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MWSC(Mirpur
Wheat Straw Centre)
麦わらカードに込められた想い
シャプラニールが古くから取り扱っている商品に、麦わらカードがあります。これは、一枚一枚、色をつけた麦わらの茎を鳥や花などの絵柄になるように手で貼ったカードです。手に取って見るとよくわかるのですが、とても細かい手作業が必要とされます。美しく精緻な絵柄は芸術品と言ってもいいほどです。この麦わら細工の商品を作っている手工芸品団体が、MWSCです。
MWSCは、バングラデシュの首都ダッカ郊外のミルプール地区にあります。もともとは、前回ご紹介した北アメリカのキリスト教系団体であるMCCのプログラムの一つでした。働いている生産者のほとんどはそこに住んでいる人たちです。彼らの多くは、1975年にインド・ビハール州から難民としてこの地に逃れてきました。彼らがこの地で仕事に就くことは決して簡単なことではありませんでした。そこで彼らの仕事作りを目的としたプログラムとしてMCCの活動が始まりました。現在はMCCから独立し、一団体として活動を続けています。
生産者は初めから麦わら細工の技術があるわけではありません。MWSCが運営する「ミルプール麦わら細工センター」がトレーニングの提供、製品の取りまとめをしています。新しい絵柄が出るときには、そのたびに1週間から3週間のトレーニングが行われます。約200人の生産者のうち7割は結婚している女性です。彼女たちは自宅で家事の合間に仕事をし、完成したらセンターに届けます。
そんな生産者の一人をご紹介しましょう。生産者の一人アシシャ(31歳)さんは、夫と3人の息子たちと暮らしています。彼女は12歳の時から麦わら細工の仕事を始めて、もう20年近く経ちます。MWSCで働き始めて、家族の生活は良くなっていったと言います。彼らは小さな土地を買い、家を建てました。以前住んでいた家は、竹と網でできていましたが、今はレンガとコンクリートでできた家に住んでいます。アシシャさんに将来の夢を聞いてみると、「私の夢は、私自身の成長した姿を見ることです。そして子どもを学校に通わせ、栄養のある食事を与えてあげたいです」と答えてくれました。それから5人の家族が住むには少し、今の家は窮屈のようで「新しい土地を買いたい」と意欲満々です。
シャプラニールでは封筒つき麦わらカードや、名刺サイズの麦わらメッセージカード、麦わらしおりなどの商品を取り扱っています。絵柄の種類も鳥や植物、バングラデシュの生活風景などを描いたものなど豊富にご用意しています。しばらく会っていないあの人に、大切な友人に、手書きのカードを送ってみるのはいかがでしょう。これからの季節には、麦わら細工のクリスマスカードも素敵です。ウェブサイト上の手工芸品の通販ページ、またはシャプラニールの『南風』秋冬カタログからお好みの絵柄をお選び下さい。
(インターン:進藤珠美)
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