特定非営利活動法人 シャプラニール= 市民による海外協力の会(地図・住所) TEL:03-3202-7863 FAX:03-3202-4593
サナハスタカラ(SANA HASTAKALA) 作る人と使う人の架け橋を ネパールは、その変化に富んだ地形や気候の影響で地方の交通網や通信網の発達が遅れています。その為、首都カトマンズから離れた遠隔地に住む手工芸品生産者にとって、販路を開拓するのがとても難しいという問題があります。手工芸品団体サナハスタカラはそうした生産者と購買者を結びつけることを目的に、1989年にユニセフの支援によって設立されました。 「サナハスタカラ」とはネパール語で「小規模な手芸」を意味します。その名の通りサナハスタカラは、遠隔地に住む小さな手工芸品生産グループの販路拡大と、伝統的なクラフト技術の復活を目指しています。その為に市場のニーズを生産者にフィードバックし、商品の競争力を高める努力もしています。カトマンズ市内に2店舗あるショールームでの販売、国際的な手工芸品の展示会、フェアを通じて国内外へネパールの手工芸品の紹介なども行なっています。 また販路拡大だけではなく、商品開発指導や品質向上指導にも力を注ぎ、小さな手工芸品生産者グループの能力向上を支援しています。例えば、カトマンズにある事務所で近郊に住む女性を対象にかぎ針編みや縫製の研修を行なっています。またその際、生産者が研修を受けられるよう受講経費をサポートしたり、新しい商品を生産する為に必要な素材や織り機を購入する資金を貸し付けたりもしています。 サナ・ハスタカラへ商品を納める生産者の数は約80団体、人数にすると1500人おり、その8割以上は女性です。取扱っている手工芸品はダッカ織りなどの織物、焼き物、紙製品など約30種類、商品点数にすると2000点にものぼります。 これらの生産者の中には、ダッカ織りの発祥の地とも言われるネパール東部のテラトゥム村出身の女性も多くいます。その内の一人、チャンドラ・カラ・スッバさん(35才)をご紹介したいと思います。 チャンドラさんは、学校教育を受けたことがなく、故郷では農作業をしていたそうです。その後、生産者グループのリーダーの工房で働き始めて5年になります。チャンドラさんの母が働くことを勧めてくれたのがきっかけです。仕事についてチャンドラさんは、故郷での農業の仕事よりは身体が楽だし、現金収入が得られる事がうれしいと言います。収入の使い道は、食費や医療費として自分のために使う以外は故郷の母に送るそうです。ダッカ織の技術については、故郷で覚えたそうで問題なくこなせるとのこと。また、工場のようなところでは女性は男性からのいやがらせを受ける可能性があるけれど、この工房ではそういう事がないので安心だということです。 シャプラニールは、このチャンドラさんを始めとする生産者が作った商品をサナハスタカラを通して、日本の皆さまにご紹介しています。涼しげな「ダッカ織ストール ブルー」や人気の「ミティラハンカチ」などたくさんの商品があります。「2004年春夏生活カタログ」からでも楽天サイトからでもご購入頂けます。ぜひご覧下さい。