報告も書きたいと思います。今回は東京事務所の広報担当、内山職員も気合の入った一眼レフのデジタルカメラを手に同行しているため、そのうち彼女による報告もウェブにアップされるでしょう。お楽しみに。




投稿者: 藤岡 日 時: 01:27 | | コメ ント (0) | トラッ クバック (0)

2006年11月24日

 子どもを政治の道具にしないで

総選挙を控えて、毎日のように各政党の政治集会が開かれ、垂れ幕を持っての行進や、人寄せのために演説の合間に歌や踊りを交えたようなプログラムもあちこちで行われています。

その中で気にかかるのは顔や身体にペイントして行進の先頭を歩かされたり、集会で踊らされたり、おとなに交じって石を投げたりしている子どもたちのこと。あまりにも日常的に子どもが政治に利用されている現実に腹が立ちます。こういったことに巻き込まれたために逮捕されている子どもも相当いるに違いないのです。

私たちが現地NGOのオポロジェヨ・バングラデシュと共同運営しているストリートチルドレンのための青空学校やドロップインセンターのあるサイダバッド、ジャットラバリ地域は政治集会などが盛んに行われる、選挙前には荒れがちな地域です。ドロップインセンターの子どもたちには、こういった政治集会には近づかないようにとスタッフが日頃から注意していますが、テレビでこの地域の政党支持者集会の映像が映り、子どもが動員されていたりすると、その中に知っている子の顔がありはしないかとハラハラしてしまいます。

昨日、バングラデシュの子どもの権利に関わる分野で活動するNGO235団体が加盟するシシュー・オディカール・フォーラム(シシューは子ども、オディカールは権利の意)は、各政党に向け、子どもを政治に利用しないように、との声明を出しました(ちなみにこのフォーラムのチェア・パーソンはオポロジェヨ・バングラデシュのプログラム・ディレクターのワヒダ・バヌ氏)。

同じようなメッセージはほかの子ども関係ネットワークや女性弁護士協会なども出しているのですが、そういった声を伝える新聞記事はとても小さく、なかなかメッセージが伝わっているとは思えません。

主だった新聞に一斉に「子どもを政治に使わないで!」という一面広告を出したらいくらかかるんだろう?などと考えてしまいます。NGOが共同で出すことはできないかな。

最近、援助国の大使などが、「平和的な選挙を」と政党のリーダーとの会談で要望する場面を見るけれど、そこでひと言、「子どもが政治の道具になっていることに懸念を感じる」と言っていただいてはどうでしょう。

もうひとつ気になることは、テレビが政治家や選挙管理委員などの事務所でインタビューする際、インタビューを受けている人物の机の上にある家族や子どもの写真などをアップで長々と写すこと。家族や子どもは関係ないじゃないか。プライバシーの侵害だと思うのですが、これも日常的によく目にします。

政党のリーダーやメディア関係者を対象にした子どもの権利研修が必要だ、と思います。(もちろん、子どもの権利のことに敏感で、素晴らしい記事を書いたり取材をしているジャーナリストの方もいるのですが、テレビ画面を見た限りではそうでない人も多い気がします。)

そういう仕事はシシュー・オディカール・フォーラムとかUNICEFのようなところがやるべきなんじゃないかと思うけど、もう何かやっているのかしら。

結局、子どもたちの状況をよくするためには「今困難な状況にある子ども」の救済も大事だけれど、「子どもを困難な状況に陥れているおとなや社会」を変えないとどうにもなりません。バングラデシュは日本より早く1990年に子どもの権利条約に批准しているのですが、政治家たちはこの条約の内容を果たして知っているのかどうか。

シャプラニールの子ども支援活動では、「ストリートチルドレンの周囲にいる地域のおとな」や「使用人として子どもを雇用しているおとな」への働きかけに重点を置いていますが、今後もさらに「おとなを変える」ことを意識した活動を増やしていくべきなんだろうな、と思います。




投稿者: 藤岡 日 時: 21:02 | | コメ ント (1) | トラッ クバック (0)

2006年11月23日

 もー!

