石の無い国の投石は?
28日から続いていた野党連合によるダッカ市の囲い込みが、昨夜から3日まで中断されることになり、とりあえず自由に動けるようになったのでちょっとほっとしています。3日以降どうなるかまだわかりませんが、地方で足止めを食っていたスタッフ2人も今日ダッカに帰ってきました。やれやれお疲れ様。
聞くところによると、イード休み中、コックスバザールなどの観光地で過ごしていた人は、足止めを食って帰れなくなったために所持金で宿泊費が払いきれなくなり、時計やアクセサリーなどを売ってお金に換えなければならない人が多かったとか。せっかくのお休みにとんだ災難ですね。
今回の騒ぎで、路上でわーっと与野党の支持者や警察が衝突して、投石をしたり長い棒で相手を叩いたり...という物騒なシーンをテレビで何度も見たのですが、あらためて気がついたのは、「そっかバングラデシュには石がないんだよな...」ということ。今さらなんですけど。
ガンジス川はじめ大河の河口にあるバングラデシュは、日本ならそこら中に転がっているような「石ころ」が本当に少ないのです。ほとんどない、といってもいいぐらい。日本では河原に行けば石ころがいくらでもあるものですが、ここの河原はたいてい砂地で、海岸の砂浜とか砂丘のような感じです。
そういう国なので、建築資材に使う砂利もなく、レンガを砕いて使っています。ダッカでもちょっと前までは建築現場の前にしゃがんでレンガをひたすら砕く作業をしている人たちをよくみかけましたが、最近は電動の「レンガ粉砕機」があって、ガリガリと騒音を撒き散らしながらレンガを適当な大きさに砕いています。
で、ですね、暴動のときの投石なんですが、これもやっぱり石じゃなくてレンガを投げているんです。暴動の投石シーンをよく見ると、人々が手にもっているのはレンガのかけら。そしてさらにその後方をよーく見ると、「リキシャにレンガを満載して運んできた人」とか「しゃがみこんで投石用のレンガを砕いている人」とかがいるんですね。みんながレンガを投げるので、暴動の後の道路はレンガの割れカスで赤いんです。
なんかこれもバングラデシュならではの投石シーンだなあ...と思って見てました。(感心している場合ではないんですが...)