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2007年11月15日の夕方〜16日の未明にかけて、バングラデシュ南西部を巨大サイクロン「シドル」が襲いました。
シャプラニールは被害の大きかったバゲルハット県やボルグナ県で現地NGOをパートナーに選び、救援から取り残されがちな人々やニーズに着目しつつ、独自の救援活動を行いました。2008年3月現在、ショロンコラ郡にて第一次復興支援活動を実施しています。
▼第一次救援活動(2007年11月21日〜12月28日)
現地パートナー団体JJSと協働し、バゲルハット県ショロンコラ郡およびモングラ港周辺で、食糧・衣類配布を実施。
▼第二次救援活動(2007年11月27日〜12月3日)
現地パートナー団体JJS、Sangkalpa Trust、SANGRAMと協働し二次災害の防止を目的とする住居の確保と保健衛生の維持・改善のための活動を実施。
▼第三次救援活動(2007年12月4日〜12月16日)
現地パートナー団体KSS,CDPと協働し、ゴパルゴンジ県コタリパラ郡にて食料・毛布・サリーの配布を実施。
▼第四次救援活動(12月28日〜2月29日)
現地パートナー団体JJSと協働し、受験生への問題集・ノート配布とセックスワーカーの女性の子どもたちを対象にした支援センターの運営を実施。
▼第一次復興支援活動(3月23日〜3月26日)
現地パートナー団体JJSと協働し、ニーズアセスメントと中等教育機関の生徒約2700人に教科書、ノートなどの配布を実施しました。
【パートナー団体】
JJS
被災地域で地道な活動を長年にわたって実施。女性や子ども、社会的に阻害されてきた人びとなど、まずしさに立ち向かう人びとへの支援や基本的権利を守るアドボカシー活動などに取り組んでいる。
Sangkalpa Trust
バングラデシュの中でもまずしいとされる沿岸地域で活動。特に、女性や子どもなど取り残された人びとへの支援を行っている。
SANGRAM
1985年設立。南西部の6県で、様々な開発プログラムを実施。沿岸地域、チョールなどに住む、災害の影響を受けやすい貧しい人びとの生活向上に一貫して取り組んでいる。
KSSS
1987年設立。ゴパルゴンジ県コパリタラ郡で、貧しい女性(寡婦、離婚女性など)や子どもなどの権利擁護のための
法的支援や、思春期の少女のためのプロジェクト、安全な水の供給と衛生
向上のためのプロジェクトなどを実施している。
CDP
1997年設立。ゴパルゴンジ県コタリパラ郡で、地域の貧しい人々のために教育、保健、収入向上支援などの活動を行っている。 |
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◆更新履歴
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サイクロン被災者へのインタビュー |
【2008年4月1日更新】
シャプラニールでは復興支援活動を実施するにあたり、2008年2月にラエンダ・ユニオンとサウスカリ・ユニオンにてニーズ調査をおこないました。調査は現地パートナー団体のJJSにより実施されました。
ここでは被災者のインタビューを紹介します。
- サロウェル・ホセインさん(40歳)
“私の子どもと兄の子どもたちのために、仮住居が必要だ。もし、漁をするためのボートと網があればなんとかなるのだが・・・”
サロウェル・ホセインさん(40歳)はインタビューにこう答えました。漁師であり、大工でもあるサロウェルさんは、サイクロンに被災する前は10,000タカ〜12,000タカ(日本円で約16,000円〜20,000円)ほどの収入がありました。
彼の家はショロンコラ郡のサウスカリ・ユニオン(ユニオン=行政単位)のバレッショル川のほとりにあり、彼の妻と2人の娘、1人の息子とつつましく暮らしていました。
しかし、2007年11月15日にサイクロンに被災して、愛する妻と娘のタニアちゃん、彼の兄と妻を亡くし、家とボートと網も流されてしまいました。
このような状況の中、彼は残された2人の子どもと、兄の2人の子どもたちの面倒をみなければなりません。
ボートと網を失った現在、漁はできず大工道具もないので、収入はありません。そのため彼と子どもたちは十分な食べ物と衣類を得ることができません。
“子どもたちの面倒を見てくれる人がいないので、子どもたちを残して仕事にはいけない。長女は受験生なので勉強する必要があるが教科書がない。そして、他の子どもたちには栄養のある食べ物が必要だ。”
子どもたちに必要なモノを得るためにお金がかかります。政府からの義援金だけでは十分ではありません。
“家族のことを考えると、頭が変になってしまう・・・。今すぐにでも仮住居が必要なんだ。ボートと網があれば、なんとかなるのだが・・・”
彼はそう繰り返しました。
- ソニア・ベグム・ラニさん(15歳)