今日は夕方帰宅してから夜12時過ぎの今まで、ずっとテレビの前に座っては、牛のように「もー!」を繰り返しています。というのは、再開してから今日で3日目になる交通封鎖が明日解けるのかまだ続くのか、いまだに答えがでないから。1月後半に予定している総選挙を控え、10月末に選挙管理内閣が政権移譲を受けたものの、いまだに選挙管理委員会の人事など、基本的なところで揉め続けているのです。

夜8時すぎ、選挙管理内閣のアドバイザー3人が、アワミ連盟率いる14党連合が辞任を要求していた選挙管理委員長が3ヶ月の長期休暇をとったことを発表。(要は強制的に休みをとらされた)

それを受けて14党連合のリーダーが大統領と会談へ。

11時15分、大統領との会談から出てきたリーダーたちが、11時半に大統領が国民に向けてメッセージを出すので、それを確認してから対応を決めると発表。

11時40分、大統領が国営テレビで国民にメッセージを発表。

それを受けて14党連合が交通封鎖を取りやめるのかどうなのか、今まだテレビをつけたまま待っているところ。今頃彼らはミーティングをしているはず。もう12時半だぞー。いい加減に早く決めてくれ。

こういう動きをずっと追いかけているTVのレポーターや新聞記者も本当に大変だなあ、と思います。ATNバングラのムンニ・シャハさんなど、女性レポーターも夜中まで大統領官邸前の路上でがんばってる。さすがに今日などは、ニュース重視のチャンネル・アイなど、動きがあるとすぐ画面が切り替わり、現場中継になります。

毎日こんな状況なので、明日の予定が立てられず、それが本当に困りますねー。出張者が来て、一緒に活動現場を見る予定になっていたりすると、ますますもって困ります。

学校の授業も遅れ、試験もできず、商売にも差し支え、地方との移動ができないので親戚の結婚式や葬式にも行けず、みんな大弱り。バスターミナルでのストリートチルドレンのための青空学校も、この状況ではお休みするしかありません。

しかし選挙人名簿は偽名だらけ、選挙管理委員はバイアスがかかった人ばっかり、というのもまた困りますしね。そもそも戸籍もない、住民票もちゃんとしてない、出生登録も死亡届もちゃんとしてない状況で、選挙人名簿をつくることからして至難のわざです。

このところ否応なしに毎日辞書を傍においてテレビのニュースに張り付いているので、「シュスト・ニロペッコ・ニルバチョン(平和的で公正な選挙)」とか「ションビダン(憲法)」とか「プロダーン・ウポデシュタ(チーフ・アドバイザー)」とか、いろいろ単語を覚えられたのはよかったんですけどね...。それぐらいでしょうね、いいことは。

夜1時になって、14党連合は明日木曜日も交通封鎖を続けるかどうかは、明日の朝決定する、と発表。もー!

今日何回目の「もー!」かもう忘れた。




投稿者: 藤岡 日 時: 03:18 | | コメ ント (0) | トラッ クバック (0)

2006年11月22日

 ニセ札にご用心

今日の昼過ぎ、銀行から戻った会計担当のルフルが、「アパ、ちょっと困ったことが...」と私の机にやってきました。「なに、どーしたの?」と聞いてみると、なんと事務所の500タカ札の中に、1枚ニセ札が混じっていたとのこと。

下が偽札.jpgこのニセ札がどこからどうやって入ってきたのかわかりませんが、なんだかちょっとヘンな気がして銀行に持っていってみたら、本当にニセ札だったんだそうです。500タカ札はバングラデシュのお札の中では最高額紙幣なので、お釣りでもらうものではなく、両替でつかまされた可能性大。銀行では当然取り替えてくれず、本当ならそこでシュレッダーにかけるところだったのですが、「上司に証拠を見せて事情を説明しないといけないから」と言って、そのまま持って帰ってきたそうで。(難なく持って帰れちゃうところが銀行も甘いなあと思うけど)

写真=上が本物、下が偽物

その500タカ札は私が持っていた本物の500タカ札と取り替えました。(つまり、ニセ札を500タカで買ったわけですね。)

事務所のスタッフたちも、「ニセ札の話はよく聞くけど、本物見るのは初めてー」と言って触ってみたり透かしてみたり。大きさが微妙に本物より小さく、印刷もよくよく見れば鮮明さに欠け、少しぼんやりしているような気がしますが、何枚かの中に混じっていたらまずわかりません。透かしのベンガル虎もちゃんと入っているし、銀色のテープのような縦のラインも入っているしで、相当精巧なものです。それにバングラデシュのお札って、本物でもデザインが同じで大きさが違うのがあったりするので、ますますもってわかりません。

このニセ札の見分け方、いくつか方法があるらしいのですが、スタッフが教えてくれたひとつは、お札をくるっと丸めて端と端を合わせてみること。両端の花のような模様が、ニセ札だとぴったり合わないことが多いんだそうです。

本物.jpgニセ物.jpg

写真=左が本物、右がニセ物。デザインの微妙な違いは本物にもある違い。

早速やってみたら、ほんとだ!合わないぞ、これ。微妙にずれている...。でもいちいちこんなことやってられないよねえ。それに本物は必ずぴったり合う、と果たして言い切れるものか?

