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菅原駐在員(バングラデシュ)
2012年01月23日
「その①」の更新からずいぶん時間があきましたが(不思議なことに年も明けてますが)、恵泉ツアーの「その②」です。
オポロジェヨ・バングラデシュのプロジェクト現場訪問から数日を挟み、JICAのSMPPプロジェクト(Safe Motherhood Promotion Project )訪問に同行して見学させて頂きました。案内して下さったのは専門家の吉村さんと横井さん。
訪れた村はこんな様子。小さくてちょっと見えづらいですが、木登りして遊んでる子供たちの姿がほほえましい。
この村では2ヶ所でSMPPのアクティビティを見学させて頂きました。まず一つ目は妊婦さんのいる家庭に対して行なっている活動。
真ん中でカードの説明をしているのは、SMPPプロジェクトに参画している政府側の職員さん。カードには妊婦さんの健康上望ましいこと、そうでないことが絵でシンプルに描いてあります。
「なんで家族総出でそんな説明を受ける必要があるの?」と思われそうですが、実はバングラでは家庭の中で女性に決定権がないんですね。何をするにしても男性の判断が伴う。そこで家族みんなに対して妊婦さんの健康を保つために必要な事柄を覚えてもらっているそうです。
なるほど。勉強になります。
次に見学させて頂いたのは村の中で妊婦さんのお世話をするために組織されたグループでのミーティングの様子。基本的にボランティアベースのグループです。
このプロジェクトは「CARE Bangladesh」という地元NGOとパートナーシップを結んで実施されています。上の画像で何か物を書いているふうな女性がCAREの職員さん。真ん中にあるのは「ソーシャルマップ」というもので、手書きで村の地形と、どこにどんな設備があって、妊婦さんがどこにいて、ということが書きこまれています。定期的に行なっているミーティングでは、これをベースに村の妊婦さんの様子をシェアしたり必要なお世話をしたりしているそうです。
手前右下の若い女の子2名は学生さん。ボランティアでグループに参加しており、ミーティングの書記をしています。学生さんなら文字が書けますからうってつけですね。地図の向こうに座っているサリー姿の女性たちは伝統的な産婆さん。家での出産を補助してくれる方々です。
知らなかったんですがバングラ政府は「出産は施設で」という方針を出しているそうですね。施設の産婆さんというか看護士さんはライセンス制で、6ヶ月~9ヶ月の訓練期間が必要とのこと。現在は国民に施設での出産を促す上での移行期間のような位置づけと捉えて良さそうです。その「つなぎ」のために政府がSMPP等の事業を通じて人材育成も行なっていると。
となると伝統的な産婆さんは将来的にはいなくなっていくんだろうなぁ・・・。
郡病院での活動内容も見学させて頂いたのですが、この辺りのことは見学に同行された西野さんがブログで詳しく紹介されていますので是非ご覧ください。
あと目からうろこだったのは、途上国における「家族計画」の本質についてです。
しかし実質的には「Population Control Program」なんですよね。
先進国からの支援事業は数多あれど、それらは全て出生率を下げることが前提となっていて、例えば不妊に悩む世帯へのサポートを行なっているところはないに等しい。その意味では「家族計画」じゃなくて「人口計画」と訳した方が適切かもしれない。
もちろん人口増加率の抑制は国家運営的視点からは重要だと思いますが、その影で悩みを抱えたまま取り残された人たちがいることも、忘れてはいけないと思いました。
- キーワード: バングラデシュ ノルシンディ SMPP JICA スタディツアー
- カテゴリ:日記 2012年01月23日 10:10 |
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2011年12月29日
12月23日から恵泉女学園大学の学生さん方がフィールドスタディのためバングラを訪問。引率は同大学教授でシャプラの副代表理事でもある大橋氏です。2日ほどフィールドに同行したのでそのときの様子などお伝えしてみます。

この日はストリートチルドレンの支援活動を行っているAparajeyo・Bangladesh(オポロジェヨ・バングラデシュ、以下AB)の活動現場へ。オポロジェヨとは英語で"Undefeated"という意味。
まず訪問したのは青空学級。野菜市場の一角を借りて運営しています。
先生が子どもたちに読み書きを教えているところですが、中央で教材を見せながら説明している青年、彼はABの支援を受けていた元ストリートチルドレン。現在はABのスタッフとして働いています。
見慣れない外国人に興味津々の子どもたち。
バングラの歌や詩を歌ってくれました。
次に訪れたのはドロップインセンター。ここではナイトシェルター、食事、シャワー、荷物保管、子ども銀行、インフォーマル教育等々の役割を果たしています。まずはお互いの自己紹介から。
ここでも珍しいゲストに興味津々。
