続・土地は誰のもの?
今朝事務所に行って、「きのうの新聞に出てた記事だけどさー」と、昨日ここに書いた新聞記事の話をスタッフにしました。すると、ベンガル人の上級スタッフのひとりが、言いました。
「土地のことは確かに問題だよ。でもさー、アパ。僕たちだって『土地なし』だよ。」
ん?そうか。確かにそうだ。ダッカのような都会に住んで、アパートを借りて、NGOだとか政府機関だとか会社だとかに勤めている人の多くも、言ってみれば「土地なし」です。
「アパ、その記事の『土地なし』の定義をもうちょっとよく見たほうがいいよ」と言われると確かにその通り。50年前に比べたら都会に住む人の人口もぐっと増えています。スラムの人口ももちろん増えているけれど、耕作地を持たない中流階級の勤め人も増えているわけですね。それでもこの国の大多数の人は農村に住んでいるのですが...。
物事はもっと正確に多方面から見ないと、とちょっと反省しました。「土地なし」と言ったっていろんな人がいるので、58%の土地なし人口の中身をもっと詳しく見ないといけません。
「アパ、50年前に比べたら、乳児死亡率だって、妊産婦死亡率だって、食事の内容だってずいぶんよくなってるよ。そんなに悲観することもないんじゃない」
さすが、それぐらいに構えてないと、ここでずっとNGOの仕事なんてやっていけないのかもね。
そうはいってもやはり気になる土地問題。もう少し正確に知るべく、情報収集を続けるとしましょう。