ほかのお札は大丈夫かしら。事務所のお金はルフルがよくよくチェックしたはずだけど、最近某5つ星ホテル内の両替屋でドルから替えた私のお金は大丈夫かしら。心配になって1枚ずつチェックしてみたら、端と端の花の形は合ってたけど、なんだか疑心暗鬼になってきました...。

両替したらお札の枚数を数えるだけじゃなくて、大きさや紙質、印刷具合もよく気をつけて見ないといけないですね。皆さんもバングラデシュにおいでの際は気をつけて。

※この写真を撮った後、ニセ札は間違えて使わないよう、破りました。念のため。




投稿者: 藤岡 日 時: 01:23 | | コメ ント (2) | トラッ クバック (0)

2006年11月19日

 ポジティブ・イメージ

明日からまた道路封鎖再開。2大政党とその連合勢力がそれぞれ相手を蹴落とそうといがみ合い、「健全な選挙を」という掛け声も虚しく、なかなか国の明るい未来が見えてきません。新聞を読んでいてもロクなニュースがなくうんざり。(それは日本でも同じかもしれませんが...)

grameen phone PR.jpg道路封鎖だの、抗議集会だの、路上で女性が酸をかけられただの、交通事故だの、という記事で埋もれた2日前の新聞の中ほどに、見開き全面まるまる使った大きな広告が出ました。鮮やかなセロリアン・ブルーの、無限大マークをつなげたようにも、プロペラのようにも見える新しいロゴに、"It's time to move forward"(今は前進の時)のコピー。グラミン・グループ傘下の携帯電話会社、グラミン・フォーンの広告です。

私が購読しているような英字紙を読む人はバングラデシュの中でも知識層。自国の混沌とした政治状況にうんざりしながら新聞を開く人の心をつかむ、うまい広告だな、と思いました。この広告、きのうも今日も少しずつ趣向を変えた全面広告が出ており、町中の通話カードを扱う店先にもこの新しいロゴを刷り込んだグラミン・フォーンのバナーが目立ち始めました。

写真の広告は今朝の新聞に出ていたもの。広告の後ろに、「バングラデシュ国民諸君よ、明るい気持ちで、希望をもって前に進もう」というユヌス氏の顔が見えてくるようです。

携帯電話ではグラミン・フォーンに次ぐ大手のバングラ・リンクも負けていません。こちらはテレビ・コマーシャルで前向きな変化のイメージを演出しています。このところずっと放映していたのは、「成功した漁師編」。ストーリーは以下のようなものです。

<日がな一日魚をとっては安い値で買い叩かれ、いつも暗い顔をしてため息をついている漁師の父。少年だった息子は父の明るい笑顔を見たことがなかった。父と二人、網を手に、とぼとぼと夜道を帰る少年...。(ここまでモノクロ映像) 

一転して明るいカラー映像。燦燦と降り注ぐ陽射しの中、精悍な漁師の若者が携帯を手に船の上で「オーケー、今いくよ」と話している。小船の上には大きな魚が満載。岸に着くと地元の商人が安値で買い叩こうとやってくるが、若者はそれに目もくれない。そこへ先ほど電話で話をつけた取引先が氷を積んだトラックでやってきて、魚を買い取っていく。川岸を「父さーん」と駆け寄ってくる小さな息子を抱き上げ、笑顔の青年。その手にはバングラ・リンクの携帯電話。>

現実はなかなかこう上手くはいかないでしょうが、父の世代と今は違う、これからよくなっていくんだ、というイメージを強く打ち出した印象的なCMです。数日前から、携帯で連絡を受けた女性ジャーナリストが現場に駆けつけて写真を撮る「女性カメラマン編」も放映されていて、こちらもなかなか新しい感じ。

