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Palli
Sree
-CHCP(Community Health Care Project)
バングラデシュの手工芸品と言えば布を重ねてモチーフの刺しゅうと刺し子で地縫を施したノクシカタが代表的ですが、今回は村に古くから伝わる刺し子の技法でより素朴なデザインのおくるみを作っている団体、Palli
Sree - CHCP(Community Health Care Project)を紹介します。
CHCPはバングラデシュの首都ダッカのミルプール地区に事務所を置き、農村の貧困層と都市部のスラムの住民の生活改善を目的として1974年に設立されたキリスト教系の団体です。保健衛生プログラムや収入向上活動を行っており、収入向上活動では養鶏、養蜂、手工芸品生産を行っています。この対象者は約2,000名にのぼります。この他にも、緊急援助、復興支援、サイクロンシェルタ−、母子保健などさまざまな取り組みが行われています。
1999年にCHCPの手工芸品部門が独立し、Palli Sreeと名付けられ手工芸品生産の活動をはじめました。Palli Sreeとはベンガル語で「美しい農村」という意味です。バングラデシュの南部カティラ村とマダルバリ村、そして首都のダッカに生産センターがあります。ダッカにはショールームが置かれ、製品は国内だけに留まらず広く海外へも紹介されています。Palli
Sreeでは収益の80%を生産者の給料に当てており、残りは生産者への職業訓練や設備費として使われています。また、生産者はグループを作って給料の10〜20%を貯金しており、お金が必要な時にここから融資を受ける事が出来ます。現在、生産者数は約300人。生産者の中には、土地を持たず僅かな財産さえ全く持たない人、生活の収入が得られない人、夫に先立たれた人もいます。
生産者の多くは女性が占め、女性達は忙しい家事の合間をぬって、時間を見つけては作業をしています。村に伝わる刺し子の技術を活かした製品の他、村の人々が普段着として使用するブラウスやズボン、パンジャビと呼ばれる女性の衣類も作っています。
Palli Sreeのカティラ村の生産センターで働くべグムさん(40歳)は、縫製の仕事をしています。夫と共に大家族を養う為にPalli
Sreeで働いて18年になります。2人の娘と1人の息子に恵まれましたが15年前に夫が亡くなりました。夫に代わって家族を養う為にべグムさんは懸命に働いて来ました。そのお陰で2人の娘は結婚し、息子は学校に通っています。べグムさんの収入は年間約6,000タカ(※1)。出来高制で給料が支払われます。大家族のべグムさんの家では、生活費が月々約1,000タカかかるので、この収入で半年間暮す事が出来ます。しかしセンターから仕事がもらえるのは一年のうち9ヶ月程。残りの生活費を稼ぐ為に他からも縫製の仕事を探さなくてはいけません。べグムさんはセンターからお金を借りて自分のミシンを買いました。借りたお金は少しずつ給料から支払っていきます。「将来、息子が良い仕事に就けるように、もっと教育を受けさせてあげたいです。」とべグムさんは自分の夢を語ります。
女性達が希望を託して生産した製品は、手作りの温もりに溢れています。シャプラニールでもCHCPの「刺し子おくるみ(葉・花・四ツ葉・幾何学)」は昔から人気の商品です。一針一針縫い取られた自然のモチーフは誰からも好かれ、お誕生のお祝にも最適です。シャプラニールのカタログ「クラフトリンク南風」または楽天サイト「Craft
Link 南風」からも御購入頂けます。
(※1)タカ:バングラデシュの通貨、1タカ=約2.07円(2003年8月6日現在)
(インターン:鵜月円)
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