高校生のソニア・ベグム・ラニさん(15歳)はショロンコラ郡のジブニア村に住んでいます。彼女は両親と3人の弟と1人の妹の6人家族で貧しいながらも幸せに暮らしていました。
しかし、サイクロンに被災し、漁師である父親のソフラブ・ホセインさんを亡くしました。ソフラブさんはよく、“漁から帰ってきたらミシンをかってやろう”と言っていましたが、その夢は、決して実現することの無い夢となってしまいました。サイクロンは彼女から父親だけでなく、家やキッチン、本や衣類や鶏なども奪ってしまいました。
彼女は、現在、残された家族と一緒に支援物資として配られたテントで暮らしています。彼女は恐怖のために、いまだにほとんど寝られず、サイクロンがまたやって来て家族全員を亡くしてしまうという悪夢にうなされています。それだけではありません。毎晩、強盗や不良グループに襲われるのではないかという不安の中暮らしているのです。
家族の中で彼女の父親が唯一の収入源でした。彼女の母親が収入を得るために出来ることがあるのでしょうか?ソニアさんは学校を続けることができませんでした。
“支援物資は私や同じような立場に置かれている他の子たちの個々の状況を考慮して配られるわけではありません。私は本はもらいました。でも・・・ 誰も衣類やペンをくれません”
彼女は涙を流しながら続けました。
“私たちは、今はイモと豆入りのカレーを食べています。でも、お父さんが生きていたら週に2〜3回は魚入りのカレーが食べられたのに・・・”
彼女は同じように被災した女の子たちと一緒に暮らしていけるようなシェルターが建てられることを願っています。
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第一次復興支援活動を実施しています |
【2008年3月28日更新】
現地パートナー団体JJSと協働し、復興支援活動第一弾として、ニーズアセスメントと中等教育機関の生徒約2700人に教科書、ノートなどの配布を実施しています。
【現地パートナー団体】
JJS
【支援地域】
バゲルハット県ショロンコラ郡
【支援内容】
- ニーズアセスメント
ショロンコラ郡の4つの郡のうち被害の大きかった2つのユニオン(=行政単位:Rayenda UnionとSouthkhali Union)から各つの村を選び、ニーズ調査、インタビュー、ケーススタディーを実施。
- 教科書配布
ショロンコラ郡のRayenda、Kontakata、Danshagolの3つのユニオンに
ある中等教育機関の生徒約2700人に教科書、ノート、数学の教材のセットを配布。配布を受ける子どもたちにはサイクロンについての作文を書いてもらいます。
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第四次救援活動を実施しています |
【2008年1月19日更新】
被災者の長期的ニーズを勘案し、第一次救援活動の活動地(バゲルハット県ショロンコラ郡とクルナ県ダコープ郡)にて、以下の活動を実施しています。
【現地パートナー団体】
JJS
【支援地域】
バゲルハット県ショロンコラ郡とクルナ県ダコープ郡
【支援内容】
受験生への問題集・ノート配布
バングラデシュでは中等教育を修了し、十分な学力を身につけたことを証明する公的な中等教育修了試験が全国一斉に実施される。これは子どもたちの将来を左右しうる重要な資格だが、サイクロン被災地の子どもたちはこの試験を受けようにも、参考書や文房具も水に流され、準備するにできない状況にある。そこで被災した受験生に対し、以下を配布している。
・568名の中等教育修了試験受験生に英語・数学の問題集を各一冊、ノート3冊
・120名の上級中等教育修了試験受験生に英語・数学の参考書を各1冊、ノート3冊
子ども支援センターの運営継続
セックスワーカーの女性の子どもたちを対象にした支援センターの運営を、当初の1ヵ月間から2ヵ月延長し、計3ヵ月とした。子どもたちの精神的・肉体的健康を守るために、センターの存在は非常に大きいと判断したことが理由。
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楽天市場でも募金が出来るようになりました |
【2007年12月8日更新】
シャプラニールではサイクロン被災者救援キャンペーンの一環として、インターネットショッピングサイト「クラフトリンク南風@楽天市場」でも救援募金の受付を開始しました。
今回のサイクロンでは、シャプラニールのフェアトレード商品の取引団体の生産者にも被災者が出ています。 生産者の住む家が倒壊し、家財道具をすべて失ってしまい、
家畜や作物への甚大な被害も報告されています。
あるジュートの生産者の夫はサイクロンで倒壊した
木の下敷きになり亡くなってしまいました。
ご協力お願いいたします。 |
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池の清掃活動に関する写真 |
JJSをパートナーにショロンコラ郡にて実施している
池の清掃活動の様子(撮影:JJS、藤岡ダッカ事務所長)