テレビ・コマーシャルは時代を映すもの。バングラデシュのテレビCMにははっとするような垢抜けたものはまだあまりないけれど、その中でも最先端を行く携帯電話会社のCMには、こうあってほしい、という今のバングラデシュを生きる人々の夢が託されているような気がします。

グラミン・フォーンのあの新しいロゴやコピー、誰が作ったのかな。もしバングラデシュの広告代理店の仕事だったらなかなかのものだと思うけど。ホームページも一新されてました。見てみてください。→www.grameenphone.com




投稿者: 藤岡 日 時: 23:39 | | コメ ント (0) | トラッ クバック (0)

2006年11月18日

 道路封鎖休止、無事ダッカへ

結局、農村調査は決行することになり、11日にダッカからイショルゴンジに向けて出発、調査を終えて16日に帰ってきました。

想定していたとおり、12日からアワミ連盟率いる14党連合による選挙管理内閣への抗議行動として「無期限道路封鎖」が始まり、日中は幹線道路を通れない状態になってしまいました。農村の中にいれば静かなもので、調査自体にはまったく影響なかったのですが、問題はダッカにどうやって帰るか。

調査も終わりに近づいた15日、道路封鎖が終わらなければ夜中の3時ごろ出て朝着く時間帯で帰るのが一番いいだろう、ということになりました。バングラデシュ人スタッフは「抗議行動やってる連中も夜中は翌日に備えて寝るから、夜ピケを張ることはないよ。独立戦争のときだって夜中はみんな寝てたもんね」というのですが、一方でべつの問題が。こういう治安があまりよくない時期、夜中に人気のない道を走ると盗賊(ダカイツ)が出る危険があり、また朝晩急に気温が下がってきたこの季節、明け方辺りが真っ白になって見えなくなるほどの霧が出るのです。

IMGA0009.jpgぎりぎりまで様子を見て、もし道路封鎖が解除されなかったら、夜中から明け方走って帰ろう、とほぼ決め、当地の某旅行会社社長の入れ知恵で、万一抗議行動の群集に出会った場合に逃れやすいよう、車に海外ジャーナリストを装った貼り紙をし、市場で車につける垂れ幕(ベンガル語で「海外プレス」と書いてあるもの。費用は70タカ=約120円ナリ)までつくってスタンバイしていました。しかし、ラッキーというか拍子抜けなことに15日(水)の夜、市民の生活の便宜のため、木曜から日曜まで封鎖プログラムを一時休止するという宣言が出、垂れ幕を使うことなく普通に翌日帰ってくることができました。

写真は15日の夕方、撮ったもの。日暮れ時に慣れないカメラで撮ったらえらく暗い画面になってしまいましたが、ものものしい車の垂れ幕が見えるでしょうか?この垂れ幕、次の「いざという場面」に備えて車の中にしまってあります。

今回農村でどんな調査をしたかについてはまた後日。あさってあたりからまた交通封鎖が始まりそうでやれやれです。今のうちに食料品を買いこんでおかないといけません。




投稿者: 藤岡 日 時: 19:05 | | コメ ント (2) | トラッ クバック (0)

2006年11月11日

 明日から農村調査に...行けるかな?

明日から、2人の東京からの出張者やダッカ事務所のスタッフ数名と共に、5泊ほどマイメンシン県イショルゴンジ郡の農村に調査に行く予定。今荷造りしているところなんですが、政治状況が不安定な中、果たして行けるか、行っちゃって帰ってこれるか、どうも微妙な状況です。

というのは、アワミ連盟率いる14党連合が、大統領が主席顧問をつとめる選挙管理内閣の中立性を見極める、と言っている期限が明日までだから。彼らの要求を明日までに果たせなければ、あさって12日からまたダッカの囲い込みや道路封鎖などを決行する、と言っているのです。

明日までに選挙管理委員会の委員長が辞任するなど大きな動きがない限り、12日からまた荒れるのはほぼ確実。このところアメリカ大使やEUの代表などもBNPとアワミ連盟のトップを訪ねて「暴動は避けて平和で公正な選挙を」とプレッシャーをかけていますが、それがどこまで歯止めになるか。木曜日に大統領が、「今の内閣(選挙管理内閣)は大統領制内閣の形をとっている」といった意味のよくわからない発言をしたため、ますます暗雲がたちこめてきました。

