ダッカ事務所の昼ごはん
わがダッカ事務所には台所と小さな食堂があり、お料理を担当するスタッフもいて、昼ごはんはみんなそこで食べます。駐在員もプログラムオフィサーも運転手も雑用係も、スタッフはみんな一緒に同じものを食べる、というのはなかなかいいもんだと思っています。イスラム教徒は豚肉を食べないし、ヒンドゥー教徒は牛肉を食べないので、メインのおかずはたいてい鶏肉か川魚。あとはきゅうりなどの生野菜とバジとよばれるカレー野菜いため、ごはん、ダール豆のスープ、というのが定番です。今のところの一食にかかる費用は28タカ(50円弱)ぐらい。

写真はちょっと前に撮ったものですが、この日のメニューはポトルと呼ばれるきゅうりの先をとがらせたような形の瓜とジャガイモのスライスのバジ、魚(イリッシュ?)、ポトルの皮をすりつぶして作ったボッタ(手前にみえる緑のおだんごのようなもの。ほろ苦くておいしい)、ごはんにダール、きゅうりの輪切り、というものです。
いつから使っているのか、かなり年期の入ったアルミのお皿にめいめいよそって、手で食べます(もちろん手は石鹸でよく洗う)。この食堂部分は元々あった建物の横につけたす形でつくったものなのですが、去年の雨季の終わりごろは、ブリキの屋根からの雨漏りがひどくて困りました。スタディツアーでみえる皆さんにここで食べていただくこともあるので、雨漏りはまずかろう、と屋根は修理し、今は大丈夫です。
昼食時の話題はいろいろですが、食べ物がらみの話がやっぱり多くなります。「この魚なに?」から始まって、どの魚をどんな風に料理するとおいしい、とか、最近は魚が減った、農薬のせいだ、とか、ライチが出回り始めたからきのう買おうと思ったけどまだ1キロ130タカもしたからやめた、とか、そんなことをガヤガヤと話しています。他愛もない話の中から、バングラデシュではつわり中の妊婦が食べたくなるもののひとつは干し魚なんだよ、干し魚って臭いんだけどね、とか、そんなちょっと面白い話も聞けたりします。

以前日本に数日一時帰国して戻ってきたとき、お昼にムスリムのスタッフのひとりから、「アパ、日本にいる間一番せっせと食べたものは何だった?」と無邪気に聞かれ、一瞬つまり、「え、えーと魚かな。海の魚ね(笑)」とごまかしたことがありました。(実際私が日本で食べたのは、とんこつラーメンやカツ丼などの豚肉オンパレードでした)
毎日カレー食べてて飽きないの?とよく聞かれますが、幸いなことに私は全然飽きません。毎日お昼にベンガル料理を食べては、「いやー今日もおいしかった」と満足し、そうしてまた大柄になっていきます。
宮崎あおいさんと将さんのインドの写真集、ダッカ事務所にはまだ届かず見ていないのですが、華奢で色白なお二人の脇のほうに、なんだかえらくがっしりした女の人が写っているな、と思われたら、きっとそれは私です。とほほ。