清掃していない池(藤岡ダッカ事務所長)

池の清掃奮闘中( JJS撮影)

きれいになった池(藤岡ダッカ事務所長)

清掃した池で水浴びする人たち(藤岡ダッカ事務所長)
▼その他の写真はこちら
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住居の確保、保健衛生の改善・維持のための活動の様子 |
【2007年12月6日更新】
JJSをパートナーにショロンコラ郡にて実施した住居の確保と
保健衛生の改善・維持のための活動の様子(撮影:JJS)

簡易トイレ設置のために掘った穴

完成した簡易トイレ

井戸採掘作業は夜まで続く

井戸の水が出た!

子どもの力でも水がよく出る井戸

ビニールシート配布の準備作業

配布したビニールシートを使った仮設住居
▼その他の写真はこちら
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ショロンコラ郡ガブトラで実施した物資配布の様子 |
【2007年12月7日更新】
11月27日、JJSをパートナーにショロンコラ郡ガブトラにて実施した
救援物資配給の様子

事前に配布した配給カード

配給を待つ人たち 手にカードをもっている

物資を受け取ったお年寄りとJJSスタッフ

物資を待つ人、持ち帰る人
▼その他の写真はこちら
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被災地の様子(コタリパラ郡) |
【2007年12月6日更新】

KSSSの事務所に倒れ掛かった大木

壁がほとんどなくなってしまった家

この村では比較的しっかりした家だったが片側にひしゃげてしまった

夫は昨年亡くなり子ども8人。救援物資は一切来ていない。

全壊した家の内部 住民は竹でつっかえ棒をしてここで寝ている

全壊した家の内部 住民は竹でつっかえ棒をしてここで寝ている
▼その他の写真はこちら
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ボルグナ県で実施した毛布配布の様子 |
【2007年12月6日更新】
12月2日、3日にボルグナ県にてSangkalpa Trust(ションコルポ・トラスト)を
パートナーとして毛布の配布(1,507枚)を実施(写真は12月2日の配布の様子)

毛布を被災者に手渡す小嶋ダッカ駐在員

毛布の配布を待つ被災者

被災者と話をするダッカ事務所の
プログラムオフィサー、サイフル・
イスラム
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サイクロン被災者救援活動へのご協力ありがとうございます |
【2008年5月8日更新】
これまでサイクロン被災者救援活動に対して
以下の企業・団体様にご寄付いただきました。
ご協力ありがとうございます。(50音順)
また個人の方からもたくさんご寄付をいただいております。
重ねて御礼申し上げます。
なお、現地での支援活動は継続中です。引き続き救援募金へのご協力お願いします。
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ボルグナ県中央郡のスラム住民155世帯を対象にした食糧配布の写真 |
【2007年12月5日更新】
12月1日、ごく限られた食糧の配布しか受けていないボルグナ県中央郡のスラムの住民
155世帯に対して食糧の配布を実施しました。