村の結婚式の受付.jpg村の中に入ってしまえばそれほど問題はないと思うのですが、問題はマイメンシンとダッカを結ぶ幹線道路が封鎖されたり、路上で暴動があったりしてダッカに戻れなくなること。出張者は帰りの飛行機もあることだし、戻れなくなったら大変。まあよっぽど無茶苦茶に荒れない限り、裏道を通って夜中に走ればまったく帰ってこれないこともないとは思うんですが、どうにも状況が読めません。

前の前の選挙、つまり10年前には、1ヶ月連続ホルタル(ゼネスト)などということもあったようだし、アワミ連盟は今回政権がとれなかったら2期政権から離れることになってしまうので、必死のはず。大統領はすでに軍のリーダーたちに「万一の場合」の協力を呼びかけていて、まあ何があってもおかしくはない状態。

うーむ1ヶ月イショルゴンジに足止め、なんてことになっても困るしなあ。ぎりぎりまで明日の状況を見て判断するしかないですが、先輩たちと農村泊り込み調査なんてなかなかない機会なので中止するのも悲しいし。この辺の判断はなかなか難しいところです。そもそも最初からこんな時期は避ければよかったのでしょうが、諸般の事情でこの時期しかできるときがなかったんですよねー。

イショルゴンジに行ってしまうと、テレビも国営放送1チャンネルしか見られないし、インターネットもできないので、情報収集は携帯電話が頼り。携帯の充電器を忘れないようにしなければ。




投稿者: 藤岡 日 時: 02:01 | | コメ ント (0) | トラッ クバック (0)

2006年11月08日

 蟻の引越し

今朝、朝食を食べていると、なんだかテーブルの周りに蟻がいます。べつに食べ物を置いたままにしておいたわけでもないのに、なぜ蟻が増えたんだろう?と思いながら出勤しようと玄関からエレベーターホールに出ると、斜め向かいの家から長い蟻の行列が我が家に向かって一直線に進んできているのが見えました。

斜め前の家は昨日かおととい引っ越したばかり。蟻たちもそこにいてももう食糧がないことがわかり、大移動することにしたのでしょう。でも、同じフロアに4世帯入っている中で、なぜ距離的には一番遠い我が家を引越し先に選んだのか?数匹が偵察をした後、うちが一番いいと決めたのか?謎です。蟻の集団の意思決定はどうやってなされるんだろう...。

悪いけど蟻たちの移動は殺虫スプレーで阻止。まるごと移動されちゃたまらんもんね。

それにしてもここは8階なのに。どこをどう通って来るのだ蟻たちよ。阻止したつもりが私の勤務中に引越しを完了されていたりして。

そうして「蟻のいる暮らし」は続く...。




投稿者: 藤岡 日 時: 20:46 | | コメ ント (0) | トラッ クバック (0)
2006年11月08日

 ジダンが来た!

昨夜の飛行機でバングラデシュにジダンが来ました!ワールドカップでの衝撃の頭突き事件で世間を驚かせた仏サッカー界のスーパー・スター、ジダン。招いたのは先日ノーベル平和賞を受賞したばかりのグラミン銀行のユヌス博士。グラミン・グループがフランスの食品会社、ダノンとの合弁で設立した栄養補助食品会社、Grameen Danon Foods Ltd.の工場開設記念式典への招待です。

来るとは聞いてましたが、ほんとにジダンがやってきてバングラデシュのナショナル・サッカーチーム(一応ある)の紅白試合に参加したり、ユヌス教授と一緒にグラミン銀行が支援している村に行って、女性ショミティメンバーに会ったり、村の子どもとサッカーしてるのをテレビで見るとびっくり。

いやー、この政情不安定な時期にはるばるバングラデシュまでよく来たなあー、ジダン。
「バングラデシュの人たちのサッカー熱に感動しました。この国の子どもプレーヤーたちのために何かできたら嬉しい」と語っていました。さすがユヌス教授。ジダンを連れてきてこんな風に語らせてしまうなんて。ブラボー!

