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農村での活動

2010年01月29日

村の朝

 バングラデシュからのブログが「寒い」「寒い」というネタばかりでしたが、ダッカは今週からだいぶあたたかくなってきました。昼間は結構暑くなり、一気に暑い季節がまたやってきそうです。
でも、やっぱり村の朝はまだまだ寒いのです。先日マニクゴンジ(ダッカから車で2時間半ほどのところ)に泊まり、朝散歩をしていたときの写真を紹介します。

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(左の写真)右の子のように、マフラーを頭にかぶっているのが普通です。私がショールを頭からかぶっていなかったので、この子たちに耳を覆わなきゃだめだよ、と指摘されました。
左の子はお父さんのジャケットのお古です。

(右上の写真)ちびっこは頭からすっぽり。昔CMにあった(今もある?)「たらこ」を思い出します。

(右下の写真) 牛も寒いんです。ジュートの布をかけてもらっています。

 

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この日の午前中、高齢者訪問をするスタッフに同行しました。

このおばあさんはなんと1908年生まれ(一昨年の選挙の際作成したIDカードを見せてくれました)。つまり今年102歳?!

目は見えず、耳は遠いのですが、大きな声で話せば聞こえます。そして、支えてもらえば自分でトイレに行くことができます。

この日はひなたぼっこをしながらおしゃべりしました。スタッフが週に1回きて話をするのを楽しみにしているそうで、このスタッフのことを自分の孫の一人だと言っていました。私が行くと、日本人の孫も一人できた、と笑ってくれました。<写真左はスタッフのシャヒマさんと102歳のおばあさん>

 この寒い時期、風通しの良い小屋のつくりはとてもつらいものです。このおばあさんが寝ている小屋は、周りの囲い(ジュートの芯部分)が古くなってスカスカになってしまい、とても寒かったそうです。5年生の孫が古い布や新聞紙などで覆って風が少しでも入らないようしてみたのですが、それでも寒くて眠れなかったとのこと。数日前、ダッカに住む孫が新しいジュートの芯を買って作り直してくれました。おかげで夜も眠れるようになりました。

<写真右:新しくつくりなおした小屋、左に立て掛けてあるのは、古くなって取り外したジュートの芯、今度は燃料になります>

以前、家族はおばあさんが大変な思いをしていることをあまり気にかけなかったようですが、スタッフが毎週訪問し、家族と話をしていくなかで、家族のおばあさんに対する態度がすこしずつ変わってきたそうです。

寒い村の朝、おばあさんの笑顔は、気持ちを温かくしてくれます。

2009年08月20日

少女たちとの交流

夏休みシーズンですね。そのため今月は、3つのツアーの受入をしています。そのひとつ、8月8~15日、シャプラニールの会員ツアーがありました。参加メンバーは14人。そのうち10人が学生、学校の先生が2名、企業を退職した人が2名というメンバー。

いつもツアーが訪問すると、どんな暮らしをしているのか、活動によってどんな気持ちの変化があったのか、日本人からバングラデシュの人たちに質問攻めです。
でもみんなきちんと答えてくれます。そしてあたたかい歓迎をしてくれます。そのやさしさにみんな心を癒され、「豊かさ」について考えるきっかけにもなります。でも何かもうひとつ、加えたい。そう思っていました。
今までのツアーはいくつかの活動を細切れに見てもらう内容が多かったと思います。今回のツアーのテーマは「少女と出会う旅」。テーマにあわせて少女たちと過ごす時間を長くして、ひとりひとりの名前を覚えて交流する時間を作りたい。そこから「バングラデシュ」という大きなかたまりではなく、「○○ちゃん」という個人とのつながりをつくってもらいたい、と思って準備をしました。

午前中のプログラムは、少女グループによる村案内です。
ツアー訪問の半月前、少女たちに「みんなで相談して、自分たちの村の中で日本のみんなに紹介したいところに案内して」とそれだけ伝え、2時間の内容を彼女たち自身に考えてもらっていました。果たしてどんなところを紹介してくれるのか、とても楽しみでした。