救援物資を受け取る女性

救援物資を受け取る女性

救援物資を受け取る子ども
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食糧・毛布・サリーを中心とした第三次救援活動を実施します |
【2007年12月4日更新】
シャプラニールでは、第三次救援活動としてゴパルゴンジ県コタリパラ郡にて食糧・毛布・サリーの配布を実施します。ゴパルゴンジ県は全壊した家屋が24,000軒、部分的に倒壊した家屋が85,000軒あるといわれ、家畜や作物への被害も甚大ですが、救援活動はほとんど行われておりません。
また、もともとマイノリティが多く非常に貧しい地域であるため、食糧の貯えがなかった家が多数を占めており、一日も早い支援活動が求められています。
第三次救援活動は現地の2つのNGOをパートナーにして実施します。
【現地パートナー団体】
KSSS、CDPの2団体
【支援地域】
ゴパルゴンジ県コタリパラ郡
【支援内容】
- 食糧配布(1,300世帯)
1世帯あたり米15kg、ダール豆2kg、塩1kg、大豆油1本(900ml)、石鹸1個
- 毛布の配布(700世帯)
- サリーの配布(500世帯)
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KSSS(KABI SUKANTA SEBA SANGHA)
コビ・シュカント・シェバ・ションゴ
1987年、若手の社会活動家らによって設立。ゴパルゴンジ県コパリタラ郡
で、貧しい女性(寡婦、離婚女性など)や子どもなどの権利擁護のための
法的支援や、思春期の少女のためのプロジェクト、安全な水の供給と衛生
向上のためのプロジェクトなどを実施している。バングラデシュで最初の
「村法廷」を立ち上げた団体として知られる。
コビ・シュカントはベンガルの有名な詩人。創設者がその名にちなんで
団体の名前をつけた。
CDP(Community Development Project)
1997年に数人のソーシャルワーカーが中心となって設立。ゴパルゴンジ県
コタリパラ郡で、地域の貧しい人々のために教育、保健、収入向上支援など
の活動を行っている。 |
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ボルグナ県中央郡のスラム住民155世帯を対象に食糧を配布 |
【2007年12月4日更新】
12月1日に第二次救援活動を実施しているボルグナ県にて、これまでごく限られた食糧の配布しか受けていないスラムの住民155世帯に対して食糧の配布を実施しました。
【現地パートナー団体】
SANGRAM(ショングラム)
【支援地域】
ボルグナ県中央郡
【支援内容】
食糧配布(155世帯)
1世帯につき:米14kg、ダール豆1kg、塩1kg、大豆油1kg |

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ションコルポトラストが実施した食糧物資配布の様子(ボルグナ県) |
【2007年12月1日更新】
食糧配布を実施したボルグナ県の様子
(小嶋ダッカ駐在員撮影)

道路脇の仮設住居

被災者に食糧を手渡すダッカ事務所の
プログラムオフィサー、サイフル・
イスラム

救援物資を受け取った女性
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第二次サイクロン被災者救援活動で配布物資を追加 |
【2007年11月29日更新】
シャプラニールがボルグナ県で実施している第二次サイクロン被災者救援活動に関して、毛布と食糧の追加配布を実施することを決定しました。
1.今後の寒さ対策として毛布の配布
11月は、乾期のため雨の心配はありませんが、これからの寒さ対策として、毛布を配布します。
【現地パートナー団体】
Sangkalpa Trust(ションコルポ・トラスト)
【支援地域】
ボルグナ県アムトリ郡、中央郡、パトルガタ郡、 ポトゥアカリ県コラパラ郡、
ピロジプール県マトバリア郡
【支援内容】
毛布配布(1,507枚)
2.ボルグナ県バムナ郡における食糧配布
現地NGOのSANGRAM(ショングラム)」をパートナーに、最も厳しい状況におかれている300世帯を対象に食糧配布を行います。
【現地パートナー団体】
SANGRAM(ショングラム)
【支援地域】
ボルグナ県バムナ郡
【支援内容】
食糧配布(300世帯)
1世帯につき:米14kg、ダール豆1kg、塩1kg、大豆油1kg
ションコルポ・トラスト
シャプラニールとは以前から交流のある団体で、バングラデシュの中でもまずしいとされる沿岸地域で活動する現地NGO。特に、女性や子どもなど取り残された人々への支援を行っています。
SANGRAM(ショングラム)
1985年の設立。南西部の6県で、様々な開発プログラムを行ってきた。この地域の沿岸地域、チョールなどに住む、
災害の影響を受けやすい貧しい人々の生活向上に一貫して取り組んできた。 |
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救援物資の配布の様子 |
【2007年11月29日更新】
11月27日にバゲルハット県ショロンコラ郡にて実施した救援物資の配布の様子
(現地パートナー団体のJJSの職員が撮影)