ゲストのために一人の女の子が「ハルモニウム」を披露してくれました。
子どもたちへのインタビューを終えると、急遽表彰式へ。今回訪問する前に子どもたちの絵の"コンテスト"を行っていたようで、その表彰と受賞者への景品授与をしたいとのこと。「せっかくの機会だから是非」とのことで、ゲストから授与することになりました。
受賞作品のひとつ。なかなか上手です。
最後は子どもたちと輪になって一緒に遊びます。
大橋さん持参のシャボン玉が大人気でした。さすが、ツボを心得ておられます。
興に乗って踊りも披露。青空学級の少年もそうですが、こういうときに何気なく歌や踊りを披露できる人が多いというのは、この国が文化的に非常に「豊か」である一つの証だと思います。
女子大生も踊ります。
暗くなってきたのでここでお開き。
実はABに対するシャプラニールからの資金的支援は今年の3月末をもって終了しているため、彼らは厳しい懐事情の中で青空学級やセンター運営をしています。シャプラからの資金的支援で約10年間活動を共にしてきたのですが、当初子どもを厄介者扱いしていた地域の人たちがABの活動のために寄付をしてくれるようになりました。
そこで「外部者」たるシャプラがいつまでも資金提供を行うべきではないとの考え方のもと、ドナー/非ドナーの関係は終了しました。その後は少し違った形で支援を継続しています。例えば子どもたちが新聞紙で作ったリサイクル封筒を購入したり、というもの。
「それは児童労働を助長することになっているのでは?」というご指摘をたまに頂いたりします。確かにそういう側面もありますが、子どもたちも食べていかねばならないため仕事は必要であり、難しいところです。
もし何ヶ月かあとにシャプラからベンガル語新聞のリサイクル封筒が届くことがありましたら、それはこのセンターの子どもたちが作ったものです。受け取ったときにすこし子どもたちの様子に思いを馳せて頂けると嬉しいです。
長くなったのでもう1日村を訪問したときの様子はまた別のブログでお伝えしたいと思います。
- キーワード: バングラデシュ ストリートチルドレン 青空学級 ドロップインセンター オポロジェヨ・バングラデシュ スタディツアー
- カテゴリ:日記 2011年12月29日 09:09 |
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2011年12月01日
米コンサルティング大手マーサーがこのほど発表した「生活の質」ランキング。
世界221都市中、ダッカは・・・
204位!
低っ!
そうかなぁ。そんなに低いかなぁ。住めば都だと思うんだけど。
そりゃ、政治状況と言い経済環境と言い、インフラと言い社会保障と言い、
医療も娯楽も住まいも、手に入るモノの種類も貧弱ですよ?
でも・・・。
・・・・・・・・・。
204位に納得。我ながらよく平気で住んでいられるな~。
でも人と人のつながりは半端じゃなく強いし、分かち合う文化が社会の根底にある。
孤独感とか疎外感なんて言葉とは最も縁遠い国の一つだろう。
「Quality of Living」では最後尾集団の一員でも、
「Quality of Life」ならきっとそんなに低くないと思う。
「ないこと」はすぐに目につくけど、それってあんまりHappyじゃない。
それよりも「あるもの」に目を向けたい。
ちなみに1位は2年連続でウィーン。
上の話はそれはそれとして、一度行ってみたい気はかなりする(笑)
- キーワード: バングラデシュ ダッカ 生活の質ランキング Quality of Living Quality of Life
- カテゴリ:日記 2011年12月01日 09:09 |
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2011年11月27日
先週末の25日、ダッカ日本人会主催のバザーがありました。毎年パートナー団体に協力してもらって出店しているのですが、今年はナチュラル石けんを作っているセークレット・マークに来てもらいました。
午前中からお昼過ぎまでは、日本人学校の運動会。ロッシーニの「ウィリアム・テル序曲」やオフェンバックの「天国と地獄」など懐かしい曲が流れるのを聞きながらせっせと商品を並べます。下の写真は香りのお試し石けん。ちなみに今回一番最初に売れたのは、売り物で無いはずの「石けんトレー」でした。しかも2つ。
バナーの前の女性が、セークレット・マークのプロジェクトマネージャーであるディーパさん。12月4日から日本にやってきます。滞在予定は約1週間。彼女の講演もありますので、興味のある方は是非会場を訪ねてみてください。フェアトレードに限らず、ソーシャルビジネスに関心のある方にもおススメです。
セークレット・マークの製品は大きく二種類あります。一つはリサイクル・サリーを使ったもの。
ブランケット、バングル、しおり、髪留め、クリスマスオーナメントなどなど。リサイクル・サリーを使うとなんだかぬくもり感のある商品になります。手触りも柔らかくてイイ感じです。バザーではしおりが人気でしたね。
もう一つは絶賛売出し中、オーガニック素材を使ったナチュラルソープ!