私が一緒に回ったグループは、日本人一人にひとりずつペアになって、手をつないで村を案内してくれました。最初に連れて行ってくれたのは、その村でみんなが尊敬する人のお墓でもある聖者廊。この方は10年生まで学校に通い、その後たくさんの本を読んでイスラム教の教えを村人に伝え続けた方で、村人みんなに尊敬されていました。4年前に亡くなり、その人が住んでいた家と横にあるお墓はいつもきれいに手入れがされており、毎週村の人はここに来てお祈りをささげ、歌や踊りもするとのことでした。
その後連れて行ってくれたのは、「村の中で綺麗なところに連れて行きたい」と村の中にある山(というか低い丘)、たくさんの木に囲まれた広場に連れて行ってくれました。その草の上にみんなで座って、風を感じながら歌を歌いました。

午後はこのメンバーが毎週集まっているミーティングでどのようなことをしているのか見せてもらいました。

翌日の午後は、このメンバーに対して日本の参加メンバーから「日本紹介」をしてもらいました。参加者からは、日本の四季、大学生の1日の2つについて紹介してくれました。
少女グループのみんなは、教科書やテレビで少し日本について聞いたことがあったものの、日本の様子を絵や写真で見せてもらい、楽しい時間を過ごしてくれたようでした。

その後はみんなで歌や踊りを披露し、最後には全員でバングラデシュの歌を大合唱しました(前日の夜、みんなでカタカナでベンガル語を書いて覚えたんですよ)。

最終日、参加者たちがどんなことを感じたのか、発表してもらいました。
何人かのコメントを紹介します。
「少女たちのやさしさや気遣いがうれしかった」
「人と人とのつながりの深さを感じた」
「少女たちの学ぶ意欲と自信に満ち溢れた表情に驚いた」
「ゆっくりと時間をかけて変わっていく、それが次の世代につながっていく」
「ここでの活動は、人の心を育てている」

案内してくれた少女たち、そして参加費を払って活動を見に来てくれた会員のみなさん、ありがとうございました。私自身とても楽しめたツアーとなりました。

2008年05月19日

フィールドワーカー

今月のはじめ、パートナー団体のPAPRIに3日間行ってきました。
フィールドワーカーに付いて一緒に村をまわることで活動を見たい、ということが目的でした。
暑い日差しの下、汗だくになりながら歩き回りました。
そんな私を見て、「雨が降り出したらもっと大変だよ」と笑われました。
そうですよね、暑さだけでなく、足元は悪くなるのですから。
一緒にまわりながら、ワーカーがどうやって人々と信頼関係をつくりながら活動を行ってきたのか垣間見ることができました。
ミーティングの場所に向かう途中、いろんな人に声をかけながら歩いています。
「○○さん、元気?」
「ミーティング始めるから、○○さんに声かけてきて」(メンバー以外の人に)
移動途中で、メンバー以外の人から話かけられ(相談され)、立ち止まって話を聞いていたり。
“人とゆっくり話をする”その基本的なことのようで、なかなか時間に追われておろそかにしてしてしまいそうなことが、とても重要であることを再認識しました。

そんなワーカーのうち、二人の言葉を紹介します。

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バイクを運転して村をまわれたら、もっとたくさんの人のところにいけるのに。
私たちを待っている人がいっぱいいるのに、1日に数人のところにしか行けない。(障がい者支援活動)

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見て、この子たち楽しそうでしょ。グループができたばかりのころ、恥ずかしがって顔はうつむいたままだし、声もだせなかった子たちが、今では週に1回集まっておしゃべりするのがうれしくてたまらないのよ。(アドルセントグループ)

2008年01月24日

川とともにある暮らし

先日、パートナー団体PAPRIが2006年から活動を行っているチョール(中洲)での活動を見に行ってきました。ここでは現在、児童補習教室、少女グループ、最貧困層グループへの支援活動を実施しています。