救援物資の配給を受ける人びと

子どもを連れて救援物資の配給を受ける女性

救援物資の配給を受ける男性

被災者と話をするシャプラニールダッカ事務所
プログラムオフィサー、ポリモール・ライ

サイクロン「シドル」被災者
支援物資配布プログラムと書かれた横断幕
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サイクロン被災者救援活動 最新現地レポート2(事務局次長 筒井哲朗) |
【2007年11月28日更新】
最も被害の大きかった地域の一つショロンコラ郡で食糧を配布
15日未明に襲ったサイクロン「シドル」の被災から12日。被災地での視察を終え本日(27日)ダッカに到着。27日には1,100世帯の被災者への食糧支援が行われました。
今回のサイクロンで最もマスコミに多く登場し、サイクロンの代名詞にもなったショロンコラ郡のサウスカリユニオン。すでに多くの救援物資の配布が始まっていますが、物資はアクセスのよい地区から順に配られていくので、まだまだ奥地までは届いていません。特に最南端のドッキン・カリ村では、被害の大きさに比べ、今回のシャプラニールの支援が初めてのまとまった物資配給になります。

11月26日深夜:救援物資を載せて被災地に向かうトラック(筒井撮影)
多くのNGOが支援活動を始めていますが、今回のドッキン・カリのように支援からすっぽり抜け落ちている場所がまだ、かなりあると見られています。一方で、
援助の波が大きなうねりとなって、今、まさに被災地に殺到しようとしています。
支援物資の重複やダブつき、支援物資にアクセスできない弱者の存在。また、地場で手に入るものをわざわざ、時間と手間とお金をかけて運んでくる非効率さ。
現場で見られるこういった大きな落とし穴に気づくことなく、繰り広げられるで
あろう今後の復興支援活動・・・。
本当に必要な人は誰なのか?何が必要なのか?
の議論より、量や数を競い合い、またそれを助長するドナーとNGOの行動。こう
した中で、次のステップとしてすべきことを資金とタイミングを見計らいながら、
シャプラニールとして今後の活動を行っていきたいと考えています。
私は明日(28日)、ダッカから帰国しますが、今回見た現地の様子と救援活動の最前線で考えたことを、12月1日の緊急報告会でぜひ多くの人に聞いてもらいたいと思っています。(筒井) |
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第二次サイクロン被災者救援活動を開始します。 |
【2007年11月27日更新】
住居の確保および保健衛生の維持・改善と食糧配布の対象地域の拡大
シャプラニールは、サイクロン「シドル」の被災者に対し、第二次救援活動を開始します。第一次救援活動では食糧および衣類の配布を行いましたが、第二次救援活動では住居を確保し保健衛生を維持・改善する活動により、二次災害の防止を行います。引き続き現地NGOのJJSと協働して、バゲルハット県ショロンコラ郡で行います。
また、食糧配布をボルグナ県アムトリ郡およびボルグナ中央郡へ拡大して実施します。ボルグナ県も大きな被害が出ていますが、救援がまだまだ十分に届いていない
状況だったため、とくに困難な状況にある人々を対象として救援活動を開始しました。新たなパートナー団体であるションコルポ・トラストは、シャプラニールとは以前から交流のある団体で、バングラデシュの中でもまずしいとされる沿岸地域で活動する現地NGO。特に、女性や子どもなど取り残された人々への支援を行っています。
◆住居の確保および保健衛生の維持・改善
【現地パートナー団体】
JJS
【支援地域】
バゲルハット県ショロンコラ郡
【支援内容】
- 住居の確保
簡易シェルターとして利用できるビニールシートおよびロープを3,000世帯分提供します。
※すでに被災者自ら廃材などを集めて仮設住居を作りはじめており、使い道に融通がきくビニールシートを配布します。
- 保健衛生の維持・改善
池の清掃を拡大、および井戸(20本)を掘り、飲料水を提供。また、トイレを設置(50基)します。
◆食糧配布の対象地域の拡大
【現地パートナー団体】
ションコルポ・トラスト
【支援地域】
ボルグナ県アムトリ郡ボロボギ村
および同県ボルグナ中央郡M.バリアトリ村
【支援内容】
- 食糧配布(最貧困層グループ310世帯分)
食糧(1パケットあたり)=米14kg、ダール豆1kg、塩1kg、大豆油1本(900ml)
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第一次サイクロン救援活動にて配布した支援物資の写真 |
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サイクロン被災者救援活動 最新現地レポート1 |
【2007年11月24日更新】
第一次サイクロン救援活動を実施しているバゲルハット県ショロンコラ郡サウスカリ・ユニオンは、最も被害の大きい地域のひとつ。被害が大きいにもかかわらず、交通の便が悪い(モレルゴンジからバイクで3時間半)ため、政府(軍)とバングラデシュ最大のNGOであるBRAC以外の救援は入っていません。

