シャプラニール=市民による海外協力の会
シャプラニール=市民による海外協力kの会
english page 携帯 地図 サイトマップ 検索
シャプラニールについて

藤岡ダッカ事務所長のブログ1998年から3年弱インドに住んだのをきっかけに南アジアとの縁ができ、引き寄せられるようにシャプラニールへ…。そして2005年5月からダッカへやってきました。最近の趣味は、そぞろ歩きを楽しむダッカ市民に混じり、サルワール・カミーズにスニーカーを履いて夕方の公園でウォーキングすること。バングラデシュの村や都市で今起こりつつある変化をなるべくコマメにお伝えしていきたいと思っています。どうぞよろしく。

特定非営利活動法人
シャプラニール=
市民による海外協力の会(地図・住所
〒169-8611
東京都新宿区西早稲田2-3-1
早稲田奉仕園内
TEL:03-3202-7863
FAX:03-3202-4593
メールでのお問い合わせ

 

 
 

2006年01月 | メイン | 2006年03月

2006年02月15日

 タイガー、受難

以前写真入りでご紹介した子犬のタイガー。
よくご飯も食べてすくすくと大きくなっていたのですが、おととい大変なことが...。

私は残業して遅くなったときだけ事務所の車で家まで送ってもらっています。オポロジェヨの子どもたちとピクニックにいった日。事務所に戻って仕事をし、夜、さて帰ろうかと思ったらいつもの場所にタイガーが見当たりません。

トゥトゥールがどこかに連れていったのかな、などと思いつつ車庫をバックしてきた車に乗り込もうとしたら、前方からただならぬ悲鳴が!運転手のミロンがタイガーが車の下に入っていたのを気づかず、轢いてしまったのです。

のた打ち回るタイガー。後ろ足が変な風に曲がってしまっています。車から降りて「オーマイゴッド!ソーリー、アパ」と立ちつくすクリスチャンのミロン。私はムンクの叫びのポーズのまま「ああ、タイガー、どうしよう」と数秒固まってしまいましたが、そばに行ってみると、轢かれたのは片足だけ、それもすぐ手当てすればなんとなる可能性があるような気がしました。最近また戻ってきているジェリーも心配そうにクーンと鳴いています。

自分や家族の医療費にも苦労しているスタッフの前で、犬の治療にお金(もちろん私のお金ですが)を使うのはまずいだろうか、という考えが一瞬頭をよぎります。でも轢いてしまったミロンもこのまま「アパがかわいがっているタイガー」が歩けなくなったり死んだりしたら、落ち込んでしまうでしょう。

実はこの日、ミロンは朝からちょっと様子がへんだったのです。ピクニックに出かけてからわかったことですが、前々日に彼の親しい従兄弟が交通事故で亡くなっていたのでした。「仕事がなければお葬式に行くつもりだったんです」とミロン。前もって言ってくれれば、なんとか休めるようにしたのに...
そんな日に1日の仕事をやっと終えられると思ったら子犬を轢いてしまったわけです。

友達に電話して獣医さんの連絡先を調べてもらい、トゥトゥールに手伝ってもらって車に苦しむタイガーを乗せ、ダッカ北部のウットラへ。
迎えてくれたのはイラン人の獣医さんでした。

「かわいそうに事故にあっちゃったんだね」と話しかけながら、獣医さんはタイガーのねじれて曲がった後ろ足をぐーっとひっぱり骨を正しい位置に戻してくれ、痛み止めの注射を打ち、薬の処方箋を出してくれました。
「1ヶ月ぐらいしたら歩けるようになるでしょう」とのこと。
よかった、ほんとによかった。もう歩けなくなるかと思った。

帰りの車で。

私「よかったね。早く手当てしたからよかったんだね。そのままにしてたら曲がったまま固まっちゃったんだよきっと。」
トゥトゥール「ぼくも子どものとき骨を折ったことがあるからどんなに痛いかわかるんだ。でもタイガーは痛くてもしゃべれないからね。10年生のとき弟と追いかけっこしてて転んで腕を折って、すごく痛かった。手術したけど今でも完全にまっすぐにならないんだ。あのときはもう全身具合が悪くなって、指も丸まったまま何ヶ月も伸ばせなかった。」
私「病院で手術したの?それすぐに手術してなかったら大変だったね」
トゥトゥール「村の人たちはコビラージュ(まじない師)に見せろって言ったんだけど父が“うちの息子は絶対医者に見てもらうんだ”って言って必死になってクルナの病院に連れて行ったんだ。そこで手術したんだよ。」
私「いいお父さんでよかったね...すぐ病院に連れてってもらえて」