チョールにたどり着くまで、首都ダッカから車で2時間、そこから船に乗って40分かけて到着。船を下りてから活動場所までさらに30分以上徒歩で移動。次の活動場所までさらに20分歩く。バングラデシュにきて、久しぶりにこんなに歩きました。


本土から船でメグナ川を渡ります。向こう岸がまったく見えないので、まるで海のようです。
メグナ川.jpg 海のように広い川.jpg


船を降りて、ここからしばらく歩きます。
IMG_9633.jpg リキシャがない.jpg


途中で見かけるのは、川で水浴びをする人、洗濯をする人、魚を採る人。
今は乾期なので歩いて移動できますが、雨期になると家が建っているところ以外すべて水の下。ここに暮らす人は、川の水の増減によって生活が左右される。川とともに暮らしている人々であることがよくわかります。
川とともにある暮らし.jpg 川とともにある暮らし2.jpg


ここに来ていくつか感じたことがあります。
・NGOの存在
農村部に行くとNGOの看板をあらゆるところで見かけます。しかし、この地域でNGO活動はほとんど行われていません。アクセスが悪いということもありますし、マイクロクレジット活動を行うNGOも、この地域は貧しい人が多く、貸付対象者にならないのでしょう。

・行動範囲
バングラデシュといえば、リキシャ。というイメージがここにはあてはまりません。リキシャは人々の足、どこに行くのにもリキシャに乗って移動します。しかし、ここには1台もいません。それだけ、移動範囲も限られているし、まして川で分断された地域なので外からの情報が少ないのがわかります。

・視線
本土との交流がほとんどないため、外国人を見ること自体とても珍しいのでしょう。「外国人だ」という興味津々の表情でじーっとみつめられることはいつものことですが、ここでの見つめられ方は違う。とても不思議なものを見るような、こわばった表情で見つめてくる人が少なくありません。


近寄ってきた子どもたちに、何年生?と聞くと、学校に行っていない、自分の年はわからない、という子が何人もいました。きょうだいの数を聞くと、5、6人が普通。つまり、NGOが入っている地域であれば、少しずつ改善されてきている課題、就学率、乳幼児死亡率、出生率に対して、この地域ではほとんど取り組まれていない。だからこそ、PAPRIがこの地域で活動を開始した意義があり、いままでの経験を十分に生かすことができるでしょう。この地域での活動を今後も見ていきたいと思います。

のどかな景色だけれど。。.jpg

2008年01月20日

村の寒さ

1泊2日でパートナー団体COLIを訪問してきました。
COLIの事務所があるのは、首都ダッカから北に車で4時間半、マイメンシン県イショルゴンジ郡という地域。

今、日本はコートが手放せない寒さだと思いますが、バングラデシュも結構寒い。首都ダッカでも朝晩はカーディガンなしでは寒い。
「村はもっと寒いよ」と聞いていたので、寒さが苦手な私は大げさ?と思いつつも、ショール、フリース、そして薄いダウンジャケットを持っていきました。

夜になるとやはりかなり冷え込んできて、濃い霧も立ち込めてきました。
部屋に戻って、寒いから早めにベッドに入るのですが、コンクリートの床から冷えが伝わってきます。シーツが冷たいのでショールを下にひき、フリースを足元に、そして、ダウンを着る、という完全防備で寝ました。
大げさなくらい持って来て良かった、おかげでぐっすり眠ることができました。

翌朝、1時間ほど時間があったので、事務所の門をでて、少し歩いてみました。通りは霧で真っ白。
真っ白で先が見えません.jpg

この霧の中、9時になるとスタッフは各フィールドにバイクや自転車に乗って出かけていきます。
霧の中スタッフは出かけていきます.jpg


途中で会った子どもたち.jpg
この写真は、途中で出会った子どもたち。
この子たちにカタコトで話しかけると、こんどはいろいろ質問をしてくる。
「もう一回言って」というと、あきらめずに何度も質問を言い直してくれる。
コトバができたらもっと楽しいのに。私にとって子どもたちは語学の先生です。
家に帰って勉強します。。。。。
元気です.jpg