家屋のほとんどが倒壊しており、村人たちが水に浸かった布団や家財道具などを広げて乾かしている光景が飛び込んできます。また、ある女性は、地面から落ちている砕けた米をかき集めて料理をしています。

食糧に加え、安全な水の確保とシェルターの確保が急務となっています。水の確保については、池の清掃が始まったところです。11月は、乾期のため、雨の心配はないが、これから寒くなり、霧が発生することなどを考えると、簡易な屋根は不可欠です。

今後、サウスカリ・ユニオンでの救援活動を継続するとともに、大きな被害がでているが、マイノリティの人々などが救援から取り残されているといわれている、ボルグナ、ポトゥアカリ方面(バゲルハット県の東に隣接)での救援活動も検討していきます
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サイクロン被災地バゲルハット県ショロンコラ郡の様子 |
【2007年11月24日更新】
一次支援を実施しているバゲルハット県ショロンコラ郡
サウスカリ・ユニオンとラエンダユニオンの様子。
(ダッカ事務所のプログラムオフィサー、ポリモール・ライ撮影)
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緊急報告会を開催します【12/1(土)】 |
【2007年11月22日更新】
バングラデシュ・サイクロン被災者救援活動のコーディネートを行うため被災地を訪れている筒井哲朗(事務局次長、元バングラデシュ・ダッカ事務所長)が最新状況をご報告する「緊急報告会」を開催します。ぜひご出席ください。
日時 |
12/1(土) 14:00〜16:00 |
場所 |
早稲田奉仕園内AVACOビル 2階チャペル(東京都新宿区西早稲田2-3-18 地図)
※東京メトロ東西線「早稲田駅」から徒歩5分 |
定員 |
50人 |
参加費 |
500円 |
主催 |
シャプラニール=市民による海外協力の会 |
問い合わせ
申込先 |
申し込み 事務局 秋庭・石井 電話:03-3202-7863、MAIL:info@shaplaneer.org(@マークを全角から半角に変更してお送りください)FAX:03-3202-4593※事前に予約して下さい。 |
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第一次の緊急救援活動の内容を決定 |
【2007年11月21日更新】
シャプラニールでは、バングラデシュを襲ったサイクロン「シドル」の第一次被災者救援活動を、最も被害が甚大で、かつ援助がまだまだ届いて
いない地域の一つであるバゲルハット県ショロンコラ郡およびモングラ港周辺にて行うことを決定しました。
【現地パートナー団体】
JJS
被災地域で地道な活動を長年にわたって行っており、シャプラニールとも交流のある団体。女性や子ども、社会的に疎外されてきた人びとなど、まずしさに立ち向かう人びとへの支援や基本的権利を守るアドボカシー活動などに取り組んでいます。
【支援地域】
バゲルハット県ショロンコラ郡およびモングラ港周辺
【支援内容】
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ショロンコラ郡での食糧・衣料配布(1,100世帯分)
食糧(1パケットあたり)=米10kg、ダール豆2kg、大豆油900ml、
経口補水塩5パック、ろうそく6本、マッチ2箱)、コップ1個、
衣料(1パケットあたり)=サリー1枚、ルンギ1枚、毛布1枚
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同 ショロンコラ郡での池の浄化活動
生石灰を利用した人海戦術による浄化活動。
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セックスワーカーの女性たちの子どもたちに対する支援シェルターの運営
バングラデシュ第2の港であるモングラ港に隣接する場所で、セックスワーカーの女性たちの子どもたち(対象人数55名)のために、1ヵ月間シェルターを運営し、給食支援などを実施