バングラデシュでは手足に障がいを持った人が本当にたくさんいます。生まれつきの人ももちろんいますが、簡単な骨折などの手当てをきちんとしなかったために手足が曲がったままになってしまうようなケースも多いのです。

農村で生まれ育ったトゥトゥールも、お父さんがもし医者でなくまじない師に見せていたら今頃片腕が動かなかったかもしれません。

車に轢かれた哀れなタイガー。3日目の今も起き上がれません。痛みが強いようで、ごはんもろくに食べません。でも手当てを受けられただけ、この国のたくさんの不運な人たちより、幸運な犬かもしれません。

(2006年2月15日)




投稿者: 藤岡 日 時: 23:58 | | コメ ント (0) | トラッ クバック (0)

2006年02月14日

 オポロジェヨの子どもたちと遠足!

バングラデシュでは暦の上では今日から春。
ベンガル暦というのは本当にここの気候に合っていて、暦が変わったらにわかに暑くなってきました。日本の季節感でいえば春というより「初夏」という感じでしょうか。

きのうは私たちが現地NGOのオポロジェヨ・バングラデシュといっしょに運営しているストリートチルドレンのための青空学校とドロップインセンターの、年に1度の遠足でした。この日参加する子どもは150人。引率するスタッフたちにとっては大変な1日です。

はしゃぐ子どもたち.jpg

はしゃぐ子どもたち

遠足で向かう先は車で約1時間ほどのノルシンディ県にある「丘」。平らな低地が広がるバングラデシュでは、ちょっとした丘や林も珍しく、遠足スポットとなります。この「丘」にもべつに特別なものがあるわけではないのですが、田んぼがまわりに広がるのどかな風景の中、少し小高い丘の上が原っぱのようになっていて、子どもたちが遊ぶのにはいい場所です。

この遠足、日ごろゴミ拾いや物売りなどをして働いている子どもたちにとっては大イベント。子どもたちは数日前からドロップイン・センターの共有の洗い場でお気に入りの一張羅の服を洗ったり、アイロンかけをしたりして、この日に備えていたそうです。

遠足のバス.jpg

遠足のバス。垂れ幕とスピーカーつき。

当日は朝からバスのスピーカーで音楽をがんがん鳴らしながら出発。バスの屋根に外向きについている大きなスピーカーにはぎょっとしましたが、スタッフによれば「バングラデシュじゃピクニックというのはこういうもの」だそう。

ダッカに来て9ヶ月の私にとって、子どもたちとの遠足に参加するのは初めて。子どもたちと「かごめかごめ」をしたり、「アパ!おじぎ草をみつけたよ!きてきて!!」という女の子につれられて林にいったり、ちっちゃい男の子が「プレゼント」とセロハンをむいたぺとぺとしたアメをくれたり、自分のピン止めを髪から外して私の髪につけようとする子どもにされるままになってみたり...と、おおはしゃぎの子どもたちの小さな手に引っ張られっぱなしの1日でした。

お昼はランチボックスのお弁当(中身はごはんとチキンカレー)。食事時間になるとみんな黙々と食べるところが日本の子どもの遠足とはちょっと違う感じ。

お弁当の時間.jpg

お弁当の時間

かけっこやケンケン相撲に勝った子どもたちへのささやかなご褒美贈呈のあと、この日のクライマックスは子どもたちの演劇。劇のテーマは子どもの人身売買。ゴミ拾いをしている二人のストリートチルドレンが、ブローカーが子どもたちを売り飛ばそうとしている現場をみつけて、警官に知らせ、売られそうになった子どもたちが助かる、というストーリー。

草の上に座った子どもたちの輪の真ん中で劇が始まると、この近所の学校に通っているらしい子どもたちもたくさん集まってきました。居眠りしたり急にいばったりする警官を演じる子どものそれっぽい口調や、
ブローカー役の男の子のいかにもちんぴら風な仕草などに見ている子どもたちも大喜び。大拍手に包まれて演じた子どもたちも誇らしげでした。