ダッカに戻り、家に帰ると寝るときはうすい毛布だけで十分。
家の密閉性というもの大きいけれど、「都市熱」ですよねぇ、これって。
ダッカと村でこんなに気温が違う。車は一日中行き交っているし、
24時間あらゆるところで電気がついている(ほぼ毎日停電するけど1時間程度)。
最近、温暖化現象のひとつとして、バングラデシュの事例が取り上げられることが多いようですが、
ダッカの電気だけでこれだけの熱を発して気温が上がっている。
世界中でどれだけ多くの熱を出して地球を暖めてしまっているのか、と考えると。。。うーん。

2007年12月31日

学校にいける!

今日は大晦日ですね。大掃除が終わって、お正月モードでしょうか。
ずっと更新をせず、いろいろな方から気にしていただきすみませんでした。
10月にデング熱になり、11月中旬には復活していたのですが
ずっと、更新せず失礼しました。いまはもうすっかり元気です!
来年の目標(?)、こまめにブログを書くこと。
早速、今年の最後ぎりぎりに更新します。


先日、駐在員交代の挨拶のため、パートナー団体であるPAPRIを訪問しました。
その際、活動のひとつ、障がい者への支援活動を見させてもらうことになりました。
この日は、担当スタッフのナシマに同行し2人の子どもに会いに行きました。
PAPRIでは、障がいのある子が手術を受けることなどもサポートしています。
(治療費は、補助を出したり、全額負担などその家族の経済状況などによります)

一人は、12日前に手術を受けたという7歳のノズルル・イスラムくん(7歳)。
彼の足首は逆を向いてしまっていて歩くことができませんでした。
彼のおばあさんがPAPRIのマイクロクレジットのメンバーであり、
PAPRIが障がい者に対する活動をしていると聞き、孫のことを相談したとのこと。
ノズルルくんは学校で友だちに足のことをからかわれたりもしていたそうです。
でも、3カ月後には歩けるようになり、友だちとも遊べるようになる、とうれしそうでした。
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次に会いに行ったのは、ロビンくん(4歳)。
彼もノズルルくんと同じ障がいがあり、2才の時に右足首の手術を受けました。
「この子、どこかで見覚えがある」と思いながら話を聞いていると、
2006年12月の会報(220号)のプロジェクト・ニュースで紹介されていたロビンくんでした。
今では普通に歩き、おじいさんがしている屋根の修理を真似して手伝ったり、元気いっぱいです。
ロビンくんは、もうすぐ学校に通いはじめます。
すると「ちょっと待ってて」とお母さんがロビンくんを家の中に連れていきました。
すると、新しいかばんと靴を履いたロビンくんが姿を見せてくれました。
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彼のことをPAPRIに相談したおじいさんは、彼の足が治って本当にうれしそうでした。
「この子の足が悪かったときには、村の人に『障がい者』とからかわれたりして、本当につらかった。
今は本当に幸せだ。アッラーにお祈りをするとき、いつもナシマ(PAPRIの担当スタッフ)にも
感謝の気持ちをお祈りしているんだよ」
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このような関節に障がいがある人をいろいろなところで見かけます。
原因は何なのか、担当スタッフにきいたところ、
「よくわかっていない。でもバングラデシュにはとても多い」といいます。
でも、手術を受ければ普通に歩けるようになります。
手術を受けた子だけではなく、周りの人々が心から喜んでいる姿を見て、
このような「機会」の大切さを感じました。
今度この地域に来た時に、ノズルルくんの様子を見に来たいと思います。

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プロファイル

内山駐在員内山智子
(うちやまともこ)
2001年にシャプラニールに入り、2007年秋からバングラデシュに赴任しました。着任早々病気になったりしましたが(笑)、今はバングラデシュの豊かな文化と自然の心地よさを感じ、人々のエネルギーに圧倒されながら暮らしています。
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