お陰さまで持参した石けん(単体分)も8割方売れ、結構な売上げになりました。やはり安心して使えるオーガニック石けんへのニーズは、バングラデシュでも(いや、だからこそ?)高いようです。今回は日本で販売しているSHE石けんの、いわゆる「B級品」も販売しました。
机の上左側に積んであるのがセークレットマークのオリジナル石けん。中央寄りに並べてあるのがSHEソープのB級品。傷やロゴのスタンプミス等のため百貨店さんの店頭には並べられないものの、石けんの品質自体には問題ないというものです。さすがにSHEブランドで販売する訳には行きませんので、セークレットマークブランドに衣替えして販売。
"SHE"のブランドマネジメント上は望ましくないかもしれないのですが、SHEブランドのミッションはあくまで生産者を応援すること。ロスを出す位なら少しでも生産者に役立つようにと販売することにしました。
破格の値段で販売していたこともあり、日本での価格を知っている方はここぞとばかりのお買い上げでした...。まぁ播磨屋のせんべいも家庭用の「こわれ」から売り切れていくもんな...。
「このセークレットマークブランドのSHE石けん、ダッカのどこに行けば買えるの?」というご質問をたくさん頂いたんですが、上記の事情がありますので販売しているお店はありません。今回限りの超限定販売でございます(多分)。今後もミスが出れば販売することになるかもしれませんが、それはあまり望ましいこととは言えないので、ミスを減らすよう頑張っていく所存です。
ちなみにセークレットマークのオリジナル石けんはミルプールロード沿いのProkriteeという団体がやっている「Saurce」というお店で常時購入可能です。Aarongから数百メートルほど北に行ったところです。あとはボナニの「Jatra」でも購入できます。
- キーワード: バングラデシュ ダッカ 日本人会 バザー セークレットマーク オーガニック ハンドメイド 石けん サリー
- カテゴリ:日記 2011年11月27日 15:03 |
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2011年10月29日
ずいぶん更新が滞ってしまってすみませんでしたm(_ _;)m。
9月下旬のスタディツアーが終わった頃から事務書で契約しているQUBEEのモデムが不調で
ネットにアクセス出来ない日が続きまして...(言い訳ですね、ハイ、認識しております)。
実はこの12月にもスタディツアーを予定しておりまして、その下見のために
チッタゴンで活動するパートナー団体「YPSA」を訪問してきました。
(ということで12月のスタディツアーではチッタゴンに行きます!
車窓の旅もありますので興味のある方は是非ご参加を~)
何ヶ所か活動現場を視察し、家事使用人として働く少女たちの支援センターを
訪問したときのこと。ひと通りその日のプログラムが終わってそろそろ少女たちも
帰宅しようかという時間帯になり、元気におしゃべりしている少女の一人が
話しかけて来ました。
少女 「この間カチャモリチさんがここに来たんだよ!知ってる?」
私 「何とな?カチャモリチ(=青唐辛子)さん?それは日本人?」
少女 「そうだよ。あなたも日本人でしょ?知らない?」
私 「ん~知らないなぁ(謎かけか何かかな?)」
と困惑しているところへYPSAのマネージャーが助け舟。
マネージャー 「森さんという方がいらしたんですよ。それで"カチャモリチさん"(笑)」
私 「あ~なるほど。んじゃ"スガハラ"だとどうなるの?」
少女 「シンガラ!!」
一同 「(爆笑)」
ちなみにこういう感じのスナックです。シンガラ。
考えること0.2秒。即答でしたね。なかなか頭の回転の早い子です。
赴任して1年半も経つけど、それは思いつかなかったなぁ。
でも確かに響きは似てるし、ベンガル人なら一度聞いたら絶対に忘れない。
自己紹介には重宝しそうだ。もう少し早く君に会いたかったぞ。
そして別れ際。
少女たち 「今度来るときはシンガラ持ってきてね~、シンガラさん」
はいはい(笑)。また12月に会いましょうね。
- キーワード: バングラデシュ チッタゴン YPSA 家事使用人として働く少女たち シンガラ
- カテゴリ:日記 2011年10月29日 15:03 |
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プロファイル
菅原伸忠(すがはらのぶただ)
2008年にシャプラニールに入り、2010年5月からバングラデシュに赴任しました。