※直接経費は約151万TK(=2,718,000円/1TK=1.8円として)。これ以外にシャプ
ラニールの管理運営経費がかかります。
ショロンコラ郡では人命、家屋の被害が甚大で、とくに悲惨なのはサウスカリ・ユニオン。
99%の家屋が破壊され、子どもたちの多くも家族を失い、至急保護が必要な状況。水の中に家畜の死骸が散乱し、ひどい悪臭がただよっています。
このサウスカリ・ユニオンは遠隔地のチョール(中洲)になるため、車が直接乗り入れるのは難しく、物資の輸送は可能なところまで車で運んだあと、バンガリ(荷車)に積み替えて運ばなければなりません。
現地では、水、食糧、シェルターが即時に必要。かなり気温が下がってきているため、今後、暖かい衣類や毛布も必要にります。
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藤岡ダッカ事務所長が東京FMに出演 |
【2007年11月20日更新】
藤岡ダッカ事務所長が11月21日(水)FM東京(80.0MHz)に)電話出演し、現地の様子をお伝えします。午前7時ごろ出演する予定です。番組名:SKY(05:00〜08:00)
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筒井次長(元バングラデシュ事務所長)の現地派遣を決定 |
【2007年11月20日更新】
シャプラニールでは、バングラデシュを襲ったサイクロンの被災者救援活動に関して、救援活動のコーディネートを行うため、事務局次長の筒井哲朗(元バングラデシュ事務所長)を現地へ1週間程度派遣することを決定しました。
筒井次長は91年のバングラデシュのサイクロン事後調査や98年のバングラデシュ洪水の際に、現地で緊急救援活動を指揮するなどバングラデシュでの緊急救援活動経験を有する。
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白幡職員がTBSイブニング5に出演しました |
【2007年11月20日更新】
海外活動グループの白幡職員が11月19日(月)放送のTBSイブニング5(1630-1855)に出演し、バングラデシュのサイクロン被害についてコメントしました。
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サイクロン被災者救援活動を開始します |
【2007年11月19日更新】
11月15日(木)、バングラデシュの南部沿岸地域を中心に非常に強い勢力をもったサイクロン「シドゥル」が直撃しました。危険を知らせる警報が数日前から出されており、住民の多くが避難をしていましたが、一夜明けた16日(金)以降、当初数百人と報道されていた死者数がすぐに1,000人を超える規模にまで増えるなど、大きな爪痕が残されたことが分かってきました。
シャプラニールは同日より、被害状況や支援活動の必要性などにつき鋭意情報収集に努めてきましたが、電気が途絶え、電話回線もつながらなくなった地域が多く、状況把握は困難を極めました。17日(土)から18日(日)にかけて、バングラデシュ政府はもとより各国政府、国際機関、緊急救援を専門とする大規模なNGO等が機動力を活かした救援活動を本格的に展開し始めましたが、このような状況に鑑み、シャプラニールとしては「政府機関や他NGOの支援から取り残されている人々」への救援活動に効果的に取り組んでいる現地パートナー団体の選定を進めてきました。
その結果、今回被害が最も甚大だった地域で地道な活動を行っており、シャプラニールとも交流のあったJJSという現地NGO(WEBサイト)と協働することを決定。詳細な救援内容を調整し、迅速な支援活動を実施するため、緊急救援の分野で長い経験をもつダッカ事務所のプログラムオフィサー、ポリモール・ライを19日(月)、被災地周辺の中核都市であるクルナへ派遣しました。また、救援活動のコーディネートを行うため、事務局次長の筒井哲朗(元バングラデシュ事務所長)を現地へ1週間程度派遣することも決定しました。まずはJJSと協働して小規模な救援活動を実施する中で、さらなる活動の必要性を検討し、今後につなげていきます。
