携帯電話を止めてくれ
ここ数日、自宅のインターネットの調子が悪くて困っています。つながったり、つながらなかったり。今やっとつながったので、このブログを書いている次第ですが、書いてる途中でまたダメになるかも...。こんなんじゃ写真のアップなんてできないし、事務所に持ってってアップするしかないかなあ。インターネットがつながらなくなると、なんだか部屋の窓を塞がれたような気分になります。つまりずいぶんインターネットに依存している、ということでしょうけど。
水曜の夕方から木曜にかけて、一泊でマイメンシン県イショルゴンジ郡のパートナー団体、COLIとの四半期ミーティングのため出張に行ってきました。シャプラニールの各パートナー団体は月次の報告のほか、四半期ごとに活動報告を出してもらい、それに基づいてシャプラニールダッカ事務所とパートナー団体双方のマネジメントでミーティグをすることになっています。
正直、今回のミーティングの内容はあまりこちらの満足のいくものではありませんでした。まあ、年度の最初の第一四半期で、しかもいまは雨季のため、まだそれほど活動が進んでいない、というのも理由としてはあるのですが、どうでもいい話に時間がかかり、本当に聞きたい話が出てこない、というもどかしさ。イライラしても始まらないですが、こういうときはなんだかどっと疲れます。
しかし、このミーティングの最初にCOLIの代表のヌルル・イスラムが、「COLIスタッフは全員携帯電話をオフにするように」とはっきり言ったことには、気分がすかっとしたのでした。
バングラデシュでも携帯電話は急速に普及し、ダッカ事務所のスタッフも、農村部で活動するパートナー団体のスタッフも9割がた携帯電話をもっているといっていい状況です。固定の電話を新たに引くのがほぼ不可能というほど困難なこともあって、自宅に電話はないけど携帯電話を使っている、という人がどんどん増えています。携帯電話を扱う企業の最大手はグラミン・フォーン。マイクロ・クレジットを最初に始めたことで有名なグラミン・バンクの系列企業です。ほかにもバングラ・リンク、アクテル、シティ・セルといった会社が凌ぎを削っており、利用者の増加に伴い、各社が一斉に番号の桁数をひとつ増やしたのも記憶に新しいところです。
携帯電話が広まるのはいいのですが、閉口するのは会議やセミナーなどでのマナーの悪さ。とくに大きな会場の場合、スピーカーが話し始めた途端にどこかで誰かの携帯が鳴り、慌てて止めるかと思いきや、電話に向かって大きな声で話し始める、といった光景は日常茶飯事。そういう人はいくら睨んでも効果なし。会議中に携帯が鳴るのは本当に気が散って嫌なものなので、ダッカ事務所の会議でも、私自身も含めそこをちゃんとしなきゃな、と思っていたところでした。
出張から帰って夜何気なくTVをBBCに合わせたら、国連の安全保障理事会の緊急会合の中継をやっていました。この会合を見ていてびっくりしました。コフィ・アナン総長が「レバノンの被害者のほとんどは一般市民で、その3分の1は子どもである」と深刻な事態についてスピーチしているすぐ後ろで、ピロピロと携帯を鳴らして慌てて止める人がいるではありませんか。その後も気をつけて見ていると、総長のスピーチの間中何度も会議場で携帯が鳴り、なんなんだこれは、と思ってしまいました。
すでにレバノンからシリアへの国境を数十万人が越え、外国人の国外脱出が始まったというこの緊迫した事態。この件について話し合うためにこの会議場に集まった人たちにとって、この会合に集中するより大事なことなんてあるのかしら。それとも会議中に携帯電話で緊急連絡が入り、すぐに重要な判断をして伝えなければならない、という人が何人もいるんだろうか。それでもせめてマナーモードにできないものなの?
携帯電話のピロピロした音はやっぱりとっても気が散る。総長のスピーチから携帯マナーのことに注意が移ってしまっている自分をみて、そのことがよくわかった夜でした。