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「お母さんを助けて働きたい。でも勉強も続けたい。」
私はファテマ(11歳)。バングラデシュの首都ダッカ北東部にある最大のスラム、コライル・スラムにお母さんと妹と3人で暮らしてます。ここは、約5万世帯の人が暮らしていて、スラムと言っても、入り組んだ道の脇にトタンや板切れでできた小屋が立ち並んで、いろいろなお店やゴミの仕分け作業場などもあって、ちょっとした町みたいなのよ。住んでいる人は、私のように元々は村に住んでいた人がほとんど。
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ファテマちゃんと
友人たち
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お父さんは村で腰巻きになる布を織る仕事をしていたのだけど、ぜんぜん暮らしが良くならないから、ダッカに出てきたの。ダッカでは大工の仕事を始めたお父さんだけど、スラムのほかの女の人のところへ出てってしまったわ。それ以来、生活費を出してくれなくなったから、お母さんが何軒もの家で使用人として働いて私たちを育ててくれたの。でも、それだけじゃ生活が厳しくなって、7歳の時、お母さんと同じ仕事を始めることにしたの。
最初の家では掃除中に家の物を誤って壊してしまった時に、雇い主に木の枝で血だらけになるまで殴られたわ。痛くて怖くて、その家へはいけなくなってしまった。その後、縫製工場で働いたこともあるけれど、そこでは男の従業員に乱暴されそうになって必死で逃げ出したわ。
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部屋を片付ける
ファテマちゃん
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今は、2つの家で働いてる。毎朝9時から1軒目で家中の拭き掃除と週1回の洗濯をし、月150タカ(約250円)もらえるわ。そのあと11時ごろから2軒目の家へ行って、家の掃除と子どもの学校への出迎えをして、月120タカ(約200円)もらってる。1軒目の家で大変なのは洗濯。洗濯機がないから、シーツなどの大きなものを手で洗ったり絞ったりするんだけど、とても力が要る重労働なの。月に合計270タカ(約450円)のお給料は、全額お母さんに渡しているわ。
住み込みで働く女の子たちも多いけど、私は勉強がしたいから通いで働いてるの。
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ヘルプセンターで勉強中の
ファテマちゃん
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仕事が終わったら、毎日ヘルプセンター※に行って、ベンガル語の読み書きや算数などの勉強をしているわ。掃除や洗濯を上手に怪我をしないようにする方法や、清潔にすることの大切さ、アイロンのかけ方や裁縫なども習ってる。家事が早く上手にできるようになると、雇い主から怒られることも減るし、賃金も上げてもらえるかもしれないでしょう?それに、早く仕事が終わって空いた時間は私たちの自由時間になるように、シャプラニールが雇い主たちに呼びかけてくれているし。刺しゅうも教えてもらって、花や木なども刺せるようになったの。でも、一番嬉しいのは先生たちが私たちをとってもかわいがってくれることよ。
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ヘルプセンターでの
ファテマちゃん
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ヘルプセンターでいろいろなことを習って、大きくなったらもっといい働き口をみつけたい、と思ってるの。お父さんがお母さんと一緒にいてくれたら仕事をしないでもっと勉強ができたのに、と思うと悔しいわ。でも、小さいときから苦労して私たちを育ててくれたお母さんがこれ以上苦労しないで済むように、私もがんばりたいの。
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※ヘルプセンター:シャプラニールと現地NGOフルキが一緒に運営する、働く少女のための支援センター。
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