私たちシャプラニールは、35年間にわたるバングラデシュでの活動の中で、洪水など大規模な自然災害時の緊急救援・復興支援活動にも取り組んできました。サイクロンについては1985年および1991年の2回の経験があります。13万人以上が死亡した1991年のサイクロンに匹敵する規模の災禍に見舞われた270万人ともいわれる被災者のため、迅速な支援活動を展開していきます。皆さまからのご支援をお待ちしています。
最新情報は、http://www.shaplaneer.org/campaign/cyclone07.htm でお知らせしています。
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募金の受付は終了しました。ご協力ありがとうございました。 |
◆問い合わせ先
特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会
白幡・筒井
TEL 03-3202-7863
FAX 03-3202-4593
※募金額の20%を管理費として使用します。
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緊急救援活動原則 |
- 基本的姿勢
「市民による海外協力の会」としてのシャプラニールは、緊急救援を含めたあらゆる種類の海外協力活動を行うことがありうる。定款では、以下のようになっている。
第4条 この会は、前条の目的を達成するために、次の各号に掲げる特定非営利活動を行う。
(1)国際協力の活動
(2)災害救援活動
〈以下省略〉
第5条 この会は、第3条の目的を達成するため、特定非営利活動に係る事業として、次の各号に掲げる事業を行う。
(1)生活向上の機会を著しく奪われている人々の問題解決への協力事業
(4)災害その他の緊急事態に対する救援、復興協力および防災事業
つまり、いわゆる開発協力事業を中心とするが、これまでも何度か行ってきたような緊急救援は、シャプラニール活動の重要な柱である。また人為的な災害が生じる社会的構造を意識した活動を、普段から行う。
なお緊急救援活動の際、長期的な復興および開発、あるいは災害予防や平和構築を視野に入れる。
- 対象地域
南アジア地域においては、実施について積極的な検討を行う。その他の地域においては、他団体に協力する可能性を排除しない。
- 対象とする災害と被害の様態
洪水やサイクロン、地震などに代表される自然災害だけでなく、戦争や武力紛争、コミュナル紛争などの人工災害をも対象とする。そういった災害の規模が大きく、多くの支援が望まれる場合を対象とする。特に貧しい人々、差別を受けている人々が多数、被災しており、かつ救援の手が十分差し伸べられていないケースに着目する。
- 活動スタイル
以下を原則とする。駐在員と多くの現地スタッフがいるバングラデシュでは、現地事務所を軸に救援活動を行う。ネパールでは現地NGOを通じるが、パートナー団体がこれを行う場合には、そこへの協力を優先する。他の地域では、現地で活動するNGOを通じた協力を行う。但し、新たな地域での継続的活動を戦略的視野に入れる場合には、直接的な活動を行うこともある。
- 活動の内容
これまでシャプラニールが蓄積してきた経験を生かすことを念頭におき、災害の様態と緊急救援の状況を見ながら適宜適当な内容の活動を行う。
- 意思決定のあり方
事態のレベル |
事態の概要 |
決定者 |
活動予算 |
A |
プロジェクト地域周辺の軽微な災害、あるいは大規模災害で緊急対応が必要と判断される初期段階 |
現地所長&事務局長にて決定。理事会には報告のみ。 |
50万円以下 |
B |
南アジアで比較的大規模かつ重大な災害で緊急対応が必要と判断される場合 |
事務局長と代表理事にて決定。直近の理事会で事後了承。Aに続く場合も。 |
300万円以下 |
C |
他地域で大規模かつ重大な災害で対応が必要と判断される場合。あるいは上記のAもしくはBの事態の発展として、大規模な活動を必要とする場合 |
理事会(持ち回りを含む) |
とくに定めない |
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