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女性や子どもへの暴力のない社会のために

いま昼休みにこのブログを書いております。ダッカ事務所の昼休みは午後1時から2時。食堂でお昼を食べたあと、以前であれば庭に出てタイガーをかまったりするのがいい気分転換だったのですが、いまだに帰ってきません。悲しい。

さて、今日は都市事業担当のプログラムオフィサー、サイフルと一緒に、BNWLA(Bangladesh National Women's Lawyer's Association)という団体の代表のサルマ・アリさんを訪ねてきました。サルマさん自身もバイタリティ溢れる女性弁護士さん。この団体は代表も女性、メンバーの弁護士さんたちも全員女性で、女性に対する暴力への対応や政府への働きかけ、人身売買された子どもたちの救出などに携わっているパワフルな団体です。

私がバングラデシュに来てすぐの頃、新聞でよくこの団体やサルマさんの名前をみかけました。去年の今頃から数ヶ月にわたって、サウジアラビアでラクダのジョッキーとして働かされていたバングラデシュ人の少年たちが何度かに分けて100人以上帰国してきたのですが、彼らの帰国のために中心になって奔走した団体が、このBNWLAだったのです。

今日BNWLAを訪問した理由は、私たちが新しい現地パートナーNGOのフルキ(Phulki)と今年から始める、使用人として働く少女たちのプロジェクトの中で、少女たちへの法的支援が必要となった場合に、どんな協力が得られるか知りたい、とか、インドとバングラデシュの間の人身売買の問題についてどんな活動をしているのか知りたい、ということのほか、どんな分野にドナーが殺到し、どんな分野が必要なのに手付かずなのか、などについてサルマさんの意見を聞きたかったから。

人身売買の問題は非常に深刻。私たちもコルカタに出張したとき、あるNGOの施設で、バングラデシュから人身売買された少女たち約20名に会っています。彼女たちの帰還にもBNWLAは協力しています。この問題については実は海外の様々なドナーが注目しているようで、サルマさんも「みんな人身売買のことをやりたいっていうのよ。なんか競争みたいになっててうんざり」だそう。しかし、殺到しているのは既に被害にあった女性たちの支援であって、防止のための活動はまだまだ少ないようです。

スラムの少女たち.jpg

私たちがこれから行う使用人として働く少女のための活動も、「被害にあった子どもの救済」よりも、「子どもが被害に遭わないようにするための社会変革」を大目標にやっていきたいと思っているのですが、これはそう簡単な仕事ではありません。新たな悩ましい試行錯誤の始まりかも。 (写真=フルキとともに行った使用人として働く少女たちの調査で。スラムの少女たちに話を聞きました)

でもパートナーのフルキとも調査を行ったり話し合いを重ね、このプロジェクトのためのフルキ側の担当スタッフの顔ぶれも決まって、来週には結団式じゃないけどチームメンバーの最初のミーティングが行われる予定。まずは小規模なパイロットプロジェクトとしてですが、いよいよ都市新プロジェクトの始動!です。

社会の構造を変えていくような仕事はひとつのNGOでできるものじゃありません。既に様々なNGOや機関がそれぞれに努力しています。そんな中でシャプラニールが果たしていくべき役割は何なのか。

動きながら出会いながら時には失敗しながら考える、そのうちにもっとはっきり見えてくるはず。そう信じて進みます。

あら書いてるうちにとうに昼休みは過ぎてしまったわ。仕事に戻りましょう。

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コメント

子供の奴隷問題、売春、人身売買、
現状を知れば知るほど身の凍る思いをします。
自分に何が出来るのか
フェアトレード商品を買う事ぐらいしか思いつきません。
各現場で支援活動をしている方々には強靭が忍耐、
体力が強いられる事と思います。
皆様にはくれぐれもお体にお気を付けて下さいと述べるしかない、
非力な自分が情けなくもあります。
人権侵害にはアムネスティの会員になって、
日々アピールのメール、手紙を送ってはいますが、
自宅でパソコンの前に座って作業しているだけが現状です。
せめて周りの人達に、UA活動や、フェアトレード商品を知ってもらう努力はしたいと思っています。

室谷さん、コメントありがとうございました。お返事が遅れてすみません。フェアトレード商品を買っていただくことも、メールで人権侵害に反対するアピールを出すことも、とても重要な活動だと思います。現地で活動している人間というのは、たまたま組体操のピラミッドの一番上に乗っかっている人間と同じで、たくさんの人に支えられているからこそそこに立っていられるのです。私も任期が終われば、ピラミッドの別の部分を支え、上には別のもっと若い人を立たせ、下から支える役割を担います。サッカーのポジションに例えてもいいかもしれません。フォワードになることもあり、ゴールキーパーになることもあり、あるいは観客席で声援を送るサポーターになることもあるかもしれませんが、なんらかの形で試合には関わっていく。国際協力もそんな感じで皆が自分のできる範囲で柔軟に関わり続けていけば、少しずつ何かを変えていくことができるのではないかと思います。

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