ダッカのスタジアムで子どもたちのユニフォームにサインしてやったり、村の裸足の子どもたちとサッカーしてるジダン、いい顔してました。子どもたちも憧れのジダンに会って「夢みたいですっ」と大コーフン状態。インタビューを受けたユニフォーム姿の子どもたちの中に、「おとなになったらジダン選手のようなサッカー選手になります!」ときっぱり宣言した「女の子」がいたのは頼もしかったな。

日本の元スター選手の方もどなたかバングラデシュにいらっしゃらいませんかねえ。シャプラニールの活動地の子どもたちとサッカーしませんか?バングラデシュの子どもたち、ほんとにサッカー好きなんです。靴がなくても、ちゃんとしたボールがなくても、泥んこの田んぼの中で裸足で日暮れまでサッカーしてますよ。あ、本場のカレー好きの方なら尚大歓迎でございます。魚のカレーが美味しいですよ。




投稿者: 藤岡 日 時: 01:59 | | コメ ント (2) | トラッ クバック (0)

2006年11月05日

 たかがトイレ、されどトイレ

さっき事務所からリキシャで帰ってきたんですが、空のリキシャに「おーい!(ベンガル風にいうと「エイ!」)と声をかけようとしたらドライバーがいないんです。ん?と思ったらそばのドブ際にしゃがみこんで用を足していました。ダッカではよくあるパターン、よくみる光景です。

一外国人女性としては、以前から「やだなあもう、この国の男性たちはどうしてこうあたり構わず立ちションならぬ座りション(失礼)をするんだろ」と思っていたのですが、今日、ふと「でもリキシャ・ドライバーの立場になってみれば...たしかにほかにするところないよな」と気がつきました。お店のトイレを借りるわけにもいかないでしょうし。女性には共感しやすいのですが、男性の立場になって考えてみることは実はあまりない、という自分にも気がつきました。

P1010003.jpgダッカの町は本当に人が多いです。普通の家々には程度の差はあれトイレがちゃんとついてますし、スラムの中にもNGOがつくったトイレなどがありますが、リキシャ引きや物売りの人たちのように、一日中路上で働いている人たちが使えるような、まともな公衆トイレというのは町中で見たことがありません。

写真=池に面して囲いをつくっただけの地方都市スラムのトイレ

お隣のインドでは、Sulabh(スーラブ)という元々清掃人カーストの人たち(いわゆる不可蝕民とされてきた人たち)の地位向上を目的として始まったインド最大といわれるNGOが、せっせと公衆トイレやスラム内のトイレをつくっていて、ニューデリーにもSulabhがつくったすごく立派な公衆トイレが人の多く集まるところあちこちにありました。ここバングラデシュもバザールの中や駅などにトイレがないことはないんですが、非常にお粗末だし汚い。女性が安心して入れるような公衆トイレはまずないと思ったほうがいい、という状態です。(最近、幹線道路沿いのガソリンスタンドなどにはきれいなトイレのあるところも増えてきてはいますが...。)

P1010790.jpgシャプラニールは農村部では簡易衛生トイレの普及をずっとやってきています。地方行政や他のNGOも簡易トイレ普及の活動をしているところは多いので、農村部のトイレの普及はかなり進んできたといっていいと思います。かつてはただ穴を掘っただけ、とか、池に張り出した桟橋みたいなものの先に囲いがしてあって、直接池に落ちるような方式になっているトイレを使っている人が、今よりもっともっと多かったのです。(今も少なくはないですが...)

写真=シャプラニールの支援で作られた農村部の簡易トイレ

ただ、普段家のトイレとして使うものとはべつに、出先でどうしても仕方なく用を足さなければならない、という場合、農村で原っぱや畑でする分には逆にまだ許せるのですが、舗装された道路の側溝がそこらじゅうトイレ代わりに使われているダッカの状況はなんとかならないもんかなあ、と思います。

P1000779.jpgシャプラニールが都市での事業として行っているストリート・チルドレンのための青空学校でも、今年からはじめた使用人として働く少女たちのためのプロジェクトでも、トイレの確保は重要。とくに女の子が安心して使えるトイレ、というのはとても大事です。ストリートチルドレンの青空教室では、バスターミナルを管理しているところと交渉して、トイレを子どもたちのために使わせてもらえるようにしています。トイレとしてだけでなく、トイレの洗面所の水を水浴びに使うようなことも許可してもらっています。

写真=バスターミナルの青空学校。この子たちが使えるトイレがターミナル内にあります。

また、農村パートナー団体のひとつ、STEPがバザール(市場)でものを売る女性たちの支援の一環として、何カ所かのバザールに設置した「女性のための販売コーナー」では、バザール内で女性が使えるトイレ確保もセットにして行いました。

