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WSDP
糸から布へ心を込めて・・・
「手織ポーチ」「手織携帯ケース」、これら縞模様とカラフルな色合いが特徴的な商品を生産している団体がWSDP(Women's Skill Development Project)です。WSDPは首都カトマンズより西に200kmの「ポカラ」という町にあります。「ポカラ」という地名はネパール語の「ポカリ」(湖)という言葉から来ており、その名の通りアンナブルナ氷河を水源とするベワ湖、ベグナス湖、ルバ湖の美しい湖を持つ町です。標高は海抜827mと首都カトマンズに比べると低いため、気候もカトマンズより温暖です。
ポカラでWSDPは、1975年にネパール政府によって設立されました。最初の1975年から1989年までは、主に女性の自立のための縫製技術訓練を中心としていましたが、1989年から商品としての手工芸品生産に取り組み始め、1990年に政府から独立しました。独立当初は、4人のネパール人女性と外国人ボランティア1人だけでしたが、今ではスタッフ10名、生産者約116名を抱える団体にまで成長しました。
また、WSDP内で糸の紡ぎ、染め、織りのほぼ全ての工程を行なっているのも特徴です。例えば、シャプラニールでご紹介している「ショルダーバッグ グリーン」は糸の染め、染色後の乾燥、糸巻きにそれぞれ1日かかり、その後、織りに2日間、最後の縫製で1日というように完成まで約一週間かかります。織り方は「地機織り」という手法で、後帯機によって織られます。7メートル位に整経した経糸の一端を腰で引っ張り、最大40センチメートルほどの布幅を織り上げます。
生産者は低カースト、障害者、ハンセン病患者の女性を優先的に採用しています。その採用方法は人づてもありますが基本的には公募で、「チョウタリ」と呼ばれる木に広告を出して募集します。(この「チョウタリ」は、ネパールに古くからある道標のようなもので、大きな道路(街道)に約200m間隔である巨木などを、住民は休憩所のように使っています。近所の住民は通行人のために水などを用意して置いていく慣習があります。)
これら生産者の一人、ビー・ビー・グルンさんをご紹介したいと思います。
グルンさんは、67才の母と二人暮しをしている25才の女性です。彼女はポリオを患っていて足が不自由なので、松葉杖を使わなくてはセンターに来ることが出来ません。WSDPの生産者はセンターに来る他、自宅に布や糸を持ち帰って子ども達の世話をしながら生産に取り組むことも出来ます。けれども彼女は、松葉杖をつきながら歩いて30分かけてセンターにやってきます。なぜでしょうか?彼女は言います。「一人で仕事をするよりも、みんなで仕事をした方が楽しい。仲間に会うのが楽しみなの。」
また、彼女が初めてお給料をもらったとき、けっして大きな額ではなかったけれど、「自分でお金を稼いだんだ。」という満足感と自信につながったと言います。
先にご紹介した「手織ポーチ」や「手織携帯ケース」は、グルンさんをはじめ、生産者が一つ一つ手で織りあげた商品です。「2004 春・夏生活素材カタログ」からでも楽天サイトからでもお買い求め頂けます。どうぞご覧下さい!
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