村に普及するバッテリー
東京から出張してきた坂口事務局長、白幡前ダッカ事務所長と3人で、ノルシンディ県のパートナー団体PAPRI、マイメンシン県のパートナー団体COLIの活動地を視察して今日ダッカに戻ってきました。
この3日間、雨季のバングラデシュには珍しいほど真っ青な空で猛烈な暑さ。夜の星空は天の川もよく見えて見事なものでした。ナイスな写真をいっぱい撮ってくるはずが、間抜けにもカメラのバッテリーを忘れて全然撮れず。残念...。
村には行くたびにいろいろな発見がありますが、今回マイメンシン県のイショルゴンジで目に付いたことのひとつはバッテリー(車のバッテリーのようなシンプルなもの)が相当普及していること。イショルゴンジはシャプラニールの活動地の中でも最も電気事情が悪いといころで、まだ電気が来ていない村も多いし、来ていても夜はほとんど毎日停電、と言ってもいいぐらいなのですが、そんな中でテレビを見たり音楽のテープを聴いたりするために、家にバッテリーを持っていたり、借りたりしている村人がけっこういるのです。
今日訪問した最貧困層グループメンバーの女性の家にも、家自体は粗末ながら小さな古いラジカセがあって、これまた小さなバッテリーにつながれており、彼女はこれで時々ヒンディー音楽を聴くのよ、と言って実際に私にも聴かせてくれました。
そして今はバングラデシュ中で、男たちはあらゆる手段を使ってワールドカップを懸命に見ています。電線のまったくない村でも、家々にはテレビを見るための手作りアンテナをよく見かけます。立ち寄って話を聞いた茶店にもテレビがしっかり置いてあり、夜のワールドカップに備えてバッテリーを充電中。COLIのスタッフの話では、充電したバッテリーは一晩借りて50タカ(約90円)だそう。なるほどそれなら借りるよね、という料金です。電気の来ていない村の中で、発電機にいくつものバッテリーがつながれ充電されている様子に、前ダッカ事務所長の白幡職員も「こんな情景は初めて見た」とびっくり。
昨夜はバングラデシュで一番人気のアルゼンチンとW杯開催地のドイツが対戦する試合とあって、人々は夕方からそわそわしていました。COLIの事務所でもみんなで試合を見ようと白黒テレビの前で楽しみに待っていたのが、案の定、夜7時から12時まで停電でがっくり。
しかし、ご近所にはばっちりとバッテリーを充電してテレビ観戦を楽しんでいる村人がたくさんいたようで、夜中まであちこちから歓声が聞こえていました。