この先シャプラニールが都市部で公衆トイレをがんがんつくるような活動を直接行うことはまずないと思いますが、ストリートチルドレンやリキシャ引き、路上の物売り、セックスワーカーの女性たち、こういった無視されがちな人々の立場や生活の視点から、何が足りないかを把握し、自分たちの活動や都市のインフラ整備に関する日本のODAなどに反映させていくことは、NGOとして重要な仕事だろうと思います。 

そのためには「汚いなあ、やだなあ」レベルで留まらず、「自分がこの人みたいに1日中路上にいたらトイレはどうする?」という視点を失くさないようにしないといけませんね。

反省をこめて、今日はトイレの話でした。




投稿者: 藤岡 日 時: 22:33 | | コメ ント (0) | トラッ クバック (0)

2006年11月04日

 続・隣のナシマ

ネパールの藤崎事務所長のブログを読むと、カトマンズはもうかなり寒くなってきている様子。半年間蒸し暑い日々の続いたバングラデシュも、イードの後ようやっとちょっと涼しくなってきました。今日の室内の気温は27.5度。まだ半そでに裸足でいますが、エアコンを入れなくても気温が30度を切っているというのはこんなに楽なものか、と思います。窓を開け放すと風も入ってきて心地よく、物売りの声を聞きながらの休日の朝寝が極楽...。

台所のナシマ.jpgさて、そういうわけで今日土曜日の朝、家中の窓を開け放して風を入れていたら、台所の窓の向こうに隣のお手伝いの少女、ナシマの姿がみえました。窓辺に寄って来て「今日は家中ふき掃除して、料理しなきゃいけない。全部ひとりでやんなきゃいけないんだよ。あーあ。」とため息をついています。

彼女のご主人様たちがまだ寝ている隙に、玄関先でナシマの写真を撮りました。数ヶ月のうちにちょっと背が高くなったような気がします。友達と遊びたい盛りの年頃に、台所に閉じ込められて自由に出歩くこともできず、窓越しに他の家のお手伝いさんと話をすることしかできないナシマ。脱走したり泣いたりしながらもなんとかやっているようですが、その孤独さを思うと不憫です。

玄関前で2.jpgデジカメの写真を見せて、「プリントしてあげるから今度田舎に帰るときに持ってかえってお父さんに渡したら」と言ったら喜んでいました。1月の犠牲祭のイードのときには休みをもらって初めて田舎に帰れることになっているのだそうです。

「今度新しい服を着たところを撮ってね」と言って急いで家の中に戻っていきました。

追記:お昼頃、家に誰もいなかったらしく、ナシマは歌を歌うから聞いて!と言って台所の窓越しにベンガル語やヒンディー語の歌を4曲聞かせてくれました。この子はとてもきれいな声をしていて、歌もなかなかのもの。「踊りもできるんだよ。大きくなったらテレビに出たい」と言うあたりは無邪気な子どもでした。よくよく聞いてみたら、全然学校に行っていないと思っていたのは間違いで、5年生までは行ったことがわかりました。(どうりでしっかりしてると思った。)学校は大好きで続けたかったけれど、両親が貧しく続けさせる気がなかったので、断念せざるを得なかったそうです。




投稿者: 藤岡 日 時: 14:55 | | コメ ント (0) | トラッ クバック (0)

2006年11月01日

 便利なバングラニュースサイト

今日は、バングラデシュのニュースを見るのに便利なサイトをご紹介。
バングラデシュの主な新聞各紙はたいていHPを持っていてそこで新聞記事も読めますが、このサイトは速報が出るのが早いんです。

bdnews24.com というサイトです。

ホルタルが宣言されたとか解除されたとか、今大統領と誰がミーティングに入ったとか、しょっちゅう更新されていて、仕事中でもチェックできるので便利。すっきりしたデザインも気に入ってます。

これであなたも誰よりも早くバングラデシュ・ニュースがチェックできますよ!




投稿者: 藤岡 日 時: 21:23 | | コメ ント (0) | トラッ クバック (0)
坂口事務局長のブログ
藤崎駐在員のブログ

小嶋駐在員のブログ



ストリートチルドレン支援に
ご協力を【詳細はこちら
ノースウエスト航空エアケアチャリティープログラム
バングラデシュ駐在員のブログ
 
 
©2006 Shapla Neer. All rights reserved 
| 個人情報の取り扱いについて | トップページ | 問い合わせ |