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◆最新ニュース 種子配布レポート (9月7日)
洪水支援も、緊急救援から復興支援(井戸洗浄、牛のワクチン接種、種子配布)へと移行しつつあります。今回配布する種子は村人の食卓を支える家庭菜園用に用意されたもので、人々の要望や生育の早さなどを考慮しながら豆、カボチャ、キュウリ、オクラなど数種類を選びパッケージにして手渡します。実施はマニクゴンジ県とマイメンシン県を予定しており、ショミティメンバーを中心にマニクゴンジ県では550世帯、マイメンシン県では5,700世帯をカバーします。
9月4日、種子配布の初日を迎えたマイメンシン県にあるイショルゴンジ郡ボロイバリ村のシャティハリ・ジュボ・コーラン・ショミティでは、ショミティのミーティング時につるむらさき、大根、カボチャ、うりの4種類をパッケージにしたものがメンバーに手渡されました。メンバーは、この辺りは土地が多少高いので水が長期間停滞するために起こる病気などより、激しい雨による突然の水面上昇、下降による農作物の被害が最も深刻だと訴えました。自分の庭で作る毎日食べる野菜がだめになってしまっていたところの種子配布とあって「うちに帰って自分で種を植えます」とメンバー達は口を揃えました。
一方、収入源としての農業ですが、こちらも頭の痛い問題です。例えばこのショミティのメンバーのほとんども農業で生計を立てていますが、被害に遭った分の種をもう一度購入しなければなりません。肥料の値上がりなども気がかりです。こうした支出を補うためにこのショミティでも既に3人がダッカなどへ出稼ぎに出ており、リキシャ曳きをしながら種の購入資金を稼いでいるそうです。今後はこうした農業復興のためのローンなども必要になってくることでしょう。
「1998年の洪水より、凄い洪水だったよ」と口々に訴えるメンバーでしたが、ここ10年近くショミティ活動をしたことで98年の洪水時より自分たちでできることが増えたと言います。洪水による水の汚染からかかる下痢性疾患は感染数だけでなく死亡の原因としても常に多いのですが、これを防ぐための経口補水塩を自分たちで作れるようになった、病気の原因となるので洪水中、水の中のどこにでも用を足すことをしなくなった、汚染された水は煮沸してから飲むようにする、などこれらは全てショミティで学んだことです。また、村の小さな道が雨で流されていれば皆で泥を乾かすなどの修復作業、近隣の貧しい所帯へ声を掛け合うことなども行ったといいます。日頃の活動の重要さを改めて感じました。
(ダッカ駐在員 中森あゆみ)