ブローカーと子どもたち.jpg

右の男の子がブローカー役

日ごろゴミだらけのスラムや騒然としたバスターミナルで大変な生活をしている子どもたちにとって、草の上を思い切り走れる遠足はやっぱりとっても大事。この遠足が子どもたちの心にずっと残る楽しい思い出となりますように。

(2006年2月14日)




投稿者: 藤岡 日 時: 23:51 | | コメ ント (0) | トラッ クバック (0)

2006年02月04日

 ワッフルと美容院

先週は合宿で休みがつぶれたので、2週間ぶりの休日。
さすがに疲れて眠りこけ、アザーンで起きたもののそれはお昼のアザーンでした...。

宿題の持ち帰り仕事をいくつか片付けたあと、休日らしいことをしようと思って近くのエトセトラ・ダンモンディ店へ。ここは元々本屋なのですが、LeeのジーンズやDVD、文房具、おしゃれな雑貨、デジカメなどの電気製品までも売っている、ダッカの中の先進国離れ島のようなお店。

ここに最近「コーヒーワールド」というコーヒーショップができ、学生時代から喫茶店にぶらっと入ってぼーっとするのが大好きな私は早速入ってしまいました。

ワッフル.jpg

チョコレートワッフル。
アイス溶けてるけど美味でした。

バングラデシュではインスタントでないコーヒーを飲めるお店はとても少ないのですが、ここはちゃんとしたカプチーノが飲めます。あとアップルパイやワッフルもあり。お値段は日本でドトールに入るのとあまり変わらないぐらいします。つまりダッカではとってもお高いということ。でも、たまにはいいや、気分転換しないとね!というわけで、マグカップ入りカプチーノ75タカとアイスクリームがのったチョコレートワッフル150タカを注文(1タカは約1.7円)。ワッフルは予想以上のおいしさで、しばし幸せでした。

それにしてもこの店、オープン以来、いつも混んでいます。ここに来てお茶を飲んでる人たちはどんな仕事をしてる人たちなんだろうな~、とコーヒーを飲みつつ観察するものの共通する手がかりなし。
うちのダッカ事務所のスタッフのひとりも一度ここに来たらしいのですが、「むちゃ高い!」と言っていました。(きっと彼はもう来ないでしょう。それが普通の感覚。)

その後はまたよく行く近所の美容院Personaへ。カット代は先ほどのワッフルと同じ150タカ。つまり人件費や技術料がワッフルより安いということ。

ここで美容師さんとして働いている若い女性たちは、ほとんどがガロまたはマンディと呼ばれるモンゴロイド系少数民族の人たちです。この美容院に限らず、ダッカの美容師さんはマンディの女性が多いんです。

それにはいろいろ理由があるようですが、あるマンディのNGOのリーダーから聞いた話では、元々美容師の職は中国人が手先が器用で上手だと評判がよかったのが、マンディは顔が中国人みたいなので、話をしなければ中国人といっても通るため、美容院のオーナーがマンディを雇うようになった、とか。

マンディの人たちはクリスチャン。実はうちに通いでお掃除や洗濯の手伝いに来てくれている女性、イラもマンディなのですが、彼女は何かのはずみに自分の家族がたどった苦難の話になると、止まらなくなってしまいます。昔は豊かだったのに、「ムスリムたち」に土地も牛もだましとられ、残ったわずかな財産も家族の病気のために 使い果たしてしまった、と。

ひとしきり話した後、「ああ、ディディ。(ムスリム以外の女性によびかけるときの呼称)どう説明したらいいのかねえ。」とイラはため息をつくのです。

(2006年2月4日)




投稿者: 藤岡 日 時: 23:47 | | コメ ント (0) | トラッ クバック (0)
坂口事務局長のブログ
藤崎駐在員のブログ

小嶋駐在員のブログ



ストリートチルドレン支援に
ご協力を【詳細はこちら
ノースウエスト航空エアケアチャリティープログラム
バングラデシュ駐在員のブログ
 
 
©2006 Shapla Neer. All rights reserved 
| 個人情報の取り扱いについて | トップページ | 問い合わせ |