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アフリカなまず?

グーグル・アース(Google Earth)をご存じですか?地球上のあらゆる場所の衛星画像が見られるソフト。私は最初に見たとき、あんまりあちこちよく見えるんでたまげました。このページからフリーソフトがダウンロードできます。

Google Earth Dhaka.jpg


左はこのグーグル・アースで検索したダッカの衛星画像。これを見ていただくと、いかにダッカの周りが水だらけかがわかります。この画像はいつの季節に撮られたものなのかよくわからないのですが、ダッカから車で少し郊外へ出ると、池とも沼ともつかない湿地帯があちこちに見えてきます。乾期は田んぼに、雨季には池になるようなところもあるし、一年中水があるところもあります。その境目が季節によって変わるのです。

こういうところでよく魚の養殖をしているのですが、昨日の新聞には、最近African Catfish(直訳するとアフリカなまず?)と呼ばれる外来種の魚の養殖が広まっていること、それに政府が何も法的規制を課していないことについて懸念する記事が出ていました。("Lack of law sees frenzied catfish breeding on city outskirts"Daily Star 2006.6.1)

普段は池の水を竹の柵などで囲った中で養殖されているのですが、いざ洪水となったら魚は簡単に竹柵から出てあちこちの川や用水路に入ってしまいます。こういった外来種は強いので、在来種が駆逐されてしまう恐れがあるのです。私は知らなかったけれど、ちょっと調べてみたらずいぶん前から何度も新聞に取り上げられている話題のようです。日本でもブラックバスなどが問題になっていますよね。

記事によると、この“アフリカなまず”は成長が早く、3ヶ月ぐらいで大きくなるので養殖業者に人気があるとのこと。市場での値段は、在来種のナマズ科の魚(パンガーシュ・マーチのこと?)がキロあたり400タカもするところ、“アフリカなまず”はキロわずか80~100タカだそう。小さめの“アフリカなまず”をベンガルの在来種だと偽って売るケースも増えているそうです。

皮肉なことに最初にこの品種をバングラデシュに紹介したのは政府の漁業局の役人だそう。1953年に紹介された14種の中のひとつだったそうです。

シャプラニールが農村で行っている貧しい村人の収入向上のための研修の中には、魚の養殖の研修もあります。郡政府の漁業担当官が講師として来て研修をしてくれるのですが、そこでどんな指導をしているのか、私はよく把握していませんでした。外来種と在来種の話なんかもしているのかしら。うちの活動地の村でも池で“アフリカなまず”を飼ってる人がいたりするんだろうか。今度村へ行ったらこういうことも関係者に確かめてこようと思います。


注:私は魚にかけてはまったくの素人です。African Catfishも本当はちゃんとした日本の名前があるはずなんですが、記事のいい加減な部分についてはどうぞご容赦ください(この記事に限らず、間違いにお気づきの場合は遠慮なくご指摘ください)。お魚についてはシャプラニール東京事務所には専門家がいるんですけどね。

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コメント

今から20年前、私が協力隊の養殖隊員でバングラデシュにいた頃は、鯉科(インディアン・メジャーカープと呼ばれる大形の鯉でルイ・カトラ・ムリゲル・カルボーシュなど)の魚の養殖技術がようやく普及し始める頃でした。その頃中国やヨーロッパからの技師がなまずの人口種苗生産の技術を導入しようとバングラデシュに入ったばかりでした。当時私は、なまず養殖に反対していましたが、その一番大きな理由は、なまずは肉食魚であるという点でした。その点鯉は餌が植物由来のもので大丈夫なので、人間の蛋白質供給源として考えた際には、圧倒的に有利であると考えたからです。
その後10年近く時間が流れ再びバングラデシュを訪れた際は、アフリカナマズ(パンガーシュなどとは少し違う種と思います)が養殖し始められており、解体した牛の内臓や鶏の内臓などを餌に養殖されていました。在来種(マグールマースやシンマース)と比べ何倍も大きくなることから、一挙に普及していきましたが、死んだ牛の内臓などを餌にしているという噂が広がり、価格は徐々に下落していきました。
藤岡さんの紹介下さった懸念も当然のことと思われます。なまずの日本名は私も知りません。すみません。
なまずは中国南部からカンボジア・ベトナム・タイあたりで大々的に養殖されていると思います。

マリンパさま、詳しい情報ありがとうございました。そう、アフリカナマズって肉食なんですよね。ナマズ一般がそうなんですか?新聞に出ていた写真では、死んだ鶏を竹柵で囲った池に丸ごと放り